Light Mellow on the web 〜 turntable diary 〜

音楽ライター:金澤寿和の音盤雑感記
This is Music Journalist : Toshi Kanazawa's Blog. Sorry for Japanese only.

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Progressive Rock

■ British songwriter PETE SINFIELD passed away

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キング・クリムゾンの創設メンバーの一人にして、作詞家、そしてプロデューサーとしても活動したピート・シンフィールド(本名:ピーター・ジョン・シンフィールド)が、14日に死去した。近年は英国サフォーク州にある海沿いの街オールドバラに住み、BASCA(The British Academy of Songwriters, Composers and Authors) に所属。ソングライター・コミュニティーで積極的に活動していたそう。死因は明らかにされていないが、05年に心臓手術を受け、ここ数年は体調が思わしくなかったらしい。享年80。

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■ TRUE / JON ANDERSON & THE BAND GEEKS

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ワハハ、ナンだこりゃ イエス以上にイエスしちゃってるじゃないの? ジョン・アンダーソン、今年の誕生日が来るとジャスト80歳。それでこの少年聖歌隊ばりの歌声なのはビックリするけど、ソロ名義なのにココまでイエスに振り切った作風に、2度ビックリ。自分らしく新しいコトをやれるソロ制作には向かわず、敢えてイエスにこだわっていくことを選んだなら、これはまさしく快哉を叫びたい一作だ。

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■ LUCK AND STRANGE / DAVID GILMOUR

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ピンク・フロイドのギタリスト、デヴィッド・ギルモアの、9年ぶり5枚めのソロ・アルバム。出る度にメディアの盛り上げ方がスゴイので、いつもどうも期待ばかりが膨らみすぎてしまうが、今回はギルモア自身が “『狂気』以来50年ぶりの傑作” と言い放ったとか。イヤイヤ、ココは冷静に参りましょう。誇大表現を鵜呑みにして聴いてガッカリするより、適格な位置付けの中で魅力を説いた方が、チャンと聴いてもらえる、と自分は思うんだけどな。

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■ British Sax / Flute Player:JIMMY HASTINGS passed away

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カンタベリー・ロック・シーンの名脇役、サックスやフルート、クラリネットなどの名手だったジミー・ヘイスティングスが死去。キャラヴァンの創設メンバー、パイ・ヘイスティングの兄で、準メンバーのポジションで長年活躍。その他、多くのセッション活動を行なった。享年85歳。

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■ IN THE WAKE OF POSEIDON / KING CRIMSON

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前回ポストでご紹介した、レコードコレクターズ誌2月号の特集『この曲のピアノを聴け! ロック/ポップス編』。自分もそこに参加しておきながら、実際に届いた本を見て、虚を突かれた思いだったのがコレ、キング・クリムゾンの<Cat Food>。69年のデビュー作にして歴史的名盤『IN THE COURT OF CRIMSON KING(キング・キリムゾンの宮殿)』の陰に隠れ、相当に分の悪い2作目だけれど、普通に聴けば充分にプログレ名盤。一般的に前作路線の踏襲として片付けられるものの、ロバート・フリップにしてみれば、脱退を表明したイアン・マクドナルドに「自分が抜けるから、君がバンドを引き継げ」と言ったほどの労作ではあったのだ。

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■i/ o / PETER GABRIEL

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純粋な新録スタジオ・アルバムとしては22年ぶりとなるピーター・ガブリエルのニュー・アルバム『i/ o』 (読みはアイ・オーで、input output の意)。今月1日に発売されたが、ミックス違いのCD2枚組というへヴィーな内容に対し、なかなかジックリ聴く時間が取れずにいて、仕事部屋で聴いたり、クルマで聴いたり、移動の電車でサブスクを聴いたり…。繰り返し聴いて、ようやく自分の中で腑に落ちた気がしたので、ちょっとココに書いておくことにした。もっと深く聴き込めば、いろいろ印象が変わってくるトコロが出てくるだろうけど、まぁ、それはそれ、ということで…。

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■ WET DREAM -2023 Remix- / RICHARD WRIGHT

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某誌にレビューを書いたので、コチラでは角度を変えて。ネタにしたのは、ピンク・フロイドの創設メンバー:リチャード・ライト(kyd)が78年に発表した初ソロ・アルバム『WET DREAM』の2023年リミックス盤。リック本人は08年に亡くなっているが、生誕80年というアニヴァーサリー・リリースでもあるようだ。初CD化されたのは93年。しかし今までずーっとリマスターされておらず、放っておかれた感が強い。今回リミックス盤でアートワークまで一新したのは、イメージ刷新の意図があったのかな? リミックスを手掛けたのは、お馴染みスティーヴン・ウィルソンで、CD、カラー・ヴァイナル、ドルビー・アトモスと5.1chミックス収録のBlu-rayという3種類のフィジカルが発売されている。旧デザインは中に入っているブックレットに。

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■ RIO / TREVOR RABIN

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これはもう、アナザー・イエスと言ってしまってイイのではないかな? <Owner Of A Lonely Heart>でお馴染み、"80125"イエスを主導したトレヴァー・ラビンの、6作目のソロ・アルバム『RIO』が6日にリリースされる。94年のジャパン・ツアー終了後イエスを脱退したトレヴァーは、元々のマルチ・ミュージシャンぶりを存分に発揮して、映画音楽の世界で成功。50本以上のサウンドトラックを手掛けてきた。偶発的に作ったソロ前作『JACARANDA』(12年発表)も前編インストゥルメンタルで、トレヴァー自身はジャズ・アルバムと位置付けている。そうした意味で、ヴォーカルをフィーチャーした本格的ソロ作としては、イエス在籍中の89年にリリースした『CAN'T LOOK AWAY』以来34年ぶりだ。

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■ UK Jazz Rock Drummer:JOHN MARSHALL passed away

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カンタベリー・ロックの中央に鎮座し、英国ジャズ・ロック・シーンに多大な足跡を残したソフト・マシーンのドラマー:ジョン・マーシャルが、9月16日に南ロンドンになる自宅で逝去した。享年82歳。7月にリリースされたばかりのソフト・マシーン最新作『OTHER DOOR』制作中、終盤に体調を崩したことから引退を決意。レコーディング終了後の昨年6月、ロニー・スコッツで行われたクラブ・ギグが最後のライヴになったという。

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■ MIRROR TO THE SKY / YES

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前作『THE QUEST』から1年7ヶ月ぶり、通算23作目となるイエスの新作。2015年に最後のオリジナル・メンバー:クリス・スクワイアーが亡くなったのに続き、クリスに次いで長く在籍していたアラン・ホワイトも昨年逝去。出戻りのスティーヴ・ハウがイニシアチヴを握るようになっての2作目になる。でもコレがかなりイイ。個人的には、90年代以降に発表した作品群で、一番シックリ来た。近年のイエスにしては短かいインターヴァルでのリリースなのも、2作連続で2枚組みたいなサイズ感なのも、今の彼らが乗っている証拠だろう。

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■ JOHN GIBLIN session bass player in London, passed away

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英国の敏腕セッション・ベーシスト:ジョン・ギブリンが、14日、英南西部グロスター州にある温泉保養地として有名なチェルトナムで亡くなった。しばらく闘病生活を送っていたという。享年71歳。エレクトリックとウッド・ベース、双方を弾きこなし、とりわけフレットレス・ベースの名手として広く知られ、日本人アーティストのセッションにも数多く参加していた。

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■ THE DARK SIDE OF THE MOON - LIVE AT WEMBLEY 1974 / PINK FLOYD

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『DARK SIDE OF THE MOOM(狂気)』50周年というコトで、世間ではCDやらアナログやら書籍やらのリリースでお祭り状態。正直、何を今更…ではあるのだが、ほぼほぼリアルタイム世代としては、どうしたって気になるワケで。でもサスガに5万円もする50周年ボックスには手が出ず、何はともあれ切り売りされる『狂気:ライヴ・アット・ウェンブリー1974』をポチリ。でもよく考えたら、コレって2011年に出た『Dark Side Of The Moon : Immersion Boxset(コレクターズ・ボックス)』にまるっと入っていたのよね。今回のは、そのニュー・ミックス・ヴァージョン。一瞬ヤラレた、と思ったが、既発表を表に出してないのは、 Immersion Boxのリリース元が当時のEMI、現在はソニーというオトナの事情があるのかね。とはいえコチラもこの12年間、どデカイ箱に入っていて出すのが面倒で、ホンの数える程しか聴いていなかったから仕方ない、と気を取り直して。

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■ BBC BROADCASTS / GENESIS

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ようやく確定申告が終了。エッ もうとっくに過ぎてるじゃん、と思われるだろうが、我々物書きの原稿料は、あらかじめ源泉徴収されて振り込まれるので、通常は確定申告=還付請求になる。これには5年間の有効期限があるだけで、確定申告期限の限りに非ず。ただこの時期に申請すると、4〜5月の各種納税に待ち合うタイミングで還付されるから、毎年 確定申告時期を大きく外さないように処理している。それにしてもCDリリースが減り、音専誌も少なくなり…で、原稿収入もだいぶ減ってきてますな…

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■ YES

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イエスの初期〜最盛期の作品群が、 【紙ジャケット・コレクション最終章〜MQA-CD/UHQCDエディション】として年末にドカッと再発されているワケですが…。でも多いモノは、CDだけで5〜6枚の仕様違いを持っている身としては、もうとっくにお腹イッパイ。今回はスルーしようと決心した。なのにこのデビュー盤が日本盤アナログ初回リリースのデフ・ジャケ仕様だと知って、完全に心が揺らいでいる。自分が持っているのは、全部、左の吹き出しジャケなんだよなぁ…。コレ1枚だけゲットしようかなぁ〜。でも間違いなく聴かねぇだろうしなぁ…

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■ ROBIN LUMLEY of Brand X passed away

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英国プログレやジャズ・ロック・ファンに悲しいニュース。フィル・コリンズやパーシー・ジョーンズと共にブランドXを結成したキーボード奏者ロビン・ラムリーが亡くなった。彼は元々小さな手術を予定していて、いま住んでいる英国デヴォン州デリフォードの病院に入院していたところ、9日午後に心不全を起こして急逝したとのこと。バンドの公式サイトが明らかにしている。入院中のロビンは至って元気で、素性を知った看護師たちからサインを求められ、気軽に応じていたらしい。享年74歳。

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■ TORMATO / YES

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来年初めに出る某音専誌の、ある特集の記事執筆に絡んで、イエスの78年作『TORMATO (トーマト)』。イエスは年末に【紙ジャケット・コレクション最終章】と題して、MQA-CD / UHQCDエディションで主要13作がリイシューされるのね。自分はもう紙ジャケだけで2セット、それに代表作の輸入盤マルチ・エディションを持っているので、さすがにスルー決定。ただ今回は日本盤オリジナルLP復刻が売りなので、デフ・ジャケの1stアルバムにはソソられるなぁ〜。どうしよう…

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■ ANIMALS - 2018 REMIX - / PINK FLOYD

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ピンク・フロイドの77年作『ANIMALS』のニュー・リミックス盤をゲット。2022ではなく2018 Remix とあるのは、ずーっとフロイドのリマスターを手掛けていたジェイムス・ガスリーがこの年にリミックス作業を完了させたのに、デヴィッド・ギルモアとロジャー・ウォーターズの確執から4年間も発売延期になっていたためとか。あ〜、アホらし。それでもニュー・ヴァージョンを聴くと、グイグイと引き込まれてしまう自分がいる。

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■ THE MYTH OF THE MOSTROPHUS 〜神獣伝説〜 / 奥本亮

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あぁ、自分ももう口から火でも吹きたい気分。ライフワーク的なディスクガイド『AOR Light Mellow Premium 02』の入稿締め切り目前なので、仕方ないと言やぁそうなのだが、他にもレコーディング案件やら、監修案件やら、大きめの仕事がテンコ盛りで、軽くパニック状態。行きたいライヴも諦めたり、うっかり忘れていたりで、かなりストレスフル。そういう時に聴きたくなるのは、やっぱりハード・ロックとかプログレなんだな。

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■ FROM THE NEW WORLD / ALAN PARSONS

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アラン・パーソンズ・プロジェクトと混同されるが、アラン・パーソンズのソロ名義では『THE SECRET』(当時のポストはココから)以来、3年ぶり6作目となる『FROM THE NEW WORLD(新世界より)』がリリースされた。『THE SECRET』は、引退示唆などを挟んでの十数年ぶりのカムバック作品で、復活したら いきなり大規模ツアーとシンフォニー共演、そしてそれぞれのライヴ映像作を出すというアクティヴさ。そうこうするうちにこのニュー・アルバムなので、70歳代になって最後の荒ら稼ぎかいッなんて思ったりするが、まずはアラン、元気そうで何より。

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■ CLOSURE / CONTINUATION / PORCUPINE TREE

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連日のブラック系ご紹介から、一気に重厚なネオ・プログレへ。最近はミュージシャン/シンガーというより、もっぱら英国系大御所バンドの再発リミックス・エンジニアとして名前を見ることが多かったスティーヴン・ウィルソン率いるポーキュパイン・ツリー、13年ぶりのニュー・アルバム『CLOSURE / CONTINUATION』が素晴らしい。

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レギュラー執筆中
●ALFA MUSIC公式note、【アルファミュージック考現学】に寄稿しています。
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●ギターマガジンWEB にコラム連載中。
『シティ・ポップ・ギター偉人伝』第5回
松下誠の職人ギター・プレイを楽しむ10枚|連載『シティ・ポップ・ギター偉人伝2024-0621-syokunin-guitarist-makoto-matsushita-0001

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