Light Mellow on the web 〜 turntable diary 〜

音楽ライター:金澤寿和の音盤雑感記
This is Music Journalist : Toshi Kanazawa's Blog. Sorry for Japanese only.

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Rock 80's〜

■ STING 3.0 LIVE / STING

sting 3.0 live

9月に来日を控えるスティングのライヴ・アルバム。新作としては21年の『THE BRIDGE』以来になるが、個人的にはあんましお久しぶり感はない。“スティング 3.0” とあるのは、彼の新しい3人組バンドのこと。どうせ3人組ならザ・ポリスを再結成してくれた方が…、なんて声も耳にしたが、それじゃスティングのソロ楽曲ができないじゃん。つまりスティング 3.0は、その両方をバランスよく、今のスタイルで再現するバンドなのだ。

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■ AREA CODE 415 ・BOYS NIGHT OUT / 415

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去年の暮れに、こんな未発表アルバムが日の目を見ていたのね。全然気づかなかったわ。この415は、ミスター・ビッグのシンガーであるエリック・マーティンがキャリア初期に在籍した6人組。彼らは拠点とするサンフランシスコの先輩バンド;ジャーニーのバックアップを受け、エリック・マーティン・バンドと改名して83年にメジャー・デビューしている、その改名前にレコーディングしたのが、この2枚のアルバム。415というのはシスコの市外局番。このパターンのバンド名は、古くはナッシュヴィルのスタジオ・ミュージシャンが集ったエリア・コード615、AORシーンでは2019年に発掘されたビル・メイヤーズらのプロジェクト:213(81年録音)あたりを真っ先に思い出す。

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■ LIVING WITH OURSELVES / MAGNE FURUHOLMEN

magne furuholmen

コピーとカヴァー、リメイクの違いって何? そんなことを考えずにいられない曲に出会うコトがある。最近増えているトリビュート・バンドのように、そっくりそのまま寸分違わずに演奏するのがコピー。演者自身の解釈を交えて取り上げるのがカヴァー。対してリメイクは、オリジネイターが自分の曲を作り直す時、文字通り “リ・メイク” するのに使われるのが一般的だ。

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■ SONGS FOR A NERVOUS PLANET / TEARS FOR FEARS

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なぜかあまり話題になっていないようだけれど、10月末にサクッとリリースされていたティアーズ・フォー・フィアーズのCD2枚組ライヴ・アルバム。スタジオ録音による新曲4曲(日本盤はボーナス追加で計5曲)も収録され、他の18曲約90分が、22年に17年振りにリリースした新作『THE TIPPING POINT』のワールド・ツアーから、23年7月、米テネシー州フランクリンのファーストバンク・アンフィシアター公演でのライヴ・レコーディングになる。

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■ NOVO COMBO・THE ANIMATION GENERATION / NOVO BOMBO

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年も押し迫って風邪を引き(人生初のインフル陽性でした)、丸2日寝込んで平熱に戻ったと思ったら、今度はそれが相方に移って入れ替わりでノックダウン。自分は年内最後のライヴの予定が吹っ飛んで、2人して年末の予定が狂いまくり、冷たい視線がチクチクと痛い年の瀬。でも一方で、数年間もCD復刻されたのを気づかずにいたネタが見つかり、何とか手に入れることができたのでラッキーなコトも。まぁ、人生楽ありゃ苦もあるさぁ〜

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■ VAN HALEN 〜 Sammy Hager Era Paper Sleeve Reissues

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気がつけば10月。この夏は異常に暑かったのと同時に妙に忙しく、バタバタしているうちに秋を迎えてしまった感じ。今年もあと3ヶ月、やるべきコトをシッカリやって参りましょう。最近トンとご無沙汰だった紙ジャケCD蒐集癖も、久々に顔を出してしまったコトであるし。大人買いしたのは、ご覧の通り、ヴァン・ヘイレンのサミー・ヘイガー期・紙ジャケット・コレクション4作品である。

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■ GET OUTTA YOUR MIND / DONAVON FRANKENREITER

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ゼロ年代に大きな話題を提供したサーフ・ミュージック/サーフ・ロックの代表的アーティストといえば、まずはジャック・ジョンソン。そのジャックのレーベル:ブラッシュファイアーから04年にデビューし、ジャックに匹敵する人気を得たのが、このドノヴァン・フランケンレイターだ。個人的には、ゆるゆるのジャック・ジョンソンより、もう少しロック寄りのドノヴァンの方が好みなんだよな。

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■ SYNCHRONICITY - Super Deluxe Edition / THE POLICE

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ポリスが83年に発表した5作目にして金字塔的作品『SYNCHRONICITY(シンクロニシティー)』を、40周年記念の Super Deluxe Edition6CD BOXで。ポチるかどうか迷ったけれど、輸入盤ならかなりリーズナブルなので、それで行ったれ!と。64ページの豪華ブックレット、スリップケースに入ったアートプリント4枚などはどちらも同じだし。そもそも国内流通盤もディスクを国内プレスのSMH-CDに入れ替えているだけで、外回りは輸入盤を流用しているようだし、日本語ライナーや対訳さえ我慢すれば輸入盤で充分。購入先をよく検討すれば、日本盤の半額近くでゲットできる。

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■ MUSCLES / THE PRESIDENT

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熱心なAORフリークに知られるオランダのユニット、ザ・プレジデントの85年2ndが、韓国Big Pinkで初リイシュー(紙ジャケ仕様)。その国内仕様盤が出た。リアルタイムでオランダ盤CDが出ていたけれど、当然レア。日本ではCDどころかLPもスルーされたが、ザリガニ・ジャケでAORファンに広く愛されたデビュー盤からドラスティックに路線を変えてしまったので、あまり惜しまれるコトもなかったような…。自国で実績のあるミュージシャンが組んだユニットなので、シッカリと作り込んではあるのだけれど、ハヤリを追っているうちに、自分たちが帰るべき場所を失くしてしまったか。イヤ当人たちはそんなこと微塵も考えていないと思うけど。

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■ FIVE STEPS ON THE SUN / DARWIN

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今回は本邦初登場の超絶技巧派プロジェクトをご紹介。このダーウィン(DarWin)は、ソングライター/ギタリスト/プロデューサーのDWと、お馴染みのテクニカル・ドラマー:サイモン・フィリップスが手を組んだモノで、2015年にスタート。3人目の主軸として、デヴィッド・リー・ロスやジョー・サトリアーニ、リンゴ・スターとの活動で知られるセッション・ベーシストのマット・ビソネットを加え、19年に初アルバムをリリースしている。面白いのは、マット・ビソネットがリード・シンガーを兼任していることだ。

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■ Songwriter MARK SPIRO passed away

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数日前の話になるが、産業ロックやポップ・ロック寄りのソングライターで、ソロ活動も行なっていたマーク・スピロ(日本デビュー時はマーク・スパイロ)が、3月28日に亡くなった。肺ガンで闘病していて、当日は67歳の誕生日だったという。よく知られた仕事は、チープ・トリックやハート、MR.BIG、ジュリアン・レノン、バッド・イングリッシュ、REOスピードワゴンなどへの楽曲提供あたり。

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■ STOP MAKING SENSE / TALKING HEADS

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急に思い立って、地元近くのシネコンでトーキング・ヘッズ『STOP MAKING SENSE 4Kレストア版』を観た。コレを観たのはずいぶん前で、もう記憶も断片的。しかしこのレストア版はめっぽう評判が良く、この際 IMAXで観ておかねば、と。いやぁ〜、こういうのを観てしまうと、ウン万円も払ってドームにライヴを観に行くのがバカバカしい…、と思ってしまうんだよね。

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■ AUTOMATIC / RICK SPRINGFIELD

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70歳代も半ばというのに、独自の道を勢い込んで走っているリック・スプリングフィールド。オリジナル・スタジオ・アルバムとしては18年作『THE SNAKE KING』以来5年ぶりとなる新作『AUTOMATIC』が、なかなかイイ。今ドキにしては珍しく、全20曲収録でほぼ60分というヴォリューミーな内容。アナログ対応でやや短い収録時間/曲数のアルバム制作が主流になってきた昨今では、少々トゥ・マッチに感じてしまうが、10年くらい前にサーヴィス精神旺盛な濃厚ライヴ・パフォーマンスを観て以来、そのチョッと濃いめのキャラがリック・スプリングフィールドの特徴なのだ、と理解。俳優歴も豊富なだけに、「今回もやっちゃってるなァ〜」と面白がっている。

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■ JAPANESE SINGLES COLLECTION -GREATEST HITS- ・DIALOGUE / HOWARD JONES

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今日はちょうど来日中のハワード・ジョーンズ。門外漢の自分は観に行ったりはしないけど、テクノ・ポップ黎明、クラフトワークだのYMOだのゲイリー・ニューマンなどが出てきた当初は、ちょっと面白がって聴いていた。でもそれが大きな潮流になるにつれ、違和感が強くなって。打ち込み自体を否定しちゃあいないけど、マシンを使うなら必然性を見せてよ、というのが当時の自分の気持ちだった。でもそれがドンドン幅を効かせて、創作ツールというより、打ち込みを使うことが目的化してしまったアーティストが増えてきて…。ハワード・ジョーンズがどうだったかはよく知らんけど、初期の彼が自分にはピ〜ンと来なかったのは確か。アイドルっぽさも強かった。それをチャンと聴いてみよう!と思ったキッカケは、コイツはスゲェ!と思っていたスクリッティ・ポリッティをプロデュースしていたアリフ・マーディンが、ハワードの86年作『ONE ON ONE』を手掛けているのを知ってからである。

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■ JOURNEY THROUGH TIME / NEAL SCHON

neal schone_journey time

5月に出たライヴ映像作品、ニール・ショーン『JOURNEY THROUGH TIME』をようやく。これは現行ジャーニーの唯一の結成メンバーであるギターのニール・ショーンが、グループに所縁のあるメンバーたちとジャーニーの歴史を振り返るようなプロジェクト。目玉的には、今はもうステージで披露されることがない初期ナンバーを演奏することか。ニールと共にジャーニーを立ち上げたグレッグ・ローリー(kyd, vo)、再編ジャーニーに貢献したディーン・カストロノヴォ(ds,vo)らが参加し、18年2月にサンフランシスコで行われたベネフィット・ショウに出演した時のパフォーマンスが収録されている。ベースのマルコ・メンドーサは、カストロノヴォと共に、ニールが05年に組んだソウル・サーカスの元メンバー。

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■ TIME / SIMPLY RED

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名実ともに全英を代表するビッグ・ネーム、シンプリー・レッドの4年ぶりニュー・アルバム『TIME』が登場。前作『BLUE EYED SOUL』は、その名の通り、ミック・ハックネルのソウル愛が凝縮した好作で、70年代っぽい作りにそのコダワリが詰まっていた。対してこのアルバムは、ミックのシンガー・ソングライター的側面を、ギミックなしに、そのまま素直に表現している。デビュー当時のシニカルなひねくれ者のイメージが強いヒトだからか、ここまでネイキッドな作風に転じるとは、ちょっとした驚きだ。

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■ DANCING IN THE MOONLIGHT / TOMMY DeCARLO

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今日の天気のように、爽快感溢れる好盤。実はサブスクで聴いて軽くブッ飛び、慌ててCDをポチった一枚だ。トミー・デカルロは、現行ボストンのリード・シンガー。イメージ的には、ボストンのヴォーカルと言えばブラッド・デルプ、なのは言うまでもない。でも敢えて言ってしまうと、ボストンが辛うじてボストンらしさを保っていたのは、94年の4作目『WALK ON』まで。既にデルプ脱退後で、リード・シンガーはエアプレイのトミー・ファンダーバークほか3人。それでもサウンド面では、トム・ショルツが何とか体裁を繕って、一定のクオリティを守っていたと思っている。

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■ FUSE / EVERYTHING BUT THE GIRL

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99年作『TEMPERAMENTAL』以来、24年ぶりにエヴリシング・バット・ザ・ガール(EBTG)がニュー・アルバムをリリースした。通算11枚目となる『FUSE』がそれである。ところがコレ、日本盤は出る気配がない。原盤はベン・ワットのBuzzin' Fly、ディストリビュートが古巣のヴァージン/ヴァーヴなので、普通はユニバーサルから出るはずだが、もしかして「売れない」と見限られたか? サブスクリプションが優位に立つ米国では、遂にCDの売り上げがレコードに追い越されたそうである。海外メジャー・レーベルの中には、「日本はいつまでCDを売ってるんだ?」と本部からプレッシャーをかけられている所もあるとか。ガラパゴスと言われる日本でCDが今も売れているのは、アイドル市場が圧倒的に強いから。純粋に音楽で勝負する洋楽は、もうサブスク or アナログに追い込まれていくのは必定なんだろう。それともEBTGの場合、日本は契約テリトリー外なのか? 

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■ FROM LUXURY TO HEARTACHE / CULTURE CLUB

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デビュー40周年を迎えたのを機に、昨年末、オリジナル4作の紙ジャケ/高音質盤と『JAPANESE SINGLE COLLECTION Greatest Hits』を出したカルチャー・クラブ。実は紙ジャケ盤は08年に一度発売されていたので、既にゲット済み。でもその時出たのは、何故か3枚だけだった。なので今回は、1枚だけ残っていた4作目『FROM LUXURY TO HEARTACHE』のみ、ポチリと。好きな曲は各作に散らばっているものの、アルバムとしてはオリジナル期最終作であるコレが一番好きなのヨ。

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■ TRUE NORTH / a-ha

a-ha

1985年、ノルウェーのグループとして、初めて<Take On Me>を全米チャートNo.1に送り込んだa-ha。続いて<The Sun Always Shines On T.V.>がトップ20入りしたものの、その後 全米チャート上位を窺った楽曲はなく、日本でも一発屋的イメージが割と強い。でも英国ではこの曲もチャート首位に立っていて、90年までにトップ10ヒットが8曲。ヨーロッパ各国や南米などでは人気が高く、91年にリオ・デ・ジャネイロで開催されたロック・イン・リオ2では、ジョージ・マイケルやガンズ・アンド・ローゼズを凌ぐ19万5000人を動員し、一時はギネス・ブックに掲載された。94年にはリレハンメル・パラリンピックのテーマ曲を担当するなど、ノルウェーでは国民的スター。だから世代や見方によって、かなり印象が異なるグループで、半年ほど前、彼らのドキュメンタリー映画『a-ha THE MOVIE』の予告編を見た時に、「ヘェ〜、a-haってこんなに人気があるんだ」と驚いた人も、少なくないんじゃないだろうか。

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LM_My Guitar sings Mellow
『My Guitar sings Mellow』
歌うようにメロディアスなプレイが聴けるギター・フュージョン15曲をコンパイル
収録曲・詳細はココから

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Tower Records

LM_Jazzy Ladies
『JAZZY LADIES』
女性ジャズ・シンガーのポップ・チューンやコーラス・グループのジャジー・ナンバー17曲を集成
収録曲・詳細はココから

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Tower Records

今井優子カヴァー・アルバム、アナログ発売決定pcd18918_cd
今井優子 / Reminiscence
8/2 City Pop on Vinyl で発売
amazon (LP)
Tower Records (LP)
Light Mellow Searches
 カナザワ監修シリーズ
 from P-VINE Records


◆リリース一覧はココから◆

monkey house_crashbox
モンキー・ハウス / クラッシュボックス
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lo van gorp_works
ロー・ヴァン・ゴープ / ザ・ワークス
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Tower Records

big horizon
ビッグ・ホライズン / イン・ザ・ビギニングズ
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Tower Records

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ステイト・カウズ /
クローズド・ドアーズ・アンド・オープン・ショアーズ
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トリスタン / フルー・フルー
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A Shout Out
バックマン=ヨハンソン
&ジ・アザーズ /
ア・シャウト・アウト
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バーナード・パーディ
/ テスティファイ
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LIVE Light Mellow vol.8
いよいよ開催決定!
LLM8
《出演》 佐藤竹善/土岐麻子
GOODBYE APRIL with はらかなこ
2025年8月30日 (土)
こくみん共済coopホール
スペース・ゼロ(新宿南口)
open 15:30 / start 16:00
《料金》7,800円 好評発売中

詳細はこちら
ラジオ レギュラー出演中
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ネット局が変わりました
福井FBC 金曜12:10-12:40
秋田ABS 土曜16:30-16:50
長崎NBC 土曜18:30-19:00
熊本RKK 日曜22:30-23:00
radiko Premiumで何処からも
カナザワ奇数月に出演中
Liner Notes
geyster_trop
ガイスター / トロ・ドゥ・ソンティモン
Tower Records

ygsf_pleasure
ヤング・ガン・シルヴァー・フォックス / プレジャー
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Tower Records (CD)
Tower Records (LP)

shogun alive2
ショーグン / ALIVE II
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ビリー・ジョエル
コールド・スプリング・ハーバー〜ピアノの詩人
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ボズ・スキャッグス
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ボズ・スキャッグス
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albert hammond
アルバート・ハモンド
カリフォルニアの青い空
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allee willis
アリー・ウィリス
チャイルドスター
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