260508

久々にライヴ鑑賞。山川恵津子&安部潤〜Harmony in Four Dimensions@Blue Note Place へ。Blue Note Place がある恵比寿ガーデン・プレイスでは、ちょうど3日間のジャズ・イベントを開催中で、フリー・エリアでは奇妙礼太郎らが演奏中。土曜は高田みち子や畠山美由紀、ゴスペラーズ、日曜は(南)佳孝サンなども出演する。ガーデン・ホールでは9日に矢野顕子、10日にかつしかトリオ(詳細はコチラから)。それを脇目に、Blue Note Placeへそそくさと。

今回のスペシャル・ライヴは、 同業者ながら意外に長い付き合いのある恵津姐とアベジュンさんによる共同企画。そこにゲストとして渡辺満里奈、GOOD BYE APRILの倉品翔クンが呼ばれたカタチで。江口信夫 (ds) 川崎哲平 (b) 土方隆行 (g) 森下歩哉 (sax,flute) というサポート陣も、なかなか豪華。かつては八神純子や谷山浩子のバックでプレイしていた恵津姐だけど、作編曲メインになってからは、基本的にスタジオ・ワーク専門。ゲスト的な参加はあっても、自分自身のライヴというのは結構珍しく。筆者的にも、04年に唯一となる東北新幹線の再結成ライヴを観た時を皮切りに、07〜08年に新中野・弁天とJZ Bratで行われた山川ソロ、それに恵津姐が凄腕(松下誠・伊藤広規・宮崎まさひろ・中西圭三)を集めて組んだLet's Go Banana なんて、ゆる〜いバンド・ライヴがあったなぁ…、と思い出しながら、開演を待つ。

スターターは、クルセイダーズの<Spiral>。急遽入れ替えた楽曲らしく、ちょっと手探り感はあったけれど、恵津姐以外はフュージョン・バリバリの顔ぶれなので、個々のプレイはサスガ。そしてそのまま櫻井哲夫<Kimono>へ。コレ、ちょっと意表を突かれるセレクトだったけれど、オリジナルの摩訶不思議なヴォーカルを取っていたのが恵津姐で、アベジュンさんは現カシオペア、という繋がり。歌詞を聴かせるのではなく、浮遊感のある歌声をエフェクティヴに届ける曲で、リズム・アレンジはバシッとキメてる感じ。このラインアップには最適なセレクトだった。

ココで倉品クンが登場し、まずはGOOD BYE APRILの新作から<Tokyo Weekend Magic>を。いつものバンド・サウンドに比べるともっとオトナなノリで、GOOD BYE APRILのAORサイドを抽出したよう。続いて、東北新幹線のディエット・ナンバー<月に寄りそって>を恵津姐・倉品クンでアーバンに。MCでは、倉品クンがこの曲の大ファンだったことが語られ、東北新幹線再評価のタネを巻いたカタチの自分としては大いに感激。こうして音楽のバトンが渡されていくのです 土方サンが再現した、デイヴィッド・T.のシンパだった故・鳴海寛(東北新幹線の相方)のギター・ワークもサスガだった。倉品クンはもう1曲、GOOD BYE APRIL新作『HOW UNIQUE!』から、一番メロウな<息切れの恋>を披露。こりゃもう選曲で勝負あったなァ〜。

ここで倉品クンと入れ替わりで渡辺満里奈がステージに。多くの女性アイドルに楽曲提供・アレンジしたことで有名な恵津姐だけど、実際に交流があった人は少ないそうで、その中の一人が満里奈嬢。3月に大瀧詠一プロデュース『Ring-a-Bell』30周年盤が出たばかりなので、今はそちらの露出が多い。でも今回は恵津姐がらみの楽曲中心に、<Catch Me Tonight><素敵なSaison>、そして<マリーナの夏>の3曲を。改めて、恵津姐のヨーロッパ風ポップ・センスが、成長過程の女性アイドルたちにとてもマッチしていたことを実感した。オーディエンスも往年の満里奈ファンが多かったよう。ちなみにジュンさんは、満里奈嬢のアルバムで恵津姐の名前を初めて意識したのだとか。

そのまま倉品クンが呼び戻され、ナイアガラ・スタンダード<夢で逢えたら>を全員で。でもそこはサスガに恵津姐&ジュンさん、誰でも知っているサビ・メロの符割りを、ホンの少し、ビミョ〜にイジッている。ウーン、やっぱりアレンジャーとしての矜持ですかね。イヤイヤ、入れ替えが恨めくなるほど、楽しいライヴでありました。