right stuff

最近になって急速に盛り上がっているJ-フュージョン系の初CD化。当時は大して注目されず、アルバム1枚で消えてしまったグループだけど、今はそこそこ再評価の気運があるようで、自分もライナー執筆で貢献できたのが嬉しい。原稿依頼された時、久々に聴いたけれど、記憶の奥底にかすかに残っていた音よりもフレッシュで、なかなかイイのよ。

このライト・スタッフは、81年にソロ・デビューしたアコースティック・ギタリスト:宮野弘紀を中心とした6人組。宮野は和製アール・クルーとして注目された人で、オベーションのアコースティック・ギターをメイン楽器にして活躍した。が、アコギでライヴ・サウンドを構築する難しさに直面。自分の活動を見直そうと。その結果、ソングライターとしての自分をプッシュすべく、洗練されたイメージでエレクトリック楽器を使ったポップ・フュージョンをプレイするこのバンドが誕生した。アコギの印象ばかりの宮野だけれど、札幌でのアマチュア時代にはギブソンのフルアコやセミアコ、レスポールを抱え、ソウル系ディスコ・バンドにも在籍したそうだ。

メンバーは、その札幌時代からのメンバーたちに、当時の若手No.1ピアノ奏者:野力奏一、プリズムのベース渡辺建、共演歴のあった三沢またろう (perc) など。これにフィリピン出身のジャズ・シンガー:チャリートが3曲、ゲスト・シンガーとして歌っている。

アコギで売ってきた宮野だから、もちろん彼のアコギのソロ・パートは多い。でもソロ活動とは違って、あくまでバンドとしての音を提示。エレキでのアンサンブル貢献も多い。<Mild Stuff>のブルージーなエレキ・ソロは、エリック・ゲイルかデヴィッド・T.か?、なんて。そうした自然体の聴きやすさは、今のJ-フュージョン・ブームにもフィットするはずだ。

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ライト・スタッフ I
ライト・スタッフ
STEPS RECORDS
2026-05-20

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