quiet sun

諸々テンパリ中で、ジックリ新譜を聴いてる余裕ナシ。なので少し前に出し直されてたアイテムで、チョイと思い入れのあるヤツを。ロキシー・ミュージックでお馴染みのギタリスト:フィル・マンザネラが、75年にリリースしたクワイエット・サンの唯一作『MAINSTREAM』。ロキシーの開店休業中、ブライアン・フェリーのソロ活動に付き合いながら、自分も初ソロ『DIAMOND HEAD』を作ったフィルが、それと同時進行で進めていたプロジェクト・アルバムだ。

このクワイエット・サン、元々はフィルがロキシー参加前に組んでいたバンドで、ソフト・マシーンのようなジャズ・ロックを指向。メンバーには、ロバート・ワイアットのマッチング・モウルのメンバーとなるビル・マコーミック(b)、ゴングを経て、その筋でカルト的人気を誇るディス・ヒートを組むことになるチャールズ・ヘイワード(ds)がいた。実験要素の強いバンドだったため、活動期間はおよそ2年。71年には解散していたが、フィルが『DIAMOND HEAD』を作るのにクワイエット・サン的な楽曲を入れようと、元メンバー4人(もう一人はkydのデイヴ・ジャレット)を招集。そこから発展し、アルバムを残せずに解散したクワイエット・サンも、このチャンスにレコードを作ろうと、『DIAMOND HEAD』のセッションの間隙を縫って録音を進めることになったらしい。

そういう経緯から、収録曲は活動中にライヴで演っていた楽曲ばかり。4人のメンバーに加え、ビル・マコーミックの兄イアンがバック・ヴォーカルで、ブライアン・イーノがシンセやらエフェクトやらで参加している。いわゆるカンタベリー系のジャズ・ロックながら、バリバリのインタープレイを繰り広げるワケではなく、アヴァンギャルドであっても、結構プログレ寄りで分かりやすい。キング・クリムゾン的なテンションで迫ったり、ピンク・フロイド的な叙情性を垣間見せたりする。その辺りが、やっぱりセンスのヒトであるマンザネラ主導のグループである所以だろう。一部の曲は、イーノと組んだ801 のライヴでも演っていたな。

これまでにも何度がリイシューされていて、自分もジュエル盤と紙ジャケ盤を持っているが、今回はロキシー・ミュージックやデイヴ・ギルモアの諸作品を手掛けたエンジニア:マイク・ボディの最新リマスター。初収録となる未発表2曲を追加しているらしい。自分的には、そのためにまた買い直す気はないけれど、ロキシー・ファンやジャズ・ロック好きは持ってなアカンか。そしてナンと9月には、海外で2枚組のデラックス・エディションも出るようです。

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メインストリーム
クワイエット・サン
IAC MUSIC JAPAN
2026-06-26

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