Light Mellow on the web 〜 turntable diary 〜

音楽ライター:金澤寿和の音盤雑感記
This is Music Journalist : Toshi Kanazawa's Blog. Sorry for Japanese only.

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Crossover / Fusion

■ ENIGMATIC OCEAN / JEAN-LUC PONTY

jean luc ponty_enigmatic ocean

12月に入ったばかりですが、もう来年向けのお仕事。とあるお題を頂戴し、ジャズ・フュージョンを定番からマニアなモノまでアレコレ聴き倒している。その中で、思わず聴き惚れてしまったのがジャン・リュック・ポンティ。既に、誰それ?、という世代も多そうだが、一般的にはマハヴィシュヌ・オーケストラの2代目ヴァイオリン奏者、というのが通りが良いか。フランス出身で、60年代半ばからリーダー作を発表。マハヴィシュヌ離脱後の70年代中盤にアトランティックと契約し、ギアを上げてソロ活動を展開してきた。

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■ LEE RITENOUR & DAVE GRUSIN with BRASILIAN FRIENDS feat. IVAN LINS @ Blue Note Tokyo

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昨年観たリー・リトナー&デイヴ・グルーシンの来日公演。それが今年は、リリース間もない共演アルバム『BRASIL』を引っ提げた、with ブラジリアン・フレンズ feat.イヴァン・リンスという最高のフォーマットで実現した。まずはビルボードライヴ大阪2デイズ、そしてミューザ川崎でのホール公演を経て、18日(月)からブルーノート東京4デイズ8ステージに突入。そのブルーノート東京の初日 2nd Show を堪能した。

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■ Jazz Sax Player, LOU DONALDSON passed away

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50年代からブルーノートで活躍し続けたレジェンダリーなアルト・サックス奏者ルー・ドナルドソンが、11月9日に死去。ビ・バップ、ハード・バップ、ソウル・ジャズ、ジャズ・ファンクなどとヴァーサタイルに音楽性を変化させながら、20年以上に渡ってブルーノートに名作を残した。その後はコティリオン、ミューズ、マイルストーンなどからアルバムをリリース。2016年に90歳で現役を引退した。享年98。

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■ SEXTET / CARLA BLEY

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ブルーノートとECMそれぞれの特集を組んで、いつになくジャズ専門誌のような様相を呈しているレコードコレクターズ誌最新11月号。その中でオッ!を自分の目を引いたのは、ジャズ・ピアニスト/作編曲家カーラ・ブレイの1周忌追悼リリースの告知記事(特集ではなく)だ。日本ではあまり注目されないままの旅立ちだったけれど、多くの作品が手に入れにくくなっている今、カーラの功績を知るにはちょうど良い機会だと思う。(訃報ポストはこちらから)

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■ MOONDIAL / PAT METHENY

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もう1ヶ月以上2ヶ月近く前にリリースされているので、もうゲットした方、サブスク等で聴かれた方、情報だけ持ってる方、いろいろだと思うけれど、パット・メセニーがコソッとニュー・アルバム『MOONDIAL』を出している。現状はアナログ、CD、デジタル・リリースで、国内盤のリリースは現状ナシ。ノンサッチを離れた後も何やかんやと国内リリースがあったが、今回はとうとう見送られてしまったようだ。ブルーノート辺りにリスナーを集めるコトはできても、もはや国内リリースできるほどのアーティスト・パワーは失くなった、というコトか。悲しいコトだけど、最近は半ば趣味に走ったようなリーダー作が少なくないし、メセニー・グループ時代の求心力にも乏しいから、致し方なしだろう。かくいう自分だって、こうしてアルバムが出ればゲットするけれど、ジックリ聴き込むようなことはなくなってしまったしなぁ…

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■ FREE & EASY / PHIL UPCHURCH

phil upchurch_free&easy

このところ連日の締切続き。とってもありがたいコトではあるけれど、書く対象が毎日コロコロ変わるので、頭の切り替えが難しい。AORを1本書き終えました、さぁ、次はシティポップを1本と、すぐに取り掛かれるワケじゃない。短いレビューなら問題なくても、それなりにヴォリューミーな書きモノなら下調べが必要だし、大まかな起承転結も考える。十八番のAORモノなら深く考えずに書くことができても、モノによっては構想をまとめるだけで時間を要すコトだってある。そんな時、気分の切り替えにちょうどいいのが、この手のフュージョン。資料を整理したり、構想を練ったりする時のBGMに適しているのだ。

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■ ELEVATE / JEFF LORBER

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何だか唐突にリリースされた感のある、ジェフ・ローバーの新作。最近はスムーズ・ジャズ系のCDは全然買わなくなってしまったけれど、この人のように、その前のクロスオーヴァー/フュージョン期から愛聴していたアーティストのニュー・アルバムは、ほぼ無条件で手が伸びる。表向きは似たようなコトを演っていても、誰にも媚びていないというか、シッカリ自分の音楽を貫いている感じ。ファンやリスナーを無視しているワケじゃないが、まずは自分が納得しないと。そんな姿勢が窺える。

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■ CINEMA / ROGER GUTH ・ PETER MAYER

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珍しく午後遅めの時間から、総武線沿線で打ち合わせ1件、インタビュー取材1件。移動中に雲行きが怪しくなってきて、取材中に土砂降り。終わって外へ出たら、もう雨は小降りになっていて…。何事もなく市ヶ谷駅からJRに乗り、無事帰宅。地元に着いたら、雨は全然降らなかったようで。そのあと家でニュースを見たら、市ヶ谷駅のメトロ改札が洪水状態だったと知り、超ビックリ。市ヶ谷からメトロで帰る選択肢もあったのだが、JRにして良かったぁ〜 でも1時間も違わないのに、メトロの入り口、静かだったけどなぁ…。足止めを喰らった方々、ご愁傷様です…

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■ PLUM HAPPY / DAVID T. WALKER

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ブルー・ミッチェルのポストでデヴィッド・T.ウォーカー参加と書いていて、そういえば、と思い出したのがコレ。デヴィッド・T. が70年にリリースしたソロ3作目、『PLUM HAPPY』の紙ジャケ再発。韓国Big Pink制作による輸入盤国内仕様盤。デヴィッド・T.聴こう、なんて思った時は、大抵この後のオード盤3作のどれかに手を出すので、聴くのはかなり久し振りだ。

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■ STRATOSONIC NUANCES / BLUE MITCHELL

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ソニー・ジャズが復刻を進めている【We Want Jazz】シリーズの第4期から、ソウル・ジャズ系トランペット奏者ブルー・ミッチェルの75年作『STRATOSONIC NUANCES(ストラトソニック・ニュアンス)』をゲット。この4期は “70〜90年代モダン・ジャズ名盤”がテーマになっているのだけど、その括りでガッド・ギャングなんてちょっと謎。でもこのブルー・ミッチェルは、今回初CD化だからね。

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■ DREAMS DO COME TRUE / GEORGE BENSON

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ギタリスト作品に特化したヨーロッパのレーベルと契約していたためか、ここ2作ほどは日本リリースから遠ざかっていたジョージ・ベンソン。聞くところでは、最近になって古巣ワーナーへ復帰。その手始めとして、まずはお蔵入りしていた未発表音源を世に出すことになったらしい。それが89年にレコーディングしていたロバート・ファーノン・オーケストラとの共演アルバム。その実現を祝ってか、アルバムは『DREAMS DO COME TRUE』と名付けられた。

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■ UPFRONT / DAVID SANBORN

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5月に亡くなったデヴィッド・サンボーンの追悼特集にちなんで、代表作レビューを某音専誌に寄稿。そこでいろいろサンボーンの旧作を聴き直した。以前から書いてきたように、自分は84年のジャパン・ツアー(with マーカス・ミラー、ハイラム・ブロック、ドン・クロルニック、バディ・ウィリアムス)の衝撃が強すぎて、サンボーンを聴こうとすると、半ば反射的に80年代のアルバムに手が伸びてしまう。でも今回、ちょっと見直したのがこの92年作『UPFRONT』だった。

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■ REFLECTIONS ・ MOVING TARGET / GIL SCOTT-HERON

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先月発売になったソニー【We Want Jazz】第3期のフュージョン・クロスオーヴァー名盤シリーズ。自分も2枚、解説担当させていただいた(過去作の再掲載ですが)が、今回のラインアップはいずれも定番モノばかりで、個人的には改めて買い直すべきアイテムはなかった。そんな中、例外的にゲットしたのが、ギル・スコット・ヘロン2作。いずれもアナログ時代に聴いていたアルバムだけど、CDは手元になかった。それに、この看板の下での復刻がチョッと意外にも映るな。

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■ THE CLARKE / DUKE PROJECT

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「マスタ〜テ〜プに忠実なサウンド」を標榜した極HiFi CDでジャズの不朽の名盤を復刻させている、ソニーの【We Want Jazz】シリーズ。6月26日リリースの第3期は、フュージョン・クロスオーヴァー名盤ということで、自分も2枚、クラーク=デューク・プロジェクトとハービー・ハンコック『LITE ME UP』の解説を担当させていただいた。…といっても新規書き下ろしではなく、2016年に書いたものの再掲載だけど… そこで今回は、クラーク=デューク・プロジェクトを軽くご紹介。ハンコックの方は、ココからその時のポストをご覧ください。

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■ STONE MASON / HARVEY MASON

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レギュラーで執筆しているALFA MUSIC公式note【アルファミュージック考現学】に寄稿している『ALFA+アルファ〜リアル・クロスオーヴァー進化論』第11回が更新。先月ネタにしたベナード・アイギナー『LITTLE DREAMER』と共に、日本のアルファ制作による洋楽モノの未CD化として、是非とも復刻をお願いしたいアルバムだ。

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■ BRASIL / LEE RITENOUR & DAVE GRUSIN

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ハーレクインの浪漫、再び。リー・リトナーとデイヴ・グルーシンによる85年発表の名盤『HARLEQUINN』が、約40年の歳月を経て、舞い戻ってきた。楽曲提供・ヴォーカルで貢献した第3の男イヴァン・リンスも、1曲ながらお付き合い。ブラジリアン・フレイヴァー溢れるエレガントでノーブルなコンテンポラリー・ジャズ・サウンドが、ジックリと堪能できる。

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■ LIVE AT MONTREUX 1997 / LEGENDS -Eric Clapton, David Sanborn, Joe Sample, Steve Gadd & Marcus Miller

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デヴィッド・サンボーン急逝に関連して レジェンズ。何だか自分的にはスゴくビックリしてしまったんだけど、サンボーン好き、サンボーン追悼、という割には、このプロジェクトのことを今までを知らなかったという方が存外多くて… 噂のあったスタジオ・アルバムは作られなかったが、こうして映像作品が残されている。もっともサンボーン自身はあくまでメンバーの一員、あくまで1/5というポジションだけれど。

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■ DAVID SANBORN passed away

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超衝撃 稀代の名サックス奏者;デヴィッド・サンボーンが、12日午後、急死した。18年頃から前立腺ガンと闘いながら音楽活動を継続していたが、今月に入って歩けないほどの背中の激痛に悩まされ、数本のライヴをキャンセル。頚椎の疲労骨折ということで緊急手術を受けたが、どうやら合併症を併発していたらしい。享年78歳。

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■ 竜王 - DRAGON KING - / 喜多嶋修

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流線形改め RYUSENKEIの新作リリースや、長年お蔵入りしていた幻のリンダ・キャリエールのアルバム・リリース決定と、話題の多い新生アルファ・ミュージック。公式noteに寄稿する形で関わって早2年になるが、こういうふうに盛り上がってくるとは。先週行われたコンベンションも多くの関係者が集まり、大いに盛り上がっておりました。…てなトコロで、『ALFA+アルファ〜リアル・クロスオーヴァー進化論』、更新のお知らせ。第9回目のテーマは、ちょっと渋くて喜多嶋修を。

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■ BRASIL / DAVE GRUSIN & LEE RITENOUR

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ゴールデン・ウィーク突入前夜。今年はあまり仕事が多くなさそうなので、『AOR Light Mellow Premum 03』の準備が一気に進められるな、と思っていたら、4月に入って執筆依頼が続々と…。結果、ここ数年のゴールデン・ウィーク進行で一番忙しい年になってしまった。もちろんメチャありがたいし、これが途絶えたらオマンマ食い上げになってしまうのだが、だからと言って集中しすぎると長いタームで取り掛かっている書籍の方は進められない。あぁ、何とも悩ましいところよ…。

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 from P-VINE Records


◆リリース一覧はココから◆

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ジョエル・サラクラ / ソフト・フォーカス
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ザ・マイティ・ソウルメイツ Vol.2
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ヴラディミール・チェトカー / レット・アス・ビー
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ヴェニス / ステインド・グラス
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デイン・ドナヒュー / LAレインボウ
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ステイト・カウズ / ザ・セカンド・ワン・リダックス
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Tower Records
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■Neighbors Complain■
Made in Street 3 (Live Covers)
スタジオ・ライヴのカヴァー・シリーズ3作目はシティポップ。まずは配信リリース開始
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LPは8/3 City Pop on Vinyl
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CDは9/11リリース
Light Mellow 和モノ アーティスト・シリーズ
Light Mellow 森園勝敏LM 森園勝敏
四人囃子、プリズム、ソロ・アルバムから15曲をセレクト
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ラジオ レギュラー出演中
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ネット局が増えました。
岩手IBC 木曜16:30-16:50
福井FBC 金曜12:10-12:40
秋田ABS 土曜16:30~16:50
熊本RKK 日曜22:30- 23:00
radiko Premiumで何処からも
カナザワ奇数月に出演中
Liner Notes
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レギュラー執筆中
●ALFA MUSIC公式note、【アルファミュージック考現学】に寄稿しています。
ALFA+アルファ〜ALFA INTERNATIONAL
最新更新は Billy & The Beaters
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●ギターマガジンWEB にコラム連載中。
『シティ・ポップ・ギター偉人伝』第5回
松下誠の職人ギター・プレイを楽しむ10枚|連載『シティ・ポップ・ギター偉人伝2024-0621-syokunin-guitarist-makoto-matsushita-0001

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