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ちょい久しぶりにサンソン(山下達郎『サンデー・ソングブック』)を聴いてたら、ラティモアが掛かって。マイアミ・ソウル系のベテラン・シンガー兼キーボード奏者で、ソロ・アルバム多数。ガイド本の執筆に追われてブログ更新がままならなかった先月8月22日に、86歳で逝去。日本では、ちょうどマラコ・レーベルのCD復刻が断続的に進んでいて、自分も持っていなかった作品をいくつかゲットしている。なので触れないままココまできてしまったのが気になっていたので、サンソンに便乗してこの機会に。

ラティモア、本名ベンジャミン・ウィリアム・ラティモアは、テネシー州チャールストン生まれ。60年代からセッション活動を始め、ジョー・ヘンダーソンのバンドを経てマイアミに移り、T.K.グループ/ヘンリー・ストーンと知り合って、60年代中盤にベニー・ラティモア名義でシングル・デビューした。10枚近い7インチ盤を出したようだが、成功は得られず。ところが73年、ラティモア名義で傘下のレーベル:グレイズ(Glades)からアルバムを出すと、シングル曲が初めてチャート・イン。74年の2nd『MORE, MORE, MORE, LATIMORE』に収めたオリジナル曲<Let’s Straighten It Out>は、R&Bチャート首位(全米31位)に立ち、知名度を大きく広げることになった。

併行してT.K.グループ周辺のセッション活動にも参加したり、楽曲提供も。ベティ・ライトやリトル・ビーヴァー、フレデリック・ナイト、ミリー・ジャクソン、ブロウフライ、グウェン・マクレエ、レヴォン・ヘルム、それにボビー・コールドェルらのアルバムで、彼の名前を見つけることができる。

80年代に入って、よりコンテンポラリーなサウンドがR&Bの主流になると、踵を返すようにサザン・ソウル寄りに転向し、ミシシッピ拠点の人気レーベル:マラコと契約。以後20年近くに渡り、コンスタントなリリースを続けてきた。その後は自身のレーベルであるラトストーン(LatStone)を設立し、マイペースの活動を続けていたそう。17年にブルーズ殿堂に入っている。

サンソンでかかっていたのは、76年の4thアルバム『IT AIN'T WHERE YOU BEEN... IT'S WHERE YOU'RE GOIN'』から、R&B7位になった<Somethin' 'Bout Cha>。ラティモアの野太く熱気を孕んだヴォーカルと、転がるようなエレピ、流麗なストリングスやホーンが絶妙に混ざり合うミディアム・グルーヴで、この4作目を象徴する一曲。同年ミリー・ジャクソンも歌っているそうだ。また83年作『I'LL DO ANYTHING FOR YOU』にはホール&オーツ<Sara Smile>のカヴァーもあって、それは拙監修『Light Mellow MALACO』にも収録した。このあたりを起点に、ラティモアの熱い世界に触れてみるのも一興ではないかな?

ちょっと遅くなったけれど、Rest in Peace...

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ディグ・ア・リトル・ディーパー
ラティモア
SOLID/T.K.RECORDS
2024-03-20

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