
ビル・キャントス、『SENSIBILITY』から2年ぶりのニュー・アルバムは、『THE MUSIC OF A&M revisited』のタイトル通り、米レーベル:A&Mが放ったヒット曲の数々をコンテンポラリー・ジャズ・スタイルでリメイクしたカヴァー・アルバム。レーベル創始者であるハーブ・アルパートを筆頭に、セルジオ・メンデスやバート・バカラックらのツアー・バンドで音楽監督を務め、直近もハーブ・アルパート率いる再編ティファナ・ブラスの中核としてツアーに参加している。ある意味、こうしたアルバムを作るにふさわしい、最も正統的なポジションにいるワケだ。
取り上げているのは以下の楽曲。( )内はオリジネイターというより、A&Mのレコーディング・アーティストとして。
1. Will It Go Round In Circles (ビリー・プレストン)
2. Logical Song (スーパートランプ)
3. Love Will Keep Us Together(キャプテン&テニール)
4. (They Long To Be) Close To You(バート・バカラック/カーペンターズ/ハーブ・アルパート)
5. One Hundred Ways(クインシー・ジョーンズ feat.ジェイムス・イングラム)
6. Tom's Dinner(スザンヌ・ヴェガ)
7. From The Lonely Afternoons(ポール・デズモンド)
8. Salt Sea(セルジオ・メンデス&ブラジル'66)
9. Stuck In The Middle With You(スティーラーズ・ホイール)
10. Down here on the ground / It's going to take some time(ウェス・モンゴメリー/キャロル・キング/カーペンターズ)
11. How Do You Keep The Music Playing.
スーパートランプとかスザンヌ・ヴェガなんか、ビルにしてはかなり意外なチョイスに思えるし、スティーラーズ・ホイールなんていう、英国勢のずいぶん渋いトコロまでピックアップしている。けれどそれより驚くのは、ただジャジーなだけでなく、かなり崩したアレンジで攻めていること。<Logical Song>にハーブ・アルパートのトランペットを、<Salt Sea>にはブラジル'66のシンガーだったラニ・ホールのヴォーカルをフィーチャーしているように、結構ラテン・ジャズ寄りのアレンジが多いが、ブルージーな<Love Will Keep Us Together>とか、ジョン・フェラーロ(dr)とのデュオに仕立てた<Tom's Dinner>とか、「オォ、コレは!」と身を乗り出してしまう。このアレンジとプロデュースは、生前のオリヴィア・ニュートン・ジョンを支えたマリ・ファルコンとビルの夫婦共同作業。やっぱりこの2人、音楽的に相当トンがったコンビですわ。
<How Do You Keep The Music Playing>はジェイムス・イングラムのヒットで、A&Mレーベルの曲ではないが、作曲がアナザーA&Mこと、アラン&マリリン・バーグマン(とミシェル・ルグラン)なので、彼らに捧げるべくココに追加したそう。
ただね〜、「デヴィッド・フォスターの後継者」と言わしめたビルには、やっぱりAORを期待しちゃうのよ。ピアノもヴォーカルも一流で、編曲の才も素晴らしいから、こんなコンテンポラリー・ジャズ・ヴォーカルのアルバムなんて、アイディア一発でチョイチョイと作れてしまうのだろう。きっともう自ら進んではAORアルバムなんて作らない、それも理解している、分かってる。でも、分かっちゃいるけど、ちょっとだけ物足りなさを感じてしまうのが正直なトコロなのよ…。
1. Will It Go Round In Circles (ビリー・プレストン)
2. Logical Song (スーパートランプ)
3. Love Will Keep Us Together(キャプテン&テニール)
4. (They Long To Be) Close To You(バート・バカラック/カーペンターズ/ハーブ・アルパート)
5. One Hundred Ways(クインシー・ジョーンズ feat.ジェイムス・イングラム)
6. Tom's Dinner(スザンヌ・ヴェガ)
7. From The Lonely Afternoons(ポール・デズモンド)
8. Salt Sea(セルジオ・メンデス&ブラジル'66)
9. Stuck In The Middle With You(スティーラーズ・ホイール)
10. Down here on the ground / It's going to take some time(ウェス・モンゴメリー/キャロル・キング/カーペンターズ)
11. How Do You Keep The Music Playing.
スーパートランプとかスザンヌ・ヴェガなんか、ビルにしてはかなり意外なチョイスに思えるし、スティーラーズ・ホイールなんていう、英国勢のずいぶん渋いトコロまでピックアップしている。けれどそれより驚くのは、ただジャジーなだけでなく、かなり崩したアレンジで攻めていること。<Logical Song>にハーブ・アルパートのトランペットを、<Salt Sea>にはブラジル'66のシンガーだったラニ・ホールのヴォーカルをフィーチャーしているように、結構ラテン・ジャズ寄りのアレンジが多いが、ブルージーな<Love Will Keep Us Together>とか、ジョン・フェラーロ(dr)とのデュオに仕立てた<Tom's Dinner>とか、「オォ、コレは!」と身を乗り出してしまう。このアレンジとプロデュースは、生前のオリヴィア・ニュートン・ジョンを支えたマリ・ファルコンとビルの夫婦共同作業。やっぱりこの2人、音楽的に相当トンがったコンビですわ。
<How Do You Keep The Music Playing>はジェイムス・イングラムのヒットで、A&Mレーベルの曲ではないが、作曲がアナザーA&Mこと、アラン&マリリン・バーグマン(とミシェル・ルグラン)なので、彼らに捧げるべくココに追加したそう。
ただね〜、「デヴィッド・フォスターの後継者」と言わしめたビルには、やっぱりAORを期待しちゃうのよ。ピアノもヴォーカルも一流で、編曲の才も素晴らしいから、こんなコンテンポラリー・ジャズ・ヴォーカルのアルバムなんて、アイディア一発でチョイチョイと作れてしまうのだろう。きっともう自ら進んではAORアルバムなんて作らない、それも理解している、分かってる。でも、分かっちゃいるけど、ちょっとだけ物足りなさを感じてしまうのが正直なトコロなのよ…。
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個人的には別格のアーティストと思っていて、何でもできる人なのでコラボしたり、アーティストを集めたりしてジャズ路線ではなくポップな路線でのアルバムを作ってくれないかなと思います。