Light Mellow on the web 〜 turntable diary 〜

音楽ライター:金澤寿和の音盤雑感記
This is Music Journalist : Toshi Kanazawa's Blog. Sorry for Japanese only.

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J-Fusion

■ 六喩 / 深町純と21st センチュリー・バンド

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ライターへの転身以前から付き合いのあった音楽・出版系業界人の飲み会@新橋。忘年会とは別の、数年振りの集まりだけど、みんな30年からの付き合い。所属や立場は変わっても、それぞれに頑張っているなぁ…と。楽しい酒宴でありました。

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■ TOUCH / 大野雄二

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『ルパン三世』のサウンドトラックを筆頭に、多くの歌モノ、劇伴インスト作を残している日本屈指のプロデューサー/アレンジャー/ピアノ奏者、大野雄二。彼が70年代に手掛け、日本コロムビアのアーカイヴしている作品群を対象に、フランスのレーベルWewantsoundsが選曲・監修、ジャズやフュージョン、ファンク、シティポップ、ディスコを織り交ぜたセレクトでワールドワイドに発信するユニークなコンピレーション『TOUCH』が面白い。

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■ IGNITION 〜 J-Guitars Selection / Various Guitarists

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タワーレコード限定、日本のフュージョン系ギタリストの名曲・名演をコンパイルした、メチャ気持ち良くなれるギター・コンピレーション・アルバム。定番、職人、意外なセレクトにレア音源と、編集盤の魅力をバランス良く散りばめながら、各トラックのクオリティはシッカリとキープしている、そんなナイスな企画盤だ。

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■ PYRAMID 『CITY JAM』 @ Billboard Live Tokyo 2nd Show

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昼過ぎから都心を麻布十番〜新宿〜虎ノ門と駆け回って、ミーティングやら何やら。最後は六本木ミッドタウンのBillboard Live Tokyoで、今年2度目のPYRAMID。スマホを見たら、既に15000歩も歩いていてバテバテだったが、ライヴが面白くてワクワク。いつの間にか疲れもスッ飛んでしまった。しかも今回は、スタッフからの案内より先に鳥山雄司さん直々にご招待いただき、恐縮至極で駆けつけた次第である。

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■ 『和ジャズ 〜 WaJazz LEGENDS : Jiro Inagaki - Selected by Yusuke Ogawa / 稲垣次郎

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日本国内ではごく一部のマニア支持に止まるが、海外ではより広く注目されているらしい和ジャズ。分かりやすく言ってしまえば、フュージョンの源流ではあるのだけれど、プレ・フュージョン的なクロスオーヴァーの更にその前、60年代末から70年代中盤頃の、ジャズ・ミュージシャンによる脱4ビート、ジャズ・ロックに傾倒していく動きを指す。渡辺貞夫や日野皓正、菊地雅章らを筆頭に、のちにフュージョン・シーンで名を挙げる今田勝、コルゲンこと鈴木宏昌、佐藤允彦、本田竹廣(ネイティヴ・サン)、川崎燎、増尾好秋、杉本喜代志なども、ここいら辺の出自。そして早くから様々なトライ&エラーを行ない、主導的立場でシーンを斬り開いていたのが、ドラムの石川晶と猪俣猛、サックスの稲垣次郎だ。

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■ Kurena / 石川紅奈

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気がつけば7月。この1ヶ月ほど、ほぼ毎日1枚のペースでライナーを書かねばならず、それが今月中旬まで続く。何でいきなりこれほど集中するネン 、このご時世、とてもありがたいことだが、新譜や再発モノをチェックする時間がなかなか取れず、未聴の山が高くなるばかり。そんな中、3月末のリリース以来、思い出したように繰り返し聴いているのが、歌える新人ジャズ・ベーシストの石川紅奈の『KURENA』だ。

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■ PYRAMID 『LIVE PYRAMID 〜PYRAMID 5〜』@Billboard Live Tokyo 1st Show

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LIVE PYRAMID 〜PYRAMID 5〜@Billboard Live Tokyo 1st Show に鑑賞。彼らのライヴは、前作『PYRAMID 4』のリリース・ライヴ@BlueNote Tokyo(2019.2)以来なので、コロナ禍を挟んで4年ぶり。その間にトライアングルの一角である和泉宏隆を失ってしまったが、そこは気持ちが通じ合う高校時代からの同級生バンド。鳥山雄司・神保彰の2メン・ユニットとして、故人の遺志を継いでいくことになった。コロナ対応の設定だろう、1st Showは平日にも関わらず17時と早い開演。それでもシートはイイ感じで埋まっていて、さすがのベテランの貫禄である。(以下ネタバレあり)

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■ JUNE NIGHT LOVE・ESPECIALLY SEXY / 三宅 純

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これは嬉しい初CD化。日野皓正に見い出され、83年に “ジャズ・トランペットの貴公子” というキャッチコピーでデビューした三宅純の 1st / 2nd が、紙ジャケCDで初復刻。5月にはアナログ盤も出るそうで、ちょっとビックリ。…というのも、実はこのネタ、自分が7〜8年前に関係筋に再発を打診したコトがあって。その時は諸事情あって実現しなかったが、それが1年ほど前、全くの別ルートから、「今、三宅純の再発を手掛けているんですが、もし知ってたら教えて欲しいコトがありまして…」と問い合わせがあり…。それで、お手伝いとも言えぬほどのお手伝いをし、それからまた時間が経って、ようやく…、のリイシューである。

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■ 堀井勝美プロジェクト Reissues

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フュージョンというよりはポップ・インスト、今の感覚なら“歌のないシティポップ”と呼んでも差し支えないような堀井勝美プロジェクト。87年にデビューしてから90年代いっぱいの活動期間で、全10枚のオリジナル・アルバムをリリースしたが、現在はもうどれも入手困難。結構なプレミア価格になっていた。その前半5枚が、この1月末にタワーレコード限定でCD復刻。山下達郎や角松敏生周辺のミュージシャンも、こぞって参加している。そしてその特集記事をMikikiに書かせていただいたので、是非 以下からご覧ください。

https://mikiki.tokyo.jp/articles/-/33436

■ BRASILIAN SKIES / 高中正義

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5月に始まる山下達郎 RCA / AIR Years のアナログ再発が大きな話題になっている昨今、実は今、高中正義にもスポットが当たってきているのをご存知だろうか? 昨年はL.A.録音した3rdアルバム『AN INSENTIABLE HIGH』(77年)と2枚組ベスト『ALL OF ME』(79年)がアナログ盤で復刻。年が変わって1月に4th『BRASILIAN SKIES』(78年)が出て、3月にはソロ・デビュー盤『SEYCHELLS』(76年)が復刻される。ただし人気なのは、『ALL OF ME』の収録対象であるキティ前期、70年代のアルバムあたりなのだ。

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■ 哀愁のカーニヴァル(CARNIVAL)/ 今田勝

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ウルトラ・ヴァイヴ/ソリッド・レーベル【NIPPON JAZZ SPIRITS〜和ジャズ傑作選】で、今田勝のトリオ・レコード時代のアルバム5枚が期間限定廉価復刻。それを機に、しばらくぶりにそのうちの1枚『哀愁のカーニヴァル(CARNIVAL)』のCDを引っ張り出してみた。リリースは、和製フュージョンが最も華やいでいた81年。ゲストにブレッカー兄弟が参加して話題になったアルバムだ。

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■ GOOD MORNING / 増尾好秋

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日本を代表するジャズ・フュージョンの名門レーベル:エレクトリック・バードのカタログが、待望のデジタル解禁。それを記念して、カナザワと流線形)クニモンド滝口氏のスペシャル対談が、REAL SOUND と King Record Today で展開されている。

日本のミュージシャンを世界に知らしめた<エレクトリック・バード> 金澤寿和とクニモンド瀧口が語り合う、稀有なレーベルの魅力(Real Sound)
金澤寿和×クニモンド瀧口が<エレクトリック・バード>の魅力を語る 「日本のジャズフュージョンレーベルのトップランナーだった」(King Record Today )

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■ PYRAMID 5

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神保彰(dr)と鳥山雄司(g)の2メン・ユニットとなった PYRAMID が、10月末に通算5作目のアルバム『PYRAMID 5』をデジタル・リリース。元々クラウドファンディングで制作されたアルバムゆえ、CDはクラファン参加者への限定リリースで、現在のところフィジカルでの一般リリース予定はない。でもそれが途轍もなく もったいない、と思えてしまうほどキャッチーで、従来以上にファンの裾野を広げるであろう作品に仕上がっているのだ。

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■ WISH / T - SQUARE

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かなり久しぶりに T-SQAUREのニュー・アルバムをポチリ。J-フュージョン系大御所グループには、もはや面白味を感じなくなってしまい、サブスクで1〜2度聴けばそれで充分、という昨今だったが、今作は、安藤まさひろというグループの屋台骨、唯一のオリジナル・メンバーが抜けた後の初作品。自分のようなヒネクレ・リスナーは、これで逆に可能性が広がるワ、などと思っていた。別に安藤さんが良くなかった、っていうワケじゃないけど、伊東たけし・坂東慧のユニット形態(別称:T- SQUARE alpha)で活動を始め、これで新しい風が吹き込むなと、期待を膨らませたワケだ。

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■ 坂田明奈『SISTER A.K.N. Soul Music Tribute Vol.1』@目黒 Blues Alley Japan

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坂田明奈『Sister A.K.N. Soul Music Tribute Vol.1』@目黒BLUES ALLEY JAPAN。Sister A.K.N.こと坂田明奈ちゃんは、小振りな身体でファンキー・サックスをカマす女性プレイヤー。数年前に拠点を東京に移した頃から、ちょくちょくジャンクフジヤマのバンドに参加していて、その頃から何とはなくの顔見知り状態。今回はソウル・トリビュートというコトで、彼女のプロデューサー坂本竜太氏にちょっとしたアドヴァイスを求められ、その流れでライヴに足を運ぶことになった。メンバーは明奈ちゃん、竜太さん以下、Penny-K(kyd)、小山将平(g)、外薗雄一(ds)、そして今井優子ライヴでもお世話になってるパーカッションの山下あすかチャンがゲストで。

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■ 'S WONDERFUL / 伊藤広規

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山下達郎バンドの不動のベース・プレイヤー伊藤広規、お久しぶりのソロ・アルバム。資料では、12年ぶりというコトになっているが、ソロ作の他にも手を替え品を替え名を変えながら、結構な枚数のプロジェクト作品やプロデュース・アルバムを自主レーベルから出している。なので、12年前のソロ作がどれを指しているのかもよく分からないほどだが、ライヴ音源も多いし、アルバムを作り込むタイプの人でもないので、あまり構えずに接するのが良いではないか。

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■ 坐音〜Zaon @ 丸の内 Cotton Club

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和楽器の可能性を追求するフュージョン・バンドとして2019年に結成された“坐音〜Zaon”が、ようやくデビュー・アルバムを発売。そのリリース記念ライヴ@丸の内Cotton Club 2nd Showを観た。実はいろいろ繋がりのある安部潤さん(kyd)が仕掛け人なので、構想段階でチラリと話を聞かされ、音も先にファイルでもらって聴いていた。その上で、これはちゃんとフィジカルで持っていたい!、と思わせてくれる上質サウンド。そそくさとCDをゲットし、ライヴにも足を運んだ。

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■ PONTA SESSION ! / 大村憲司バンド

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明日3月9日は、日本を代表する稀代の名ドラマー:村上ポンタ秀一の一周忌。それに合わせて、この追悼ライヴ盤『 PONTA SESSION!』が出る。レコーディングされたのは、1989年12月@神戸チキンジョージ。大村憲司バンドのメンバーとしての出演だった。ポンタさん、憲司さん以外のラインナップは、高水健司(b)、続木徹(kyd)、重実徹(kyd)。ふと気づくと、ケンジとトオルが2人づつ…(苦笑)

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■ BAD AMINA / 森園勝敏

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昨年の結成50周年を軸にして、各種アーカイブ・プロジェクトが進んでいる四人囃子。その締め括りとして、来月頭に傑作2nd『GOLDEN PICNICS』(76年)の拡大版2枚組が出ることになっている。それに併せて、某音専誌向けに当時の最重要メンバーである森園勝敏・岡井大二両氏にインタビューしたのが、今月中旬。そのリリース内容は、また発売日近くなったら書くコトにするが、森園さんの話、特に音楽観・ジャンル観のエピソードがとても興味深く、脱稿した時点で、記事に盛り込めなかったコトを備忘録的に書き留めておきたい。何というか、大変僭越ながら、自分のジャンル感覚ととても近いモノを感じてしまうのだ。

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■ DREAM CRUISE / NORIKI

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本多俊之バーニングウェイヴ、山下達郎バンドへの参加を皮切りに、渡辺貞夫、日野皓正、両巨頭のグループで活躍。阿川泰子、伊藤君子、故・松木恒秀が率いたWhat Is HIP?でも、重量級のアコースティック・ピアノを聴かせた野力奏一。最近ではケイコ・リーのバンドでも活躍している。その野力が初めてメジャー・レーベルで組んだリーダー・グループが、83年に結成したNORIKI(ノリキ)だ。オリジナル・アルバムが3枚、ベスト盤が1枚あったと思うが、最近、ちょっと妙な流れで再発が進んでいる。

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ジョエル・サラクラ / ソフト・フォーカス
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ザ・マイティ・ソウルメイツ Vol.2
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ヴラディミール・チェトカー / レット・アス・ビー
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ヴェニス / ステインド・グラス
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デイン・ドナヒュー / LAレインボウ
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ステイト・カウズ / ザ・セカンド・ワン・リダックス
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■Neighbors Complain■
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LPは8/3 City Pop on Vinyl
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福井FBC 金曜12:10-12:40
秋田ABS 土曜16:30~16:50
熊本RKK 日曜22:30- 23:00
radiko Premiumで何処からも
カナザワ奇数月に出演中
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レギュラー執筆中
●ALFA MUSIC公式note、【アルファミュージック考現学】に寄稿しています。
ALFA+アルファ〜ALFA INTERNATIONAL
最新更新は Billy & The Beaters
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●ギターマガジンWEB にコラム連載中。
『シティ・ポップ・ギター偉人伝』第5回
松下誠の職人ギター・プレイを楽しむ10枚|連載『シティ・ポップ・ギター偉人伝2024-0621-syokunin-guitarist-makoto-matsushita-0001

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