marina watanabe ring a bell

先日観に行った『山川恵津子 & 安部潤 〜Harmony in Four Dimensions』の余韻もあって、そこにゲスト出演して3曲+アンコールを歌った渡辺満里奈のコレを。大瀧詠一プロデュースによるミニ・アルバム『Ring-a-Bell』の30周年拡大盤。ライヴでは山川楽曲中心のセレクトだったが、アンコールで倉品翔クン(Good Bye April)と歌ったのが<夢で逢えたら>。そこはかとなくナイアガラ色も交えたあたりがツボだった。

アイドルというアイドルをほとんどスルーしてきた自分なので、おニャン子時代の彼女は偶然TVで見かけた程度。ソロになってからも全然追っかけたコトはなかったが、少し見方が変わったのは、アイドルなのに平気で中古レコード屋へ行っちゃうようなリアル音楽ファンだと知ってから。ライヴでは、はっぴいえんどや金延幸子の曲までカヴァーしていたそうで…。今いわれるはっぴいえんど史観の原点、その再評価が始まったのが90年代前半だから、まぁ、分からないではないけれど、アイドルにしてこのサブカル的センスは、まだショコタンのいない時代にはなかなか新鮮だった。

96年に発表されたオリジナルの『Ring- a-Bell』は、伊藤銀次、佐野元春、大貫妙子、杉真理、井上鑑、トータス松本らナイアガラ・ファミリーに、大瀧さんと親交が深かった音楽評論家:萩原健太&能地裕子ご夫妻までが参加した、平成のナイアガラ名盤。6曲しか入ってないのが残念なほどで、ナイアガラ・サウンドと満里奈の素の可愛らしさがうまくフィットしていた。

対して今回の30周年盤のミソは、大量の追加曲で、まずは話題の未発表音源。大貫妙子提供の<高い空遠い街>と、満里奈&大瀧詠一がデュエットした唱歌<冬の星座>。どちらも当時レコーディングされながら未発表のままだった。この2曲を追加した全8曲を、今回新たにシャッフルして曲順変更。当時はアルバムの最後を飾っていたシングル曲で、アニメ『ちびまる子ちゃん』の第2期オープニング・テーマだった<うれしい予感>をドアタマに。久々に聴いて、印象が大きく変わったのは、この曲の並びが大きい。もちろん最新マスタリングで、サウンドもスッキリしている。金延幸子のカヴァー<あなたから遠くへ>は、改めて名曲・名アレンジ(by 多羅尾伴内・Strings:井上鑑)。

更に、ボーナス曲しか入ってないディスク2には、<うれしい予感>のTVヴァージョン、<正月のモチつき>のトータス松本ヴァージョン、<ダンスが終わる前に>の大瀧ヴァージョン、<うれしい予感>を満里奈・トータス・大滝の3人で歌うカタチに仕上げた偽装ナイアガラ・トライアングル・ミックス、そして92年に渋谷クアトロでレコーディングされた<それはぼくじゃないよ>、昨年7月のナイアガラ50周年コンサート出演時の<うれしい予感><ダンスが終わる前に>(カウントは生前の大滝)と、貴重なライヴ音源3曲も。ハッキリ言って、カラオケ8曲は入れなかった方がスッキリまとまったと思うが、そこは超絶マニアが多いナイアガラー対応なのかな?

でも10年おきに無理繰りニュー・エディションを組んでくるナイアガラ本体より、今となっては、こういう傍系の方がよっぽど発見が多くて、サーヴィスが効いてるなぁ、と思ってしまいます。

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