

70年代後半、『15 BIG ONES』と『LOVE YOU』期のビーチ・ボーイズを修正した『THE BROTHER STUDIO YEARS : We Gotta Groove』、日本独自の3CD仕様。海外では3CD+3LPというデカいボックスのみの発売なので、これは手に取りやすい。そのせいか初回プレスは早々に在庫がなくなってしまったようで、発売から約1ヶ月間 入荷待ち。やっとこうして聴いている。もっとも諸々追い込み中なので、ながら&ツマミ聴きだけど。でもって傍らには、和久井光司さん責任編集のガイド本『ビーチ・ボーイズ完全版』を置いて。
3枚組の中身は、Disc 1に『LOVE YOU』1977ミックス/アウトテイク、Disc 2に『LOVE YOU』に続く予定だった未発表アルバム『ADULT / CHILD』のセッションと当時のレア・テイク、そしてDisc 3に『15 BIG ONES』『LOVE YOU』のアウトテイク&オルタネイト・ミックスとブライアン・ウィルソンのカセット・デモ。言ってしまえば、この辺りのアルバム、特に今イチのセールスに終わった『LOVE YOU』再評価を促す、って内容で。
これまでにも書いてきたが、自分はビーチ・ボーイズ門外漢。ビートルズの赤・青盤から洋楽に入った自分ながら、ご存知のようこの時期のビーチ・ボーイズはジリ貧で、完全に過去のグループとみなしていた。『15 BIG ONES』が出たのは音専誌で見て知っていたものの、当時はてっきりベスト盤だと勘違いしていたな。85年の同名作で初めてリアルタイムで聴いたけど、当時はイメージとかけ離れていてまったく面白いと思えず、<Kokomo>の大ヒットでようやく。でもその時のアルバム『STILL CRUISIN'』はほとんど寄せ集めで、そこでもマトモに聴き込むチャンスは訪れなかった。結局、主要作をひと通り聴いたのは、再評価の動きが出てきてから。完全にスレ違い世代だったのだ。
そうしたプロセスだったためか、『PET SOUNDS』最強説にはズーッと違和感があって…。もちろん客観的には理解できるが、どうしても醒めて見ちゃうというか、素直に没入できないというか…。そういうところは和久井さんと共通する部分があるのかも。対してこの70年代のビーチ・ボーイズは、彼らなりにコンテンポラリーなスタイルを模索していて、何となく親しみやすさがある。売れたのは『15 BIG ONES』程度だし、映画『AMERICA GRAFFITI』をキッカケに組まれたキャピトル時代のベスト盤『ENDLESS SUMMER』がNo.1ヒットを記録した余波が大きいけれど、もう少しシッカリ評価してあげても良いのでは? 実際この時期のアルバムは、押し並べてUSより英国で好評だったし。
和久井本のシリーズは “完全版” と謳っていることで誤解を生むところがあるが、ひと組のアーティストをトコトン深く掘り下げていくのではなく、その周囲やバック・グラウンドを広く当たって、対象アーティストの魅力や存在価値を浮き上がらせる手法を取っている。それはある意味、いま自分が書き進めている『AOR Light Mellow Premium』シリーズや、トーク・イベント『WHAT'S AOR』のスタンスとも近いのではないか、と勝手に。ごく狭い範囲だけを掘っていくと、マニアには喜ばれるが、手に入るかどうかも怪しい激レア盤や何枚現存するかも分からない自主制作盤に行き着いてしまうものだ。でもモノとしての価値ではなく、作品に潜むホントの音楽的価値を知るには、そのアーティスト/アルバムが生まれた背景、そして何処に影響を与えたかを知ることこそが重要だと思うな。
《amazon》
《Tower Records はココから》
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そうしたプロセスだったためか、『PET SOUNDS』最強説にはズーッと違和感があって…。もちろん客観的には理解できるが、どうしても醒めて見ちゃうというか、素直に没入できないというか…。そういうところは和久井さんと共通する部分があるのかも。対してこの70年代のビーチ・ボーイズは、彼らなりにコンテンポラリーなスタイルを模索していて、何となく親しみやすさがある。売れたのは『15 BIG ONES』程度だし、映画『AMERICA GRAFFITI』をキッカケに組まれたキャピトル時代のベスト盤『ENDLESS SUMMER』がNo.1ヒットを記録した余波が大きいけれど、もう少しシッカリ評価してあげても良いのでは? 実際この時期のアルバムは、押し並べてUSより英国で好評だったし。
和久井本のシリーズは “完全版” と謳っていることで誤解を生むところがあるが、ひと組のアーティストをトコトン深く掘り下げていくのではなく、その周囲やバック・グラウンドを広く当たって、対象アーティストの魅力や存在価値を浮き上がらせる手法を取っている。それはある意味、いま自分が書き進めている『AOR Light Mellow Premium』シリーズや、トーク・イベント『WHAT'S AOR』のスタンスとも近いのではないか、と勝手に。ごく狭い範囲だけを掘っていくと、マニアには喜ばれるが、手に入るかどうかも怪しい激レア盤や何枚現存するかも分からない自主制作盤に行き着いてしまうものだ。でもモノとしての価値ではなく、作品に潜むホントの音楽的価値を知るには、そのアーティスト/アルバムが生まれた背景、そして何処に影響を与えたかを知ることこそが重要だと思うな。
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