rolling stones_black blue boxrolling stones_black blue

4ヶ月あまりを費やして、ローリング・ストーンズ『BLACK AND BLUE』スーパー・デラックス・エディション(4CD+Blu-ray)をようやく完聴。ストーンズのアルバムでどれが一番好き?と問われたら、自分はコレなのだ。いわゆるストーンズ節だけでなく、R&Bもファンクもブルースもレゲエもバラードも、ってな感じで、ミクスチャー感が濃厚。衝動的な緊迫感は薄いけど、その代わり、他のアルバムにはない重量感がタップリ。自分が新作として触れたストーンズとしては、『IT'S ONLY ROCK'N ROLL』に次いで2枚目のアルバムだったから、コレが自分のストーンズ・ベースになっているトコロがある。

CD1:オリジナル・アルバム:スティーヴン・ウィルソンによる2025新ミックス
CD2:6曲の未発表アウトテイク・アンド・ジャム
CD3:ライヴ・アット・アールズ・コート 1976
CD4:ライヴ・アット・アールズ・コート 1976
Blu-ray: オリジナル・アルバムとアールズ・コート・ライヴのドルビーアトモス・ミックス
    未公開の1976年パリ・レザバトワール公演のTV放送映像

中身の詳細は今更なので割愛するが、CD2に収録された未発表アウトテイクでは、やはりジェフ・ベックとのジャム・セッションに耳がいく。ストーンズと演奏する<Freeeway Jam>なんて、妙チクリンなシロモノも入っています。

個人的な興味は、Blu-rayに入っているマルチ・チャンネルと、76年のパリ・レザバトワール公演のTV放送映像。我が家はドルビー・アトモス対応ではないので、5.1chサラウンドで聴いているけど、それでも楽器の分離がスッキリして、とても聴きやすい。当時から封入されてたミックス・シートを見ながら、このリズム・ギターはキースだとか、意外にミックがギター弾いていたりとか、ギター・ソロが加入一歩手前まで行ってたウェイン・パーキンスだとか、今更の再確認も含め、面白さが倍増。ただ曲によってリミックス効果に差があるような気がして、素直に「スゲェ」と思える曲もあれば、今イチ盛り上がりを欠く曲もある。ストーンズにしては鳴ってる楽器が多いアルバムだけど、疾走感のある曲より、空間が広く、そこにパーカッションとかザックリしたリズム・ギターが斬り込んでいくタイプの曲の方が臨場感がスゴイみたい。

76年パリ公演は、NHKが翌年『ヤング・ミュージック・ショー』として放映したもので、今回が初の公式収録。映像自体はレストアされておらず、当時のTVレヴェルのままらしいが、一部編集されており、フル・コンサートではないものの放映時より曲が多い。しかも音はリミックスされていて、迫力充分。当時TVに噛り付き、初めてそれなりの尺で動くストーンズを見た時の感動が蘇った。この想いがあるから、『BLACK AND BLUE』期が自分の中のストーンズ基準になってしまっているのだろうな。

ミック・ジャガーは80代になった今も若々しいけど、やっぱりこの頃の動きはシャープだし、声のハリが素晴らしい。新加入のロニー・ウッドもすっかり馴染んでいる。サポートのビリー・プレストンやオリー・E・ブラウンも前に出てくる場面アリ。ストーンズのライヴ映像は飽きるほど観ているけれど、自分にとってはこの時期が特別なのだ。

《amazon》

《Tower Records はココから》