sonny rollins the way i feelsonny rollins_nucleus
sonny rollins_easy livingsonny rollins_love at first sight

昨日 飛び込んできたのは、ジャズ・サックスの巨匠ソニー・ロリンズ逝く!の報。25日、ニューヨーク州ウッドストックの自宅で死去したという。享年95歳。現時点で死因は明らかにされていないが、14年に呼吸器疾患のために引退し、近年は静かな余生を送っていたらしい。大往生、ですな。

ロリンズといえば、まずは『SAXOPHONE COLOSSUS』や『WAY OUT WEST』(共に57年)や、ジョン・コルトレーンとの共演作『TENOR MADNESS』(56年)、ジョー・ジャクソンがアートワークを引用した『VOL.2』、それにヴィレッジ・ヴァンガードのライヴ・アルバムあたりが有名。

でも4ビートものよりも、クロスオーヴァー/フュージョンに耳がいく筆者的には、ブルーノートやプレスティッジ期の尖った作品ではなく、70年代に入ってのマイルストーン期に惹かれてきた。増尾好秋が彼のバンドでプレイしていたのも、70年代前半のこと。カリプソを取り入れた<St Thomas>なんて代表曲もあるけれど、この時期のカリプソ・ナンバーなんか、おぉ、ナベサダの元ネタか!?、なんておののく瞬間もあったりで。

自分がよく聴いたのは、ヘッドハンターズとジョージ・デューク周辺、エムトゥーメイ一派が束になってかかってきたような『NUCLEUS』(75年)、リー・リトナーやパトリース・ラッシェン、ビリー・コブハム、ビル・サマーズら+ホーン・セクションの参加で、フュージョン期の最高傑作とも言われる『THE WAY I FEEL』(76年)、ジョージ・デューク、トニー・ウイリアムス、ポール・ジャクソン(b)に、デューク・バンドに参加していたチャールズ・イカルス・ジョンソン(g / ペイジス)らの陣容で、スティーヴィー・ワンダー<Isn't She Lovely>のカヴァーが話題になった『EASY LIVING』(78年)あたり。その後のアルバムも、デュークやスタンリー・クラークを始め、ラリー・コリエル、20歳の新人ギタリスト:ボビー・ブルームなどが参加し、80年代始めまではこの路線が続く。バリバリのジャズ・マンだった印象が強いけれど、オーセンティックなジャズが停滞し始めると、その不穏な空気の流れを的確に感じ取って、シッカリとクロスオーヴァー方面に照準を合わせる器用さを持っていたのだ。もっともロリンズの馬力のあるテナーは、周りがどんなサウンドを演ろうとお構いナシ。いつも通り、無骨でワイルドなブロウをカマす。時折、茶目っ気のあるプレイが飛び出すけれど、基本的な印象は変わらない。

ま、ロリンズの聴き手としちゃあ、傍系のなのは分かっている。でもだからこそ、ロリンズの意外な一面を知るコトもあるワケで。それこそ純なフュージョン・フリークだと、ロリンズがクラーク・デューク周辺と結構な交流があった、なんて思ってないんじゃない? ヘェ〜、と思ったら、この機会に少し掘ってみて下さい。きっと、いい供養になります…

Rest in Peace...