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先日観に行ったGood Bye April のライヴで、メンバー登場時のBGMに使われていたのがエモーションズ。しかも<Best Of My Love>みたいな超有名曲ではなく、ちょっと渋いトコからのチョイスで。「最近AORっぽいのがシックリ来る」と言ってる彼らだから、こういう都会派ソウルもその範疇なのだろう。ちょっと嬉しくなって、書きモノの合間にエモーションズを聴き始めたら、しばしツマミ聴きの無限ループに陥ってしまった。

彼らが使っていたのは、彼女たちがアース・ウインド&ファイアー/モーリス・ホワイトとタッグを組んでからの3作目『SUNBEAM』(78年)に入っていた<Love Bites>という楽曲だけれど、ココではまず彼女たちの代表作である『REJOYCE』(77年)を。全米No.1ヒット<Best Of My Love>と、名バラード<Don't Ask My Neighbors>だけで語られてしまいがちなアルバムながら、前後作をいろいろ聴き通しても、やはりコレの出来が頭ひとつ抜きん出ている気がする。エモーションズの場合、この時期のアース絡みのアルバムは、どれも一定水準をキープしていて、オッと思わせてくれるトラックがあるけれど、『REJOYCE』は総じて楽曲レヴェルが高いのだ。

プロデュースがモーリス・ホワイト、コ・プロデュースにクラレンス・マクドナルド、アレンジにトムトム84と、重鎮たちが勢揃い。録音チームは大きく2つあって、ひと組はアル・マッケイ/ヴァーダイン・ホワイト/フレッド・ホワイト/ラリー・ダンら、アースからの選抜隊。モーリスも何曲かココに混じってドラムを叩いている。<Best Of My Love>や<Don't Ask My Neighbors>はココ。そしてもうひと組は、つい先日亡くなったジェームス・ギャドソン/デヴィッド・シールズ/マーロ・ヘンダーソンらの実務派をクラレンス・マクドナルドが仕切る感じ。こっちは飛び抜けた楽曲こそナイが、安定感が抜群で、ギャドソンのグルーヴにヤラレる<A Feeling Is>を始め、<How'd I Know That Love Would Slip Away>やタイトル曲<Rejoyce>など、より洗練度の高い緻密なアレンジのナンバーが多い。トムトムがいるから、ホーンはもちろん全編フェニックス・ホーンズ。

アース関係者の提供楽曲が多く、同ファミリーのデニース・ウィリアムスが共作した楽曲もあるけれど、リード・シンガーであるワンダやシェイラ・ハッチソン姉妹もシッカリ自作。モーリスとの邂逅前からスタックスで実績を築いていたヴォーカル・グループだから、アースの威光だけで判断しちゃイケないお姐様がたなのよ。今ならお得な5CCMセットも間に合います。

しっかし、Good Bye April の連中も、なかなか美味しいトコを持ってくるなぁ。枠が拡大・独立したという倉品クンのFM FUJIの番組も、今度聞いてみなくっちゃ!

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