Light Mellow on the web 〜 turntable diary 〜

音楽ライター:金澤寿和の音盤雑感記
This is Music Journalist : Toshi Kanazawa's Blog. Sorry for Japanese only.

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New Release

■ MARCA PASSO / AZYMUTH

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ブラジリアン・フュージョンの雄、アジムス9年ぶりの新作。御多分に洩れず、NHK-FMの人気番組『クロスオーバーイレブン』のテーマ<Voo Sobre O Horizonte(Fly Over the Horizon)>からのファンで、それ以降、出るアルバムはほとんど網羅、一時はCD解説も書かせてもらっていただけに、J.R.ベルトラミ(12年)、イヴァン・コンチ(23年)という創設メンバーの逝去は残念至極。単独公演も、マルコス・ヴァーリとの共演ツアーも観に行ったなぁ…。

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■ STRIKE UP THE BAND / LITTLE FEAT

little feat 025

リトル・フィート、実に13年ぶりのオリジナル・ニュー・アルバム『STRIKE UP THE BAND』。“バンドやろうぜ” “演奏しようぜ” 的なタイトルが表す通り、19年にポール・バレア (g) が亡くなって以来、初の純新作。去年出た『SAM'S PLACE』は、パーカッションのサム・クレイトンが歌うブルース・カヴァー集という企画アルバムだったから、あれは言わば本作の前哨戦、肩慣らしのような作品だった、というコトになる。

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■ WE ARE TGJ / TOKYO GROOVE JYOSHI

tokyo groove joshi

皆さんは、TOKYO GROOVE JYOSHI (東京グルーヴ女子 / 通称:グル女)というレディース・バンドをご存知ですか? 2018年結成で、これまでに複数回のUSツアー、オーストラリア・ツアーを成功させ、台湾やシンガポールのジャズフェスティヴァルに出演、年内には初の中国・ヨーロッパ・ツアーが控えているという、なかなかヤリ手のジャズ・ファンク・トリオなのだが。既に配信でいろいろリリースしているグル女が、今回初めてとなるフル・アルバムを完成。そのライナノーツを執筆させていただいた。実は早くもシンガポールのiTunes Storeで R&B /ソウル・アルバム首位、タイの同チャート2位にランクされたそうで、要するに、海外先行で人気急上昇中なのだ。ライナーは、もう昨日からバンドのSNSで公開中。でも今作もデジタル・リリースのみというので、彼女たちを広く知っていただこうと、ここでも公開することにした。

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■ Time Machine Love 2003-2025 /RYUSENKEI

ryusenkei 03-25

先月アナログ7インチのシングル<真夏の瞬間>をリリースしたばかりのRYESENKEIが、初のオールタイム・ベスト『Time Machine Love 2003-2025』を発売。03年のボサノヴァ・コンピに提供した<東京コースター>(vo:田岡美樹)から、03年『シティミュージック』(vo:サノトモミ)、06年『TOKYO SNIPER』(vo:江口ニカ / 一十三十一)、09年『ナチュラル・ウーマン』(流線型と比屋定篤子)、22年『インコンプリート』(vo:掘込泰行)、そして現RYUSENKEI『ILLUSION』と最新シングルまでを網羅し、そこからセレクトした全16曲をヴォリューミーに収録している。

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■ THE MELANCHOLY SEASON / BENMONT TENCH

benmont tench 2

今日はチョイと渋目の、でも愛すべきモノホンのアーティスト、ベンモンド・テンチのセカンド・ソロ『THE MELANCHOLY SEASON』をピックアップ。それ誰?って人もいるだろうけど、この方は、トム・ペティ&ザ・ハートブレイカーズで40年間キーボードを担当してきた名脇役。言い換えれば、ベンモントとマイク・キャンベルあってこそのハートブレイカーズ、なんだな。14年にブルーノートから 『YOU SHOULD BE SO LONELY』という初めてのソロ・アルバムを出していて、実に11年ぶりの第2作。トム・ペティ親分が逝ってから初めてのソロ作になる。

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■ THE BYWATER SESSIONS / JON CLEARY

jon clearly

急に訪れた猛暑と締切ラッシュに、身も心もお疲れ気味の昨今。こういう時は、クタッと癒し系の音楽に浸るより、こんな熱いのを聴いて、パワーを注入した方が良い。…というワケで、今ではニューオーリンズを代表するピアノ奏者/アーティストになっているジョン・クリアリー、この4月にリリースされたばかりの最新作『THE BYWATER SESSIONS』を。ニューオーリンズ・ファンクって、自分的には普段はあまり聴かない音楽だけれど、アラン・トゥーサンやドクター・ジョンだったり、ミーターズやネヴィル・ブラザーズだったり、あるいはリトル・フィート、細野晴臣だったり、そう縁遠いワケでもない。専門的に掘ってはいなくても、時々ボーダーライン上に姿を現わし、チョイと手を出してみるとなかなか面白い、というパターン。でも不用意に接すると、ズルズル引きずり込まれちゃうカモよ、というアブナさもあって…

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■ IN SESSION / RUMER with Redtenbacher's Funkestra

rumer_in session

半ば家庭に入ってしまっているのだろう、ここ数年はすっかり寡作になってしまっているルーマー。今年の初めにリリースされたこのアルバムも、日本には紹介されず、輸入盤もなかなかシッカリした流通に乗らないで、ルートは今も細いまま。それでも、カレン・カーペンターの再来とか、ロンドンのジョニ・ミッチェルと言われた持ち味は健在で。かく言う自分も、2010年のデビュー作『SEASONS OF MY SOUL』でルーマーの癒し声にヤラレちゃってから、ズ〜ッと忘れられないシンガーになっている。

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■ Light Mellow presents MY GUITAR SINGS MELLOW ・ JAZZY LADIES / Various Artists

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筆者監修・選曲・解説のコンピレーション2枚、Light Mellow presents 『MY GUITAR SINGS MELLOW』と『JAZZY JADIES』、いよいよ明日リリースです。発売元には、某リテールから予約好調というリアクションが入ってるそうだし、興味をお持ちの方は是非お買い逃しなく…。以下、改めてご紹介を。

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■ CRASHBOX / MONKEY HOUSE

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日本リリース5作目にしてモンキー・ハウス最高傑作。
従来のスティーリー・ダン偏愛をベースにしながら、
より広範なサウンド・テクスチャーを提示。
ジャズ・ファンクやアコースティック・サウンドへのアプローチに加え、
ホーン使いはドン・ブラウトハウプトがリスペクトする
もうひと組の大物シカゴを髣髴させたりも…


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■ WALK THIS ROAD / THE DOOBIE BROTHERS

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ドゥービー・ブラザーズ、21年リリース『LIBERTE』以来3年半ぶりのニュー・アルバムが到着した。『LIBERTE』発表時のメンバーであるトム・ジョンストン、パトリック・シモンズ、ジョン・マクフィーの3人に、マイケル・マクドナルドが復帰しての50周年ワールド・ツアーが、52年目にあたる23年4月にようやく日本開催。次はきっとアルバムも、と思っていたところ、今年の年明け早々から、タイトル曲<Walk This Road>が先行配信リリース。同時にアルバム発売予告もあった。でもそこから半年待たされ…。正直言って、待ち遠しいというより、待たされすぎて間延びしちゃった感の方が大きいかなぁ…

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■ WHAT THE WORLD NEEDS NOW / SMOKEY ROBINSON

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長嶋茂雄、逝く。何処を見てもその訃報一色。確かにひとつの時代が終わったな、と思う。ジャイアンツのV9、ON全盛期はそのまま自分の小学生時代だし、オヤジは無類の巨人ファンだったから、それなりの思いはあるのだ。でも男の子なら誰でも草野球に興じたことのあるその時代、自分も御多分に洩れず地元の小学生草野球チームに入っていたけど、多くの子がユニフォームに背番号1か3、ピッチャーなら巨人の星・星飛雄馬の16、もしくはエース・ナンバー18を付けたがるのに、自分が選んだのは、同じV9選手でも “バントの名手” と謳われた名脇役:土井正三の6。どうも当時からマニアックだったんだな… それにしても、89歳(=野球)で逝くとは、最後の最後まで魅せる人だわ。ご冥福をお祈りします。

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■ THE VAULT ~ Fifty Years Of Music ~ / DON FELDER

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元イーグルスのギタリストにして、かの<Hotel California>を書いたとされるドン・フェルダーのソロ4作目がリリース。再編イーグルスからのドタバタ解雇劇が2001年で、突然のソロ来日公演が2012年3月。その半年後、イーグルス解散期の83年作『AIRBORNE』以来29年ぶりの2ndソロ・アルバム『ROAD TO FOREVER』が出た。そして2016年に再来日。19年に3rdソロ『AMERICAN ROCK 'N' ROLL』を発表。それ以来6年ぶりのソロ4作目である。

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■ THE WORKS / LO VAN GORP

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スティーリー・ダン愛、ここに極まれり! 
マーティン&ガープ、ドーン・パトロールへの参加や、
パピック presents シー・ブリーズとの邂逅はダテじゃなかった。
待ち侘びた5年ぶりのソロ2作目は、都会の光と影をあぶり出し、
ガープ自身のインナー・ワールドへと踏み込んでいく。


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■ IN THE BEGINNING / BIG HORIZON

big horizon

コイツはヨット・ロックなんて軽いモンじゃないッ! 
ジェフ・リンズELO、10cc、テイク・ザットなどをサポートしてきた
実力派ミュージシャンたちが集った、
リアルでキャッチーな英国産アダルト・コンテンポラリー。
爽やかだけど骨太なサウンドが、聴く人の感性を問う


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■ FASTEN UP / YELLOWJACKETS

yellowjackets_fasten up

70~80年代のJ-Fusion再評価がドンドン進む一方で、完全に置いてけぼりを喰らっている体なのが、現行の洋楽フュージョン。スムーズ・ジャズが飽きられたのは然もありなん、だと思うが、このご時世、外タレ・フュージョンのCDが日本発売されることはほとんどないし、そもそも情報自体入ってこない。元気なのは、スナーキー・パピーやカマシ・ワシントンらに代表されるニュー・ジャズ系、Vulfpeckやコリー・ウォンのインスト・ジャズ・ファンク周辺くらいか。ベテランがBlueNoteやBillboard Liveあたりに来てくれても、アルバムは出ていないことが多いので、どうしても散発的になってしまう。

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■ JUST US / BOB JAMES - DAVE KOZ

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ボブ・ジェームスとデイヴ・コーズのデュオ盤。ネット時代らしくリリース情報だけはかなり早くから出回っていたが、実際のリリースは今月初め。発売元はデイヴ・コーズの自主レーベルになる。スムーズ・ジャズもすっかり斜陽らしいけど、ニュー・フェイスだと思っていたこの人でさえ、もうデビュー35年。いつしか髪や髭も真っ白になった。

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■ 真夏の瞬間 / RYUSENKEI

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新生アルファ入りすると同時に流線形からRYUSENKEIに改名し、アルバム『イリュージョン』を発表してから1年。このタイミングで、新曲<真夏の瞬間>が配信と7インチ・アナログ・シングルでリリースされた。

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■ CROSSOVER CITY / Various Artists

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このところ、邦・洋問わず、クロスオーヴァー/フュージョン関係の書きモノがすごく多い。しばらくの間、軽んじられてきたどころか、疎まれていた感さえあるフュージョン。その状況が近年、大きく様変わりしつつあるのだ。特にシティポップ・ブームの余韻冷めやらぬ和モノ・シーンでは、高中正義、カシオペアら大御所をはじめ、当時はマニアックな人気に止まった菊池ひみこ、野力奏一率いるNORIKIなどにもスポットが当たり、インバウンド需要でアナログ盤が高騰している。そして今月、この流れを決定づけるようなコンピレーション5作品が同時リリース。発売日前日、拙宅にもドカッとまとめて届けられた。

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■ 愛した数だけ / 南 佳孝

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『摩天楼のヒロイン』から52年、自然体で颯爽とポップ・シーンを歩き続ける南佳孝、最新作。そのアルバム発売記念ライヴとなる14日のBillborad Live Tokyo 2公演が、ご本人の体調不良により当日ドタキャンされた。最初にニュースを聞いた時は一瞬ドキリとしたけれど、今日は佳孝さんに近い筋と別件打ち合わせがあって確認したところ、喉の不調で高い声が出ず、やむなく中止したとのこと。前日のTV出演は何とかこなしたものの、当日リハーサルではむしろ悪化していたため、「これではお客さんに失礼」と直前に中止を決めたそうだ。18日に迫った恒例の逗子surfers公演は延期。その後のスケジュールは回復次第らしいが、ココはあまり無理せず、しっかり養生してほしいと願う。

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■ STING 3.0 LIVE / STING

sting 3.0 live

9月に来日を控えるスティングのライヴ・アルバム。新作としては21年の『THE BRIDGE』以来になるが、個人的にはあんましお久しぶり感はない。“スティング 3.0” とあるのは、彼の新しい3人組バンドのこと。どうせ3人組ならザ・ポリスを再結成してくれた方が…、なんて声も耳にしたが、それじゃスティングのソロ楽曲ができないじゃん。つまりスティング 3.0は、その両方をバランスよく、今のスタイルで再現するバンドなのだ。

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トニー・オマリー / ナゲンナ
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ロー・ヴァン・ゴープ / ザ・ワークス
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WHAT'S AOR?
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Light Mellow presents アナログ・レコードによるAORのトーク&リスニング・イベント。
毎月第3日曜午後開催予定。
《場所》 西荻窪 アナログ天国
《第1回開催》 7月21日(月・祝)13:30開場 / 14:00開演
 詳細はこちらから
LIVE Light Mellow vol.8
いよいよ開催決定!
LLM8
《出演》 佐藤竹善/土岐麻子
GOODBYE APRIL with はらかなこ
2025年8月30日 (土)
こくみん共済coopホール
スペース・ゼロ(新宿南口)
open 15:30 / start 16:00
《料金》7,800円 好評発売中

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