
ボクがこの人を初めて意識したのは、確かトニー・シュートの『ISLAND NIGHT』(80年)だったと思う。その後で印象的だったのはホイットニー・ヒューストンとジャーメイン・ジャクソンがデュエットした<Take Good Care Of My Heart>。あれはピーター・マッキャンとの共作だった。それにクリストファー・クロスの<Swept Away>とか。
80年代は主にTV番組の音楽で活躍していたらしく、88年に『GROWING PAINS』をフィーチャーしたTVテーマソング集をリリースしている。そのほかではバーブラ・ストライサンド、ケニー・ロジャース、アン・マレー、ダスティ・スプリングフィールド、セリーヌ・ディオンなどに幅広く楽曲提供。昨年は自主制作によるセルフ・カヴァー集を発表した。
そして今年はこの『ORIGINAl DEMOS』。これはヨーロッパの音楽出版社(かな?)の企画"Songwriter Series"に音源提供したもので、CDの発送元もスペインのマドリードから。アーロン・ネヴィルやダニー・オズモンドなどへの提供曲が収録されたが、マニアにとってこのアルバムのキモはもっと別の所にある。そう、このデモ集はすべて故ウォーレン・ウィービーが歌っているのだ。
ウォーレンはデヴィッド・フォスターの秘蔵っ子と言われ、フォスターのアルバムや"JT Super Producers '94"のステージでも歌っていた人物。結局彼自身のソロ・アルバムが世に出るコトはなかったけれど、その高い実力はデモ・シンガーとして引く手数多だったことからも理解できる。そしてスティーヴ・ドーフもまた、ウォーレンをデモ・シンガーとして頻繁に起用。そうした音源をひとまとめにしたのが、この『ORIGINAl DEMOS』なのだ。ちょうど今の季節にピッタリなたおやかなバラード集だが、それはウォーレンがミディアムやスロウ・バラードを得意とするシンガーだったからだろう。
ただ、ちと気になったのは、こうして簡単に手に入るルートがネット上に存在するのに、某オークションでは結構なお値段で売り出されている点。まぁ、英語が出来ないとか海外通販に抵抗があるとかで、それなりのニーズがあるのかも知れないし、価格に納得できるから買うのだろうから、外野がとやかく文句を言う筋合いではない。でもボクが言いたいのは、知らないというのはコワイなぁ…というコトなのだ。
例えばボクが3週間くらい前に紹介した、ギャリー・グレンやマイケル・クルーズが入っているPPLの限定6枚組セット。あれはblogにも書いたように、今なら$25程度でフツーにamazonから買える。なのに先ほど終了したオークションでは、何と3万円超。どー考えたって尋常じゃないでしょ? しかも出品者はフツーに買えることを知ってるのだろう。スタート価格は良心的だったし、ヘンな煽り文句も入れてなかった。ところが少数の無知な入札者同士で勝手に熱くなり、スタートの10倍近くまでハネ上がってしまった。この予想外の展開には、出品者もビックリだろう。
もうひとつ、面白いネタがある。知る人ぞ知るもう一人のデヴィッド・フォスターだ。イエス周辺の人脈に属する英国人ベース奏者の彼は、ジョン・アンダーソンと<Time and Word>を書いたり、トニー・ケイと一緒にバジャーを結成したりしている。そのデヴィッド・フォスターが、最近ソロ作をリリースしたのだ。そしてそのCDが先日、やはり同じオークションで高値落札されていた。出品者は煽りもしなければ「別人ですよ」という忠告もせず、クールに事実関係だけを紹介している。つまりすべては買い手の責任で、ということ。ここでも入札者の知識がモノをいう。
他にもレイ・ケネディ、ボビー・コールドウェルなど、同名異人アーティストは少なくない。デュオのマーク=アーモンドと個人のマーク・アーモンドなどは綴りも違うし、まだまだ簡単に見分けられるケースなのだ。とにかく買う側がシッカリした情報を持たないと、とんでもなく高い買い物をするハメになりかねないから要注意!
80年代は主にTV番組の音楽で活躍していたらしく、88年に『GROWING PAINS』をフィーチャーしたTVテーマソング集をリリースしている。そのほかではバーブラ・ストライサンド、ケニー・ロジャース、アン・マレー、ダスティ・スプリングフィールド、セリーヌ・ディオンなどに幅広く楽曲提供。昨年は自主制作によるセルフ・カヴァー集を発表した。
そして今年はこの『ORIGINAl DEMOS』。これはヨーロッパの音楽出版社(かな?)の企画"Songwriter Series"に音源提供したもので、CDの発送元もスペインのマドリードから。アーロン・ネヴィルやダニー・オズモンドなどへの提供曲が収録されたが、マニアにとってこのアルバムのキモはもっと別の所にある。そう、このデモ集はすべて故ウォーレン・ウィービーが歌っているのだ。
ウォーレンはデヴィッド・フォスターの秘蔵っ子と言われ、フォスターのアルバムや"JT Super Producers '94"のステージでも歌っていた人物。結局彼自身のソロ・アルバムが世に出るコトはなかったけれど、その高い実力はデモ・シンガーとして引く手数多だったことからも理解できる。そしてスティーヴ・ドーフもまた、ウォーレンをデモ・シンガーとして頻繁に起用。そうした音源をひとまとめにしたのが、この『ORIGINAl DEMOS』なのだ。ちょうど今の季節にピッタリなたおやかなバラード集だが、それはウォーレンがミディアムやスロウ・バラードを得意とするシンガーだったからだろう。
ただ、ちと気になったのは、こうして簡単に手に入るルートがネット上に存在するのに、某オークションでは結構なお値段で売り出されている点。まぁ、英語が出来ないとか海外通販に抵抗があるとかで、それなりのニーズがあるのかも知れないし、価格に納得できるから買うのだろうから、外野がとやかく文句を言う筋合いではない。でもボクが言いたいのは、知らないというのはコワイなぁ…というコトなのだ。
例えばボクが3週間くらい前に紹介した、ギャリー・グレンやマイケル・クルーズが入っているPPLの限定6枚組セット。あれはblogにも書いたように、今なら$25程度でフツーにamazonから買える。なのに先ほど終了したオークションでは、何と3万円超。どー考えたって尋常じゃないでしょ? しかも出品者はフツーに買えることを知ってるのだろう。スタート価格は良心的だったし、ヘンな煽り文句も入れてなかった。ところが少数の無知な入札者同士で勝手に熱くなり、スタートの10倍近くまでハネ上がってしまった。この予想外の展開には、出品者もビックリだろう。
もうひとつ、面白いネタがある。知る人ぞ知るもう一人のデヴィッド・フォスターだ。イエス周辺の人脈に属する英国人ベース奏者の彼は、ジョン・アンダーソンと<Time and Word>を書いたり、トニー・ケイと一緒にバジャーを結成したりしている。そのデヴィッド・フォスターが、最近ソロ作をリリースしたのだ。そしてそのCDが先日、やはり同じオークションで高値落札されていた。出品者は煽りもしなければ「別人ですよ」という忠告もせず、クールに事実関係だけを紹介している。つまりすべては買い手の責任で、ということ。ここでも入札者の知識がモノをいう。
他にもレイ・ケネディ、ボビー・コールドウェルなど、同名異人アーティストは少なくない。デュオのマーク=アーモンドと個人のマーク・アーモンドなどは綴りも違うし、まだまだ簡単に見分けられるケースなのだ。とにかく買う側がシッカリした情報を持たないと、とんでもなく高い買い物をするハメになりかねないから要注意!
キューバではとにかく情報が少ないので、
期待しています。