Light Mellow on the web 〜 turntable diary 〜

音楽ライター:金澤寿和の音盤雑感記
This is Music Journalist : Toshi Kanazawa's Blog. Sorry for Japanese only.

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Crossover / Fusion

■ DREAMS DO COME TRUE / GEORGE BENSON

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ギタリスト作品に特化したヨーロッパのレーベルと契約していたためか、ここ2作ほどは日本リリースから遠ざかっていたジョージ・ベンソン。聞くところでは、最近になって古巣ワーナーへ復帰。その手始めとして、まずはお蔵入りしていた未発表音源を世に出すことになったらしい。それが89年にレコーディングしていたロバート・ファーノン・オーケストラとの共演アルバム。その実現を祝ってか、アルバムは『DREAMS DO COME TRUE』と名付けられた。

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■ UPFRONT / DAVID SANBORN

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5月に亡くなったデヴィッド・サンボーンの追悼特集にちなんで、代表作レビューを某音専誌に寄稿。そこでいろいろサンボーンの旧作を聴き直した。以前から書いてきたように、自分は84年のジャパン・ツアー(with マーカス・ミラー、ハイラム・ブロック、ドン・クロルニック、バディ・ウィリアムス)の衝撃が強すぎて、サンボーンを聴こうとすると、半ば反射的に80年代のアルバムに手が伸びてしまう。でも今回、ちょっと見直したのがこの92年作『UPFRONT』だった。

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■ REFLECTIONS ・ MOVING TARGET / GIL SCOTT-HERON

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先月発売になったソニー【We Want Jazz】第3期のフュージョン・クロスオーヴァー名盤シリーズ。自分も2枚、解説担当させていただいた(過去作の再掲載ですが)が、今回のラインアップはいずれも定番モノばかりで、個人的には改めて買い直すべきアイテムはなかった。そんな中、例外的にゲットしたのが、ギル・スコット・ヘロン2作。いずれもアナログ時代に聴いていたアルバムだけど、CDは手元になかった。それに、この看板の下での復刻がチョッと意外にも映るな。

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■ THE CLARKE / DUKE PROJECT

clarke duke

「マスタ〜テ〜プに忠実なサウンド」を標榜した極HiFi CDでジャズの不朽の名盤を復刻させている、ソニーの【We Want Jazz】シリーズ。6月26日リリースの第3期は、フュージョン・クロスオーヴァー名盤ということで、自分も2枚、クラーク=デューク・プロジェクトとハービー・ハンコック『LITE ME UP』の解説を担当させていただいた。…といっても新規書き下ろしではなく、2016年に書いたものの再掲載だけど… そこで今回は、クラーク=デューク・プロジェクトを軽くご紹介。ハンコックの方は、ココからその時のポストをご覧ください。

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■ STONE MASON / HARVEY MASON

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レギュラーで執筆しているALFA MUSIC公式note【アルファミュージック考現学】に寄稿している『ALFA+アルファ〜リアル・クロスオーヴァー進化論』第11回が更新。先月ネタにしたベナード・アイギナー『LITTLE DREAMER』と共に、日本のアルファ制作による洋楽モノの未CD化として、是非とも復刻をお願いしたいアルバムだ。

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■ BRASIL / LEE RITENOUR & DAVE GRUSIN

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ハーレクインの浪漫、再び。リー・リトナーとデイヴ・グルーシンによる85年発表の名盤『HARLEQUINN』が、約40年の歳月を経て、舞い戻ってきた。楽曲提供・ヴォーカルで貢献した第3の男イヴァン・リンスも、1曲ながらお付き合い。ブラジリアン・フレイヴァー溢れるエレガントでノーブルなコンテンポラリー・ジャズ・サウンドが、ジックリと堪能できる。

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■ LIVE AT MONTREUX 1997 / LEGENDS -Eric Clapton, David Sanborn, Joe Sample, Steve Gadd & Marcus Miller

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デヴィッド・サンボーン急逝に関連して レジェンズ。何だか自分的にはスゴくビックリしてしまったんだけど、サンボーン好き、サンボーン追悼、という割には、このプロジェクトのことを今までを知らなかったという方が存外多くて… 噂のあったスタジオ・アルバムは作られなかったが、こうして映像作品が残されている。もっともサンボーン自身はあくまでメンバーの一員、あくまで1/5というポジションだけれど。

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■ DAVID SANBORN passed away

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超衝撃 稀代の名サックス奏者;デヴィッド・サンボーンが、12日午後、急死した。18年頃から前立腺ガンと闘いながら音楽活動を継続していたが、今月に入って歩けないほどの背中の激痛に悩まされ、数本のライヴをキャンセル。頚椎の疲労骨折ということで緊急手術を受けたが、どうやら合併症を併発していたらしい。享年78歳。

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■ 竜王 - DRAGON KING - / 喜多嶋修

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流線形改め RYUSENKEIの新作リリースや、長年お蔵入りしていた幻のリンダ・キャリエールのアルバム・リリース決定と、話題の多い新生アルファ・ミュージック。公式noteに寄稿する形で関わって早2年になるが、こういうふうに盛り上がってくるとは。先週行われたコンベンションも多くの関係者が集まり、大いに盛り上がっておりました。…てなトコロで、『ALFA+アルファ〜リアル・クロスオーヴァー進化論』、更新のお知らせ。第9回目のテーマは、ちょっと渋くて喜多嶋修を。

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■ BRASIL / DAVE GRUSIN & LEE RITENOUR

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ゴールデン・ウィーク突入前夜。今年はあまり仕事が多くなさそうなので、『AOR Light Mellow Premum 03』の準備が一気に進められるな、と思っていたら、4月に入って執筆依頼が続々と…。結果、ここ数年のゴールデン・ウィーク進行で一番忙しい年になってしまった。もちろんメチャありがたいし、これが途絶えたらオマンマ食い上げになってしまうのだが、だからと言って集中しすぎると長いタームで取り掛かっている書籍の方は進められない。あぁ、何とも悩ましいところよ…。

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■ WINELIGHT / GROVER WASHINGTON JR,

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午後から都心のド真ん中で、甥っ子の結婚披露宴に出席。挨拶もスピーチもなく、ただ座ってコース料理を食していただけだけど、ああいうフォーマルな宴席は、ただ居るだけで疲れます… 仕事は山積みながら、夜はすっかりメゲてしまったので、気分だけはコレでゆったり。ピアノの生演奏が入っていたけど、今ドキは<Just The Two Of Us>なんて小洒落た曲もレパートリーに入っているのね。

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■ レコード・コレクターズ 2024年5月号 特集 『FUSION BEST 100 洋楽編』

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レコード・コレクターズ誌最新号、第1特集は『FUSION BEST 100 洋楽編』。選盤とレビューで参加しました。書いたのはジョージ・ベンソン『BREEZIN'』(3位)、ドナルド・バード『BLACK BYRD』(31位)、ボブ・ジェームス『TWO』 (66位)、ガボール・ザボ『HIGH CONTRAST』(92位)、ニュー・トニー・ウィリアムス・ライフタイム『BELIEVE IT』 (97位)。30枚リストアップして、うち25枚がBEST100に入っていたから、セレクトのバランスは。まぁ取れていたのかな? 

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■ GROOVE MERCHANT campaign ~ BUDDY RICH ~

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連続4ポスト目となる Groove Merchant の廉価キャンペーンからのチョイス。まだまだロニー・スミスやリチャード・グルーヴ・ホームス、ジミー・マクグリフ、リューベン・ウィルソンといったオルガン系ほか、いろいろ残ってはいるのだけれど、サスガに全部は紹介しきれないので、これにて打ち止め。最後のピックアップは、モダン・ジャズ界のレジェンド・ドラマー:バディ・リッチが70年代半ばに Groove Merchant に吹き込んだ5作中、ライオネル・ハンプトンとの共演盤を除くレア・グルーヴ寄りの対象4作を。

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■ GROOVE MERCHANT campaign ~ JOE THOMAS ~

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引き続き、70年代の漆黒ジャズ・ファンクの宝庫 Groove Merchant の廉価キャンペーンから3日目。ご紹介するのは、“エボニー・ゴッドファーザー” の異名をとったフルート兼サックス奏者、ジョー・トーマス。彼は72年に Groove Merchant入りし、レーベル名が変わったLRC(レスター・レディオ・コーポレーション)までの7年間で、合計6枚のアルバムを出している。そのうち今季のキャンペーン対象は、75年のGroove Merchant第2作『MASADA』、76年の第3作『FEELIN'S FROM WITHIN』、1作飛んでLRCの78年作『GET IN THE WIND』、79年の『MAKE YOUR MOVE』の4枚だ。

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■ GROOVE MERCHANT campaign ~ O'DNEL LEVY ~

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まずはお知らせ。ギターマガジンWEB の連載、『職人ギタリストで斬る名盤セレクション [邦人編]』第2弾が公開されました。特集は、シュガー・ベイブのギタリスト、村松邦男。シティポップ系ワークスに限ったチョイスですが、よろしければリンクを辿ってご覧くださると、カナザワとっても喜びます

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■ GROOVE MERCHANT campaign

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ようやく確定申告提出。エッ、もうとっくに締切過ぎてるだろッ〜って イエイエ、僕ら物書きのギャラというのは、源泉徴収されて支払われるものなので、通常は確定申告=還付請求。だから3月15日の期限は関係なくて、5年間は有効。それでもこの時期に申告するのは、還付が早く、5〜6月の各種納税や国保の一括支払い時期に間に合うから。それで毎年、何とか回しているのです。だからこの時期、裏金問題で政治が揺れてるのはホントに腹立たしい この際、何にもできない岸田総理にはサッサと辞めてもらって石破にでも替えた方が、まだ多少は国民の方を見てくれる気がするなぁ…。

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■ Guitar player DEAN BROWN passed away

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訃報。ニューヨークで活躍していたジャズ・フュージョン系のギタリスト:ディーン・ブラウンが、進行性のガンのため、26日(金)に亡くなった。享年68歳。最近はL.A.に移り、ハリウッドにあるミュージシャンズ・インスティチュート教授として、後進の指導にも当たっており、闘病中の治療費をクラウドファンディングで集めていたという。

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■ LEE RITENOUR IN RIO / LEE RITENOUR

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昨日に引き続き、『アドリブ・ベスト・レコード』選定のビクター・ジャズ名盤を初SA-CDハイブリッド化するシリーズ第2弾から、リー・リトナーの『IN RIO』(タワーレコード限定リイシュー)。これが出た79年と言うと、クロスオーヴァー/フュージョンの人気真っ盛りで、ジェントル・ソウツのダイレクト・ディスク盤で脚光を浴びたリトナーは、ラリー・カールトンと並んで、まさにその先導役を担っていた。USではエレクトラと契約して『THE CAPTAIN'S JOURNEY』『FEEL THE NIGHT』と好作を連発し、渡辺香津美や大村憲司との連名作『CONCIERTO DE ARANJUEZ(アランフェス協奏曲)』はアルファからと、各方面で引っ張りだこ。そしてジェントル・ソウツで人気に火を点けたJVCビクターでは、またまたこの好企画を立ち上げたのである。

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■ OUT OF THE SHADOWS / DAVE GRUSIN

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今はなき音専誌アドリブの50周年記念で、誌上の恒例企画だった『アドリブ・ベスト・レコード』に選定されたビクターのジャズ名盤を初SA-CDハイブリッド化するシリーズ第2弾から、デイヴ・グルーシンのJVC2作目『OUT OF THE SHADOWS』(82年)を。デイヴ・グルーシンは60年代初めからサントラやTVドラマ絡みのアルバムを多く出しているヒトなので、ピュアなソロ・アルバムとの区別が曖昧なんだけれど、クロスオーヴァー/フュージョン・テイストの作品というと、76年作『DISCOVERED AGAIN!』が最初なのかな? そこから数えると、これは名盤『MOUNTAIN DANCE』(80年) に次ぐ4作目に当たる。

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■ STILL LIFE (TALKING) / PAT METHENY GROUP

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パット・メセニーの『DREAM BOX SOLO TOUR』が今週からスタート。札幌からスタートし、現時点で新潟、高崎、東海での公演が終了し、SNSでは出掛けた方々からの反応がポツポツ上がってきている。この後は大阪、岩手を周り、Blue Note Tokyoでのロン・カーターとの共演6days、同じくソロ6daysと続く。1ヶ月弱の長いジャパン・ツアーだ。基本ワンマンで身軽なはずなのに、大阪以西のコンサートが入っていないのは不思議だけれど。でもパットは昔から、結構こまめに小さなライヴハウスを回っていた。前にもちょっと書いたコトがあるけれど、スタンディングで100人も入れば一杯になってしまうような地元の小屋で、80年代の全盛期パット・メセニー・グループ(以下PMG)を目の当たりにしてしまったため、それ以降、自分はメセニーのライヴを封印してしまっている。アレを超えるメセニーには出会えないという確信、最上級のパフォーマンスを観た時の衝撃、それが自分の中に渦巻いているからだ。

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大好評! デイン・ドナヒュー新作『 L.A. RAIBOW』 アナログ2月発売dane donohue_new

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 カナザワ監修シリーズ
 from P-VINE Records


◆リリース一覧はココから◆

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マルコ・タジアスコ
/ ザ・ミッシング・ペイジス
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アスペン・クリーク
/ トゥモロウ・テイク・ユー・ホーム
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GIG(グッドラム=イニス=ガイチ)
/ ザ・ハート・リメンバーズ
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ザ・ベイカー・ブラザーズ
/ ザ・ネクスト・ラスト・パーティー
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ジョエル・サラクラ / ソフト・フォーカス
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ザ・マイティ・ソウルメイツ Vol.2
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ヴラディミール・チェトカー / レット・アス・ビー
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ネット局が増えました。
岩手IBC 木曜16:30-16:50
福井FBC 金曜12:10-12:40
秋田ABS 土曜16:30~16:50
熊本RKK 日曜22:30- 23:00
radiko Premiumで何処からも
カナザワ奇数月に出演中
Liner Notes
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岩崎宏美 / WISH
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hiromi iwasaki_wagamama
岩崎宏美 / わがまま
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ルイス・レイク
/ イントゥー・ザ・レンズ
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ジェフ・ラーソン / アドビ・ホーム
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GOOD BYE APRIL / HEARTDUST
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ガイスター / イット・オンリー・テイクス・ワン・マン(国内仕様盤)
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ティエリー・コンドール / エッセンシャル・コレクション・アンド・モア(国内仕様盤)
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toshiya igarashi
五十嵐寿也 / LADY DANGER (タワー限定)
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ブレッド&バター / ザ・シングルズ
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レギュラー執筆中
●ギターマガジンWEB にコラム連載中。
『シティ・ポップ・ギター偉人伝』第5回
松下誠の職人ギター・プレイを楽しむ10枚|連載『シティ・ポップ・ギター偉人伝2024-0621-syokunin-guitarist-makoto-matsushita-0001

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