peter frampton 026

この人、メチャメチャいい歳の取り方してますねぇ。ピーター・フランプトン、当年とって76歳。女性ファンを夢中にさせたクルンクルンの巻き毛はスッカリなくなり、見事に禿げ上がってしまったけれど、今も自分のペースで、地に足のついた活動を続けている。ソロ作としては、ピーター・フランプトン・バンド名義でリリースしたギター・インストのポップ・ロック・カヴァー集『FRAMPTON FORGETS THE WORDS』以来6年ぶり。オッと、その間に『AT ROYAL ALBER HALL』というライヴ盤が出ていた。コレ、アートワークが全盛期のピーターなので、発掘モノかと思っていたけど、実際は2022年にに録られたシロモノだったワ…

何れにせよ、ライヴだの、カヴァー集だの、ブルース・アルバムだのと企画モノが続いたので、オリジナル楽曲中心の純然たるニュー・アルバムとしては、10年作『THANK YOU MR CHURCHILL』以来16年ぶり。筋疾患の難病:封入体筋炎(IBM)でツアー引退を決意し、フェアウェル・ツアーまで行なったけれど、やっぱりライヴへの思い断ち難く、アルバム制作に加えて、現在もステージに立ち続けている。でもその活動ぶりからは、本当に深い音楽愛が滲み出ていて、思わず応援してあげたくなる。いつの間にかメジャー復帰していたのも、そういうコトなのだろうな。

タイトル曲を始め、ほとんどの収録曲は息子ジュリアンとの共作。それがモチベーションになっていることは疑いない。その上ゲスト陣が豊富で、リード・シングル<Buried Treasure>でベンモント・テンチ(元トム・ペティ&ハートブレイカーズ)がキーボードを弾いているのを始め、<I'm Sorry Elle>ではグラハム・ナッシュ、<Breaking The Mold>ではシェリル・クロウとデュエット。更に<Lions At The Gate>ではトム・モレロ(レイジ・アゲインスト・ザ・マシーン)がギターを、H.E.R. がインスト<Islamorada>で同じくギターを、そして<Tinderbox><Can You Take Me There>の2曲でビル・エヴァンスがサックスをプレイしている。う〜ん、ベテランから若手、そしてジャンルやスタイルをすっ飛ばした共演相手ばかりで、まるでピーターの人柄を偲ばせるよう。しかもどの曲も、これ見よがしの派手な共演ではなく、みんなが自然体で歌い、演奏している。『CARRY THE LIGHT』というタイトル/楽曲にも、やんわりとしたメッセージが込められているよう。歌声はさすがに年相応に枯れてきたピーターだけど、彼らしさはシッカリ保っているし、むしろ渋味が出て味わいを増した感じがするな。

特段に新しいコトや、小洒落たコトを演っているワケじゃない。斜に構えたり、強く主張したり、厭世するでもない。普通に生き、人並みに暮らしているだけなのに、「あ、カッコイイおっさんだなぁ〜」と思わせてくれる。それが今のピーター・フランプトンなのだ。

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Carry The Light
Peter Frampton
UMC
2026-05-15

《Tower Records はココから》

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