Light Mellow on the web 〜 turntable diary 〜

音楽ライター:金澤寿和の音盤雑感記
This is Music Journalist : Toshi Kanazawa's Blog. Sorry for Japanese only.

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Sorry for Japanese only.

New Release

■ LIVING WITH OURSELVES / MAGNE FURUHOLMEN

magne furuholmen

コピーとカヴァー、リメイクの違いって何? そんなことを考えずにいられない曲に出会うコトがある。最近増えているトリビュート・バンドのように、そっくりそのまま寸分違わずに演奏するのがコピー。演者自身の解釈を交えて取り上げるのがカヴァー。対してリメイクは、オリジネイターが自分の曲を作り直す時、文字通り “リ・メイク” するのに使われるのが一般的だ。

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■ NEVER TOO MUCH : GREATEST HITS / LUTHER VANDROSS

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稀代の名R&Bシンガー:ルーサー・ヴァンドロスのドキュメンタリー映画が、昨年11月から全米公開。年が変わってからは、CNNなどで配信されているそうだ。現時点では日本公開の予定はないようだが、これに合わせて新しい2枚組ベスト盤『NEVER TOO MUCH:GREATEST HITS』がUSリリース。89年にレコーディングされたビートルズ名曲<Michelle>の未発表カヴァーがハイライトになっている。個人的にはルーサーのアルバムはすべてリアルタイムで押さえてきたし、ベスト盤も複数手元に。なのでこの1曲のためにまた編集盤を買うつもりはないなぁ…。でもルーサーが話題となれば気もそぞろ。久々にオリジナル・アルバムをいくつか引っ張り出して、聴いてしまったりして。

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■ JONI MITCHELL ARCHIVES VOL. 4 : THE ASYLUM YEARS (1976-1980) / JONI MITCHELL

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ジョニ・ミッチェルのキャリアを俯瞰する壮大なプロジェクト:ジョニ・ミッチェル・アーカイヴ のシリーズ第4弾は、『アサイラム・イヤーズ (1976-1980)』6CD セット。アサイラム・レコード在籍期後半、オリジナル・アルバムに照らすと『逃避行(HEJIRA)』(76年)、『ドンファンのじゃじゃ馬娘(DON JUAN'S RECKLESS DAIGHTER)』(77年)、『MINGUS』(79年)、そして名ライヴ『SHADOWS AND LIGHT』(80年)の時代、ジャズ方面に接近して強く異彩を放っていた充実期の未発表音源集。

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■ THE MISSING PAGES / MARCO TAGGIASCO

marco taggiasco_missing pages

“ローマのデヴィッド・フォスター” と異名をとる
作編曲家/キーボード奏者マルコ・タジアスコが、
約40年のキャリアに眠らせていた珠玉の未発表曲を蘇らせ、ココに集成。
長くワインセラーに寝かされていたような
ヴィンテージ・トラックの数々は、
甘く豊潤で、トロケるようにフルーティ。
追加されたバート・バカラック・トリビュートも素晴らしく…


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■ LIGHT MELLOW SEARCHES 2024

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aspen creekGe07xqxaAAAL143tangarine
venice_stained classgig 3page 99_3
tristan 7joel sarakura_soft focuscamera soul 023super db_downtown
mike della bella 2lava 10state cows_2nd one reduxtomi malm live
vladimir cetkar 024mighty soulmates 2baker bros_024maurice white_manifestation
chris smithdavid diggs_realworlddavid dissg_streetshadowdavid diggs_westcoastal

例年と違って忘年会もなく、またクリスマスからインフルで寝込んだこともあって、何だか静かな大晦日。皆さま、今年も一年ありがとうございました。


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■ SONGS FOR A NERVOUS PLANET / TEARS FOR FEARS

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なぜかあまり話題になっていないようだけれど、10月末にサクッとリリースされていたティアーズ・フォー・フィアーズのCD2枚組ライヴ・アルバム。スタジオ録音による新曲4曲(日本盤はボーナス追加で計5曲)も収録され、他の18曲約90分が、22年に17年振りにリリースした新作『THE TIPPING POINT』のワールド・ツアーから、23年7月、米テネシー州フランクリンのファーストバンク・アンフィシアター公演でのライヴ・レコーディングになる。

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■ かぎりなき夏 / 滝沢洋一

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シティポップ・ファン界隈で話題沸騰中の滝沢洋一、幻の2ndアルバム『BOY』(82年録音) の初リリース。流通経路が違うので、あまり話題になっていないが、実は7インチ・シングルもカットされている。それがアルバムで一番ノリの良い<かぎりなき夏>。A面は、世界的シティポップ・ブーム真の火付け役地されるシカゴのDJ:ヴァン・ポーガムのリミックス・ヴァージョン。そしてカップリングには82年当時のオリジナル・テイクが収録されている。実は20日の【LIGHT MELLOW SUMMIT】でプレイしたのは、このシングルB面だったのだけれど。続きを読む

■ ALL THAT MATTERS / SIMON OSLENDER・STEVE GADD・WILL LEE

simon oslender

うわァ〜、コイツはカッコイイッ 聴いた途端にそんな声が出るなんて、滅多にあるコトじゃない。ヨーロッパはドイツ・ジャズ・シーンの新星ジモン・オスレンダー (kyd) の3rdアルバム『ALL THAT MATTERS』。2020年にデビューしたデビューした弱冠24才で、既にウォルフガング・ハフナーのバンドで2度来日しており、一部では熱い注目を浴びていた。

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■ MIDNIGHT LADY / T-GROOVE & GEORGE KANO EXPERIENCE

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普段はただの呑んだくれ。でもディスコ・ミュージックに関しては世界レヴェルで活躍するディスコ・クリエイター:T-Grooveと、その盟友的存在であるストリート系グルーヴ・ドラマー:George Kanoによる2ndフル・アルバム『MIDNIGHT LADY』が、約2年ぶりにドロップ。T-Groove自身から依頼で、80年代っぽいケーハクな雰囲気モンの帯キャッチを寄せました。

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■ BOY / 滝沢洋一

yoichi takizawa_boy

奇跡のCD化、なんてセリフは、もはや使い古されてしまった感アリ。しかし、本日リリースとなった滝沢洋一による幻の2nd『BOY』(82年録音)は、奇跡と呼ぶのがジャスト・フィットする。これは、42年の時を超えてやっと日の目を見た、という単純な話だからではなく、蔵出しリリースに至るまでのストーリーを含めて、途轍もなく奇跡的なのだ。早世した滝沢のご遺族は当然ながら、滝沢の音楽にイタく魅せられたプロジェクト推進者の飽くなき情熱と、関わった業界関係者数人の英知や経験が連鎖して一個の輪となり、ココに至ったからである。きっと誰か一人が欠けただけでも、こういう形にはならなかったと思うのだ。

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■ INTO THE LENS / LOUIS LAKE

louis lake 2

ガイスターとして知られるガエル・ベンヤミンと、かつてナイトシフトというAORユニットを組んでいたフランスのミュージシャン、ジェローム・ブーレ。彼は昨年6月に亡くなっているが、その追悼プロジェクト第2弾として、ジェロームのワンマン・プロジェクト:ルイス・レイクの9年ぶり2作目『INTO THE LENS』が国内リリースされた。輸入盤国内仕様で、解説は筆者が担当している。

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■ TOMORROW TAKE YOU HOME / ASPEN CREEK

aspen creek
世界中の早耳AORを興奮の坩堝に陥れている
北欧のニュー・プロジェクト、アスペン・クリークここに降臨。
メイン・シンガーにラース・サフサンド、
ゲストにオーレ・ブールド、ベテランのマイケル・ラフらを迎え、
80年代のAOR〜ウエストコースト・サウンドを
現代的センスでリフレッシュさせた。
Page 99に対する北欧からの反逆を聴き逃すな!



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■ TUXEDO IV

tuxedo 4

とりあえず年末進行の一番大きなヤマをクリア。細かい締切はちょこちょこあるものの、廉価企画シリーズ物のライナー執筆は久しぶりだったので、結構気持ちが入ったな。書いたのはメジャー・アクト中心に4組5タイトル分。来年発売で、ラインナップの公開もまだのようだから、具体的なことは差し控えるけれど、短い割には情報量満載の解説になっているはず。ライナー執筆はプロの書き手としての実力や矜持の見せ所だからね。ま、発売が近くなったらご案内しますが…。

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■ THE HEART REMEMBERS / GIG = Goodrum Innis Gaitsch

gig 3

ランディ・グッドラム、デイヴ・イニス(レストレス・ハート)、
ブルース・ガイチ、
それぞれの持ち味を充分に発揮したアコースティックAORの名盤誕生。
前2作より飛躍的に深まった楽曲の魅力に、
ランディのウォームな歌声が染み渡る。
GIGの最高傑作がココに。


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■ THE CONCERT FOR A NEW SOUTH AFRICA (Durban) / WHITNEY HOUSTON

whitney houston live

唐突に現れたホイットニー・ヒューストンのライヴ・アルバム。よくある出所が怪しいハーフ・オフィシャル盤ではなく、れっきとしたアリスタ発の公式作品。94年に南アフリカで行なった歴史的コンサートのライヴで、『THE CONCERT FOR A NEW SOUTH AFRICA (Durban)』というライヴ映像作の音源ヴァージョンとのことだ。この時のホイットニーは、ネルソン・マンデラが大統領になったアパルトヘイト後の南アフリカで、初めてコンサートを行なった西側のメジャー・アーティストという特別な存在。故にその30周年を記念し、前述ライヴ映像を4Kリマスター化。10月末に海外でシアター公開されたのに合わせ、音盤でもリリースされたのである。

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■ EPISODE IV / SISTER A.K.N.

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「カナザワさ〜ん、いつになったらブログに載せてくれはるんですかッ せっかくCD送ったんやから、頼むでホンマ〜
ジャンクフジヤマのライヴの時の楽屋でのこと。顔を合わすなり、開口一番、キツ〜イひとことを喰らった。若手中心となった現行ジャンク・バンドでレギュラーを務め、熱いブロウと満面の笑顔でメンバーを鼓舞しているサックス奏者Sister A.K.N.こと坂田明奈。ソロ活動も順調に回るようになって、どんどん成長。ライヴ・レポートにも書いたように、ジャンク・ライヴではムードメイカー的役回りも担って、とても良かった。そんな彼女のソロ4作目。チョイと紹介が遅れました…。

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■ BEST GROOVY TUNES / SHOGUN

shogun_bese groovy

SHOGUN デビュー45周年を記念しての、タワーレコード限定オールタイム・ベスト第2弾『BEST GROOVY TUNES』。先週から発売されてます。ソニー時代(79〜80年)の初期3作の楽曲は、複数の編集盤やコンプリート盤に入っていて出ていて、自分も解説を書いたりさせてもらっているが、97年リ・スタート以降の音源を中心に組んだベスト盤は今回が初めて。さすがに今となっては入手しづらいアルバムもあるので、本作『BEST GROOVY TUNES』と、9月に先行発売された『BEST MELLOW TUNES』の2枚で、その活動の全貌を掴んでほしい。

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■ ADOBE HOME / JEFF LARSON

jeff larson_adobe home

70年代的ウエストコースト・ミュージックの良き後継者ジェフ・ラーソンの、10年ぶりとなる新録アルバム『ADOBE HOME』。その国内仕様盤が、拙ライナーノーツ付きでようやく発売された。最初に解説を書き下ろしてからは1年以上が経っていて、CDに入っているのは夏には加筆修正したもの。いろいろオトナの事情が絡まってUSリリースが遅れたのを皮切りに、日本盤もスケジュールが狂ってしまったそうで、輸入盤/デジタル・リリースから半年以上が過ぎている。ウエストコースト・ミュージックのファンにはとても嬉しいニュー・アルバムのはずなので、ココでシッカリとチェックをお願いしたい。

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■ THE NEXT LAST PARTY / BAKER BROTHERS

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UKのジャズ・ファンク・シーンで最重要と言われたバンド、ザ・ベイカー・ブラザーズが、約7年ぶりのニュー・アルバム『THE NEXT LAST PARTY』を引っ提げてご帰還。【Light Mellow Searches】の暖簾をお貸ししつつ、ライナーノーツを執筆した。しかも、これまでのフェーズを変えていこうと果敢にトライしているのが印象的で、ファンク指数はそのままに、ジャズ色だけを抑えてポップ・サイドを増進させているのを強く感じる。

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■ FATHER AND SON / GARFUNKEL & GARFUNKEL

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しばらく断絶状態にあったポール・サイモンと再会し、一緒に食事したことが音楽系ニュース・サイトを賑わせたばかりのアート・ガーファンクル。アーティが涙を流した…、なんて話も伝わってくるが、彼が本当に話題にして欲しいのは、多分コチラだろう。愛息アート・ガーファンクル Jr.との父子共演アルバム『FATHER AND SON』が、今月初旬、輸入盤CD / Analog と配信でリリースされたのだ。

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大好評! デイン・ドナヒュー新作『 L.A. RAIBOW』 アナログ2月発売dane donohue_new

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 カナザワ監修シリーズ
 from P-VINE Records


◆リリース一覧はココから◆

marco taggiasco_missing pages
マルコ・タジアスコ
/ ザ・ミッシング・ペイジス
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Tower Records

aspen creek
アスペン・クリーク
/ トゥモロウ・テイク・ユー・ホーム
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gig 3
GIG(グッドラム=イニス=ガイチ)
/ ザ・ハート・リメンバーズ
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Tower Records

baker bros_024
ザ・ベイカー・ブラザーズ
/ ザ・ネクスト・ラスト・パーティー
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Tower Records

joel sarakura_soft focus
ジョエル・サラクラ / ソフト・フォーカス
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Tower Records

mighty soulmates 2
ザ・マイティ・ソウルメイツ Vol.2
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Tower Records

vladimir cetkar 024
ヴラディミール・チェトカー / レット・アス・ビー
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Tower Records

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Article Serch
ラジオ レギュラー出演中
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ネット局が増えました。
岩手IBC 木曜16:30-16:50
福井FBC 金曜12:10-12:40
秋田ABS 土曜16:30~16:50
熊本RKK 日曜22:30- 23:00
radiko Premiumで何処からも
カナザワ奇数月に出演中
Liner Notes
hiromi iwasaki_wish
岩崎宏美 / WISH
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Tower Records

hiromi iwasaki_wagamama
岩崎宏美 / わがまま
amazon(メガジャケ付き)
Tower Records

louis lake 2
ルイス・レイク
/ イントゥー・ザ・レンズ
Tower Records

jeff larson_adobe home
ジェフ・ラーソン / アドビ・ホーム
amazon
Tower Records

goodbye april_heartdust
GOOD BYE APRIL / HEARTDUST
amazon(メガジャケ付き)
amazon(特典なし)
Tower Records

geyster 024
ガイスター / イット・オンリー・テイクス・ワン・マン(国内仕様盤)
Tower Records

thierry condor best
ティエリー・コンドール / エッセンシャル・コレクション・アンド・モア(国内仕様盤)
Tower Records

toshiya igarashi
五十嵐寿也 / LADY DANGER (タワー限定)
Tower Records

bread & Butter_singles
ブレッド&バター / ザ・シングルズ
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Tower Records

レギュラー執筆中
●ギターマガジンWEB にコラム連載中。
『シティ・ポップ・ギター偉人伝』第5回
松下誠の職人ギター・プレイを楽しむ10枚|連載『シティ・ポップ・ギター偉人伝2024-0621-syokunin-guitarist-makoto-matsushita-0001

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