168a040a.gifいやぁ、世の中いろいろ起きてますねぇ。
特にここ2〜3日のエイベックスのゴタゴタ劇と大ドンデン返しは、下手なドラマを観るよりはるかに面白い。世間的には、あゆの援護射撃が効いたみたいな論調だけれど、一説には契約満了寸前という話だし、あまりにも反応が早かったということで、おそらくMAX松浦サイドの計画的クーデターだったのでしょう。結局退くことになった依田氏は輸入権やCCCD推進の旗振り役でもあったから、一見エイベックスの内紛のようで実は右往左往する現在のレコード業界の縮図にも見える。エイベックスだけの問題じゃなく、音楽業界の将来を占う権力闘争ですよ、きっとこれは。まぁ、このあたりのこと、輸入権やCCCD絡みの話は、近々【free column】に書くつもりだけれど。

そんな風に片意地張らなければならない時はあるけれど、普段はもっとリラックスしようよ、ってぇのが、このアルバム。ずいぶん前にCD-Rをいただき散々聴き倒しちゃったので、なかなかこのDiaryには登場しなかったけれど、今年になって大橋純子に次いでのヘヴィ・ローテション作なのだ。佳孝さんってすごく粋がるところがあって、それが様になる数少ないアーティストなのだけれど、このアルバムでは至って自然体。すごーく楽に構えてる。その風通しの良さ、ほのかに漂う和の風情がとてもとても気持ちイイ。大人にしか分からない味かも知れないけれど、こういうオジサンになりたい!と思わせてくれる。

そもそもAORって、音楽ウンヌンよりも、自分の少し先を生きる人への憧れが原点にあると思う。自分もああいう風になりたい、カッコ良い大人になりたい、とか。今の佳孝さんはそれを地でいってる感じ。だから、大人たちの文化が復権してきた今の空気に、この音がフィットする。

さぁ、この忙しさから脱したら、【RECOMMEND】欄に載せなくちゃ! 9/30のLIVE LIGHT MELLOWにも出演してくれます!