whats aor 10_blue eyed voWhat's AOR

定例のAOR トーク&リスニング・イベント:WHAT’S AOR? Vol.10『ブルー・アイド・ソウルの歌モノとAOR』@西荻窪・3313アナログ天国、好評のうちに終了しました! お集まり下さった皆さま、どうもありがとうございました。

90〜ゼロ年代に湧き上がったAOR再評価は、クラブ目線からの発信だったため、ブルー・アイド・ソウルといっても、まずグルーヴありき、でした。そこで今回は、歌モノ及びシンガー的な見地からブルー・アイド・ソウル系AORを俯瞰。レイ・チャールズ、オーティス・レディング、ウィルソン・ピケット、サム・クックといったオーセンティックなソウル・シンガーから影響を受けた世代、スティーヴィー・ワンダーやマーヴィン・ゲイなどニュー・ソウルにインスパイアされた世代、ドゥワップとの関係、またその影響力の英米での違いなどに言及しました。

紹介した楽曲リストは以下の通り。

1. Let It Happen / Boz Scaggs 『SLOW DANCER』 1974
2. All You Get From Love Is A Love Song / The Righteous Brothers
            『THE SON OF MRS. RIGHTEOUS』1975
3. Look Up To The Sky / BLood Sweat & Tears 『MIRROR IMAGE』1974
4. Come On In / Joe Cocker 『CIVILIZED MAN』 1984
5. Us / Elkie Brooks 『SHOOTING STAR』1978
6. Don't Shed A Tear / Paul Carrack 『ONE GOOD REASONS』 1987
7. Hey There Lonely Girl / Robert John 『BACK ON THE STREETS』1980
8. I Think I'm Fallin / Elliot Lurie 『ELLIOT LURIE』 1975
9. Somebody's Angel / David Lasley 『DEMO』1980
10. Here Is Where Your Love Belongs / The Sons Of Champlin (Bill Champlin)
                    『A CIRCLE FILLED WITH LOVE』1976
11. Seilfish / Mike Finnigan 『BLACK & WHITE』 1978
12. It's Uncanny / Daryl Hall & John Oates 『NO GOODBYES』 1976
13. Starlight / Ray Kennedy 『RAY KENNEDY』 1980
14. My Love / Puzzle (John Valenti) 『THE SECOND ALBUM』 1974
15. Alfie / Bobby Caldwell ※ 7inch single 1981
16. Midnight Rider / Michael McDonald 『THAT WAS THEN』1982
17. What Does It Take (To Win Your Love) / Santana『SHANGO』1982
                            vocal : Alex Ligertwood
18. So Shy / Bill Wolfer 『WOLF』 1982 vocal : Jon Gibson

いつものように変化球は多いのですが、アーティストはご存知でも、このアルバム/楽曲は知らない、そういうセレクトが多いかもしれません。ボズ・スキャッグス『SLOW DANCER』はモータウン系のプロデューサー:ジョニー・ブリストルと組んだアルバムでしたが、ボズが「ジョニーからソウルの歌い方を教わった」と語った重要作。コレがなければ、『SILK DEGREES』はアアならなかったかもしれません。ライチャスBrosは再結成後のアルバム。曲はカーペンターズのカヴァーですが、ポイントはデニス・ランバート&ブライアン・ポッター制作で、元ガリヴァーのトム・セラーズが編曲というところ。ブラッド・スウェット&ティアーズは、ジェリー・フィッシャー&ジェリー・ラクロアのツイン・ヴォーカル期。共にソウルフルでも、かのデヴィッド・クレイトン・トーマスより柔軟でクロスオーヴァーしているのがこの時期の特徴です。ジョー・コッカーはゲイリー・カッツがプロデュースで、TOTO勢参加。ジェフ・ポーカロがコッカーのしわがれ声に寄り添うような、コクのある素晴らしいドラムを叩いてます。エルキー・ブルックスは元ヴィネガー・ジョーで、ロバート・パーマーとコンビを組んでいた女性シンガー。スティーヴィーのカヴァーをやってます。ポール・キャラックはもっと注目されるべき、という願いを込めて、彼最大のヒットを。

ドゥワップ出身としてロバート・ジョン。エリオット・ルーリーは元ルッキング・グラス。デヴィッド・ラズリーもドゥワップ出身ですが、ここは超強力ファルセット使いとして。曲はジェンダーレス仲間のピーター・アレンへの提供曲をデモ・ヴァージョンで。ビル・チャンプリン率いるサンズからは、ジェイ・P・モーガンやホッジス・ジェイムス&スミス、マリア・マルダー、ポインター・シスターズらがカヴァーしている楽曲を。マイク・フィニガンはスワンプ名盤で知られますが、ココでは『SILK DEGREES』以降の、スーツを着たらAOR、という定石通りの2ndから。ホール&オーツはアトランティック時代のベスト盤に入っていたオリジナル・アルバム未収曲。ご存知の通りダリルは元ガリヴァーというコトで、ここでひとつ伏線回収。

そのダリルと同じ歳で、同じフィラデルフィア出身なのがレイ・ケネディ。果たして当時面識があったのか!? パズルはジョン・ヴァレンティの出身バンド。モータウン初の白人バンドとも言われてます。ボビー・コールドウェルのシングルは、T.K.グループでの最後のリリース。バカラック有名曲のディスコ・アレンジは、傾きかけてたレーベル側からの要請だったと推察できます。このボビー、ジョンにエリック・タッグを加えれば、俗にいう、白いスティーヴィー3人衆。マイケル・マクドナルドはスティーリー・ダンに雇われる前の未発表楽曲。ソロで売れてからアルバムにまとめられたもので、曲はオールマン・ブラザーズ・バンドのカヴァー。でもヴォーカル・スタイルはすでに出来上がっています。

最後の2人はちょっとマニアック。まずは、サンタナの79年作『MARATHON』『ZEBOP』『SHANGO』『Beyond Appearances』で歌っていたのアレックス・リガートウッド。スコットランドのグラスコー出身で、同郷アヴェレイジ・ホワイト・バンド、第2期ジェフ・ベック・グループのメンバーになり損ねた悲運の実力派。ご紹介の曲はジョニー・ブリストルがジュニア・ウォーカーに書いた楽曲のカヴァーで、ここでも伏線回収。最後のビル・ウルファーは、スティーヴィー『SECRET LIFE...』『HOTTER THAN JULY』期のシンセ・プログラマー。その初ソロ・アルバムでヴォーカルに起用されたジョン・ギブソンは、後にCCMで活躍しますが、この人のスティーヴィーそっくり度は、先の3人衆を超えるモノでありました。

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常連N君がプレイリストを作ってくれたので、リンク貼っておきます(全12曲)
https://open.spotify.com/playlist/6nnspfZeDm0rRzC6Xc0z0Z?si=FHLqkofVTDqtf35k7M5FVg

次回の開催は以下になります。
《テーマ》イーストコーストのAOR。
《日時》 5月17日(日) 開場:13時30分 開演:14時(約2時間〜2時間半予定)
《会場》 西荻窪 3313アナログ天国
   東京都杉並区西荻北4-30-4 1F TEL:03-6913-5307
     ※JR西荻窪駅下車 北口から徒歩11分
     ☆西荻窪駅北口より関東バス「吉祥寺駅北口行(西10)」
                  「西荻北郵便局前」下車徒歩約1分
<料金> 2,300円(1ドリンク込み)当日現金払い
予約サイトは近日開設予定ですので、スケジュールを空けて続報をお待ち下さい。
既に現地優先予約で半数埋まっておりますので、なるべく早めの予約をオススメ致します。