
オランダの美声ツインズの本邦第2作は、
これまたヘヴンリー&ドリーミーなハーモニー満載の大傑作。
しかもアレッシーにヴェニスがゲスト参加と、
まるで世界美声兄弟ユニット大集合の様相。
オマケに同郷のポップ・マエストロ、ベニー・シングスもいて、
これはもう反則技の応酬です。
このタンジェリンは、10年ほど前から母国オランダで人気を博している、アーノウト&サンダー・ブリンクス兄弟という一卵性双生児の男性デュオ。83年生まれで、サイモン&ガーファンクルやエヴァリー・ブラザーズ、初期ビー・ジーズを髣髴とさせるフォーク・ロック・スタイルを身上とし、途轍もなく美しいヴォーカル・ハーモニーとアコースティック・サウンドを前面に打ち出してきた。が、本邦デビュー作となった前作『BLANK CASSETTE』(本国で23年発表)から70年代ウエストコースト・スタイルやヨット・ロックに接近。これでかつてない成功を収め、大きなツアーを経験。その成果がこのアルバムに現れている。
実は彼ら、前作『BLANK CASSETTE』発表後にデュオ・ライヴのアルバムと、新曲数曲をデジタル・リリースしている。しかしこのニュー・アルバムでは、それを収録せずにすべてオミット。新しいコンセプトの下、ゼロから制作をスタートさせた。サブスクリプション中心に楽曲単位で聴かれるのがデフォルトの今、アルバムは本来の意味を失い、単なるシングルの寄せ集めに成り下がっている。それを真っ向から否定しているのだ。これぞ、ミュージシャンとしての本来あるべき姿。そしてそのテーマこそ、タイトルにある “家族” に他ならない。
先行シングル〈Every Rainbow〉が、彼らをそのテーマへ導いた最初の楽曲。このころ2人それぞれに親になったことで、モノを見る視点が変わったらしい。そして2人が家族について歌おうと覚悟を決めた時、同じようなツインズや兄弟グループと共演してみよう、というアイディアが浮かんだ。かくして声を掛けたのが、米国のベテラン2組、アレッシーとヴェニスである。
「ふた組とも、長年に渡る僕らの音楽的ヒーローなんだ。アレッシー・ブラザーズを初めて知った時、僕たちはすぐに彼らのメロディ、ハーモニー、楽曲センスに魅了されてしまった。ヴェニスは音楽の温かさと誠実さ、そしてもちろん、紛れもないファミリー・ハーモニーで僕らにインスピレーションを与えてくれる。彼らとのコラボレーションは、僕らが望んだ通りのものになったよ」
そこに加わったが、同郷のポップ・マエストロ:ベニー・シングス。
「尊敬していた。彼のソングライティングは、洗練されながらも常に自然体で肩の力が抜けている。彼には独特のメロディとリズムのセンスがあるんだ。だから一緒に曲を作るのはとても楽しかった。彼が次から次へと楽器を持ち替えながら、いとも簡単にアイデアを試していくのはとても興味深かったよ」
ニュー・アルバム最大の目標は、『BLANK CASSETTE』のコピーを作るのではなく、新しい方向性を見つけて、新たな場所へ進んでいくこと。「70年代のクラシックなハーモニー・アルバムは大好きだけど、この作品には新鮮さと現代的な感覚を持たせたかった」と語る。だからアレンジにはこれまで以上に細心の注意を払い、ストリングス・パートを増量。ヴォーカルも、より自然なものにした。心掛けたのは、“何が足せるか?”ではなく、“本当に必要なものは何か?”と問い続けること。
「最終的には、何年経っても人々が楽しんでくれるアルバムに仕上がっていれば、と願っているんだ」
よりヒューマンな音楽が求められる今、タンジェリンのハーモニーは心の奥底にジンワリと沁みてくる。
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《Tower Records はここから》
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実は彼ら、前作『BLANK CASSETTE』発表後にデュオ・ライヴのアルバムと、新曲数曲をデジタル・リリースしている。しかしこのニュー・アルバムでは、それを収録せずにすべてオミット。新しいコンセプトの下、ゼロから制作をスタートさせた。サブスクリプション中心に楽曲単位で聴かれるのがデフォルトの今、アルバムは本来の意味を失い、単なるシングルの寄せ集めに成り下がっている。それを真っ向から否定しているのだ。これぞ、ミュージシャンとしての本来あるべき姿。そしてそのテーマこそ、タイトルにある “家族” に他ならない。
先行シングル〈Every Rainbow〉が、彼らをそのテーマへ導いた最初の楽曲。このころ2人それぞれに親になったことで、モノを見る視点が変わったらしい。そして2人が家族について歌おうと覚悟を決めた時、同じようなツインズや兄弟グループと共演してみよう、というアイディアが浮かんだ。かくして声を掛けたのが、米国のベテラン2組、アレッシーとヴェニスである。
「ふた組とも、長年に渡る僕らの音楽的ヒーローなんだ。アレッシー・ブラザーズを初めて知った時、僕たちはすぐに彼らのメロディ、ハーモニー、楽曲センスに魅了されてしまった。ヴェニスは音楽の温かさと誠実さ、そしてもちろん、紛れもないファミリー・ハーモニーで僕らにインスピレーションを与えてくれる。彼らとのコラボレーションは、僕らが望んだ通りのものになったよ」
そこに加わったが、同郷のポップ・マエストロ:ベニー・シングス。
「尊敬していた。彼のソングライティングは、洗練されながらも常に自然体で肩の力が抜けている。彼には独特のメロディとリズムのセンスがあるんだ。だから一緒に曲を作るのはとても楽しかった。彼が次から次へと楽器を持ち替えながら、いとも簡単にアイデアを試していくのはとても興味深かったよ」
ニュー・アルバム最大の目標は、『BLANK CASSETTE』のコピーを作るのではなく、新しい方向性を見つけて、新たな場所へ進んでいくこと。「70年代のクラシックなハーモニー・アルバムは大好きだけど、この作品には新鮮さと現代的な感覚を持たせたかった」と語る。だからアレンジにはこれまで以上に細心の注意を払い、ストリングス・パートを増量。ヴォーカルも、より自然なものにした。心掛けたのは、“何が足せるか?”ではなく、“本当に必要なものは何か?”と問い続けること。
「最終的には、何年経っても人々が楽しんでくれるアルバムに仕上がっていれば、と願っているんだ」
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