Light Mellow on the web 〜 turntable diary 〜

音楽ライター:金澤寿和の音盤雑感記
This is Music Journalist : Toshi Kanazawa's Blog. Sorry for Japanese only.

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New Release

■ GOOD BYE APRIL Billboard Live Tour 2024 @ Billboard Live YOKOHAMA 1st Set

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64歳の誕生日は、横浜まで遠征してGOOD BYE APRILのライヴ・ツアー『Billboard Live Tour 2024 with special guest 土岐麻子&ヒグチアイ』を。11月に発売されるメジャーでの初アルバムにライナーを寄稿させてもらった関係で、お呼ばれしたのだ。ただし発売まではまだ時間があるので、今ツアーの冠は、5月発表<ニュアンスで伝えて feat. ヒグチアイ>と7月発表<ふたりのBGM feat. 土岐麻子>のダブル・リリース記念になる。

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■ TRUE / JON ANDERSON & THE BAND GEEKS

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ワハハ、ナンだこりゃ イエス以上にイエスしちゃってるじゃないの? ジョン・アンダーソン、今年の誕生日が来るとジャスト80歳。それでこの少年聖歌隊ばりの歌声なのはビックリするけど、ソロ名義なのにココまでイエスに振り切った作風に、2度ビックリ。自分らしく新しいコトをやれるソロ制作には向かわず、敢えてイエスにこだわっていくことを選んだなら、これはまさしく快哉を叫びたい一作だ。

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■ LUCK AND STRANGE / DAVID GILMOUR

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ピンク・フロイドのギタリスト、デヴィッド・ギルモアの、9年ぶり5枚めのソロ・アルバム。出る度にメディアの盛り上げ方がスゴイので、いつもどうも期待ばかりが膨らみすぎてしまうが、今回はギルモア自身が “『狂気』以来50年ぶりの傑作” と言い放ったとか。イヤイヤ、ココは冷静に参りましょう。誇大表現を鵜呑みにして聴いてガッカリするより、適格な位置付けの中で魅力を説いた方が、チャンと聴いてもらえる、と自分は思うんだけどな。

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■ I HAVE NOTES / GRAHAM GOULDMAN

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ロック史に残る大名曲<I'm Not In Love>で知られる10ccのグレアム・グールドマン、約4年ぶりとなるソロ7作目『 I HAVE NOTES』がイイ出来だ。10cc自体もライヴ・ツアー中心に生き延びているけれど、ゴドリー&クリームはもちろん、<I'm Not In Love>を書いたエリック・スチュワートも既に不在。グレアムが一人で看板を背負い、大所帯だった頃のギタリスト:リック・フェンらを引き連れて活動している。でも言うなれば、ヒット曲や人気曲を歌うだけの顔見せ興行で、正直、前向きなモノではない。グレアムもそこで金を稼ぎ、それを元手にこうして自分にソロ活動を続けているのだろう。それをネガティヴに捉えるのは簡単だけど、大御所バンドのほとんどは大抵そのパターン。こうして本音でやってるソロ・プロジェクトがこんなにイイなら、それでイイんじゃない?

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■ ELEVATE / JEFF LORBER

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何だか唐突にリリースされた感のある、ジェフ・ローバーの新作。最近はスムーズ・ジャズ系のCDは全然買わなくなってしまったけれど、この人のように、その前のクロスオーヴァー/フュージョン期から愛聴していたアーティストのニュー・アルバムは、ほぼ無条件で手が伸びる。表向きは似たようなコトを演っていても、誰にも媚びていないというか、シッカリ自分の音楽を貫いている感じ。ファンやリスナーを無視しているワケじゃないが、まずは自分が納得しないと。そんな姿勢が窺える。

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■ FRIENDLYTOWN / STEVE CROPPER & THE MIDNIGHT HOUR

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レコードコレクターズ誌でめっぽう面白い連載を展開しているスティーヴ・クロッパーの、2年ぶりの新作。御ん歳83になるというのに、新たにバンドなんか組んじゃって、エラく元気ですな。でも実際は今年3月に転倒して腰の骨を折る大怪我を負い、リハビリ中らしいが。それでも、気骨は折れんゾということか。

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■ L.A. RAINBOW / DANE DONOHUE

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デイン・ドナヒュー、46年ぶりのニュー・アルバム『L.A. RAINBOW』のリリースが、いよいよ目前に。あの78年のワン&オンリー作をご存知で、その質感を愛おしく思っている方ならば、まず裏切られるコトはありません。まるで、その2〜3年後に作られた第2作が瞬間冷凍パックされて今に蘇った、みたいな。詳細は、こちらのポスト をご覧あれ。

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■ GERRY BECKLEY

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爽やかデュオ:アメリカのジェリー・ベックリー、2年ぶりのニュー・アルバム。前々作のベスト盤から日本盤が出なくなって輸入盤国内仕様になり、前作『AURORA』はとうとう輸入盤のみ。そして今回の『GERRY BECKLEY』は、アナログ中心の流通に移行したのか、 CDはルートが限られているようで、価格も妙にexpensive。本人サイトでポチるのが一番確実だけど、円安の今は送料だってバカにならない。洋楽好きにはイロイロと困った状況になってきているな。

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■ CINEMA / ROGER GUTH ・ PETER MAYER

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珍しく午後遅めの時間から、総武線沿線で打ち合わせ1件、インタビュー取材1件。移動中に雲行きが怪しくなってきて、取材中に土砂降り。終わって外へ出たら、もう雨は小降りになっていて…。何事もなく市ヶ谷駅からJRに乗り、無事帰宅。地元に着いたら、雨は全然降らなかったようで。そのあと家でニュースを見たら、市ヶ谷駅のメトロ改札が洪水状態だったと知り、超ビックリ。市ヶ谷からメトロで帰る選択肢もあったのだが、JRにして良かったぁ〜 でも1時間も違わないのに、メトロの入り口、静かだったけどなぁ…。足止めを喰らった方々、ご愁傷様です…

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■ CWF 3 / CHAMPLIN WILLIAMS FRIESTEDT

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CWFことチャンプリン・ウィリアムス・フリーステットのニュー・アルバム『CWF 3』、いよいよサンプル盤が到着。発売日は21日に迫ってきた。ジャケットは日本仕様。北欧オリジナルのドライヴァーズ・シート・ジャケは、盤面及びトレイ下にあしらわれている。ブックレットにはビルからのコメントと、11ページ及ぶ筆者の長編ライナー。前回同様、ビルとピーター・フリーステットの濃ゆいインタビューを交えつつ構成しています。

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■ CITY POP GROOVY '90s ~Girls & Boys~ / Various Artists

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約15000字という大きな文章を脱稿。それに取り掛かっていた間は、誰かの新作とかを聴くのは半ばお預け状態で。もっともコレを抜けたところで、盆休み明け締切がいくつかあるのでノンビリはできないが、気持ち的に切羽詰まった感は脱したので、このコンピを聴いてみた。ラジオ番組『シティポップ・コネクション』で月交代で喋っている栗本斉クンの企画・監修・選曲によるCD2枚組コンピレーション『CITY POP GROOVY '90s Girls & Boys』。昨年発売された『CITY POP STORY』の90年代版であり、同時に彼が書いたベストセラーのディスクガイド『「シティポップの基本」がこの100枚でわかる!』『「90年代J-POPの基本」がこの100枚でわかる! 』とも連動しているスグレものである。

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■ COLLAGE / SKYE

skye_collage

鈴木茂・小原礼・林立夫・松任谷正隆による古希デビューの和製ロック・カルテット、SKYEの第2作。ニューオーリンズを訪れた脱力系スティーリー・ダンみたいな楽曲がいきなり流れてきて、このオッサンたちは何処まで本気?と思っちゃうけど、テキトーなようでさり気なく気合が入っているのがこの世代。セッション・ワークの達人集団だから、強い主張なんて誰もしない。けれどその分、コダワリは強くて、イヤことは絶対やらんというタイプ。そういうスタンスに、思わずニヤリとしちゃうんだよな。

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■ DREAMS DO COME TRUE / GEORGE BENSON

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ギタリスト作品に特化したヨーロッパのレーベルと契約していたためか、ここ2作ほどは日本リリースから遠ざかっていたジョージ・ベンソン。聞くところでは、最近になって古巣ワーナーへ復帰。その手始めとして、まずはお蔵入りしていた未発表音源を世に出すことになったらしい。それが89年にレコーディングしていたロバート・ファーノン・オーケストラとの共演アルバム。その実現を祝ってか、アルバムは『DREAMS DO COME TRUE』と名付けられた。

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■ CWF 3 / CHAMPLIN WILLIAMS FRIESTEDT

cwf 3

CWFことチャンプリン・ウィリアムス・フリーステットの3作目、いよいよ情報解禁になりました。『CWF3』8/21発売決定! 9月には8年ぶりの来日公演も東京・大阪で! 自分も既に解説を入稿済みです。収録されたのは、先行リリース済みの6曲入りEP『CARRIE』に入っていた新曲3曲に、その後のニュー・レコーディング7曲+過去のリテイク物が1曲。更に日本盤オンリーでボーナス・トラックも4曲追加されている。

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■ L.A. RAINBOW / DANE DONOHUE

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都会の裏通り、光と影。
時はめぐり、孤独と哀愁が重なり合う瞬間、今ふたたび感動が蘇る。
幻のAORシンガー・ソングライター、デイン・ドナヒュー、
45年ぶりの奇跡的復活。仕掛け人はペイジ99のジョン・ニクソン。
そして北欧AORの旗手オーレ・ブールドが2曲参加。
新世代が牽引する現行AOR / ヨット・ロックが、
遂にここまで辿り着いた。


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■ dive into / 重住ひろこ

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おかえり、シゲさん そう言ってイイのかな? Smooth Aceが4人から2人になり、その都度ゲストを入れてライヴを続けてはいたものの、ジリジリと後退を強いられ、メイン・シンガーの彼女も気付いた時にはセッション活動の方が目立つ状況に。NHK Eテレ『ムジカ・ピッコリーノ』の音楽制作とか、いつからだったかな? その他にも映画・CM音楽などへの関与多数。そして愛息sotaroクンがデビューしてからは、そのサポートでよく名前を見るようになった…。

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■ THE SECOND ONE REDUX / STATE COWS

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ステイト・カウズが2013年にリリースしたセカンド・アルバムで、
彼らの代表作ともなった『THE SECONDONE』再訪盤。
北欧AORシーンの牽引役となっただけでなく、
休眠していたUSシーンのAOR好きを目覚めさせる契機にもなった彼ら。
その熱きスピリットが、この一枚に詰まっている。


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■ VANTABLACK / LALAH HATHAWAY

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レイラ・ハサワエイ、お久しぶりの8作目。約6年ぶり、とのコトだけれど、その間にやたら貫禄がついちゃって、ちょっとコワイほどの女帝感。でも彼女ももう50歳代半ばだから、当然といやぁ当然か。ただダニー・ハサウェイの愛娘という出自はもちろん、ジェフ・ローバーやアンドレ・フィッシャーのプロデュースでデビューしたり、ジョー・サンプルとの共演盤があったりして、いつも何処かサラブレッド的イメージがあった。初期のアルバム・ジャケットもお嬢様感が漂うモノだったから、こりゃあチョッとコワすぎるって…

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■ ONE HAND CLAPPING / PAUL McCARTNEY & WINGS

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ポール・マッカートニー&ウイングスが74年にロンドンのEMIスタジオ(アビー・ロード・スタジオ)でレコーディングし、未発表のままになっていたスタジオ・ライヴ音源が、初めてのオフィシャル・リリース。元々はTV放映用のスタジオ・ドキュメンタリーとして作られ、アルバム化する目論見もあったとか。しかしポール自身がその出来に納得できなかったようで、そのままお蔵入りに。2010年に出た『BAND ON THE RUN -Deluxe Edition-』のDVDにアーカイヴされたけれど、それ以前は海賊版がベストセラーになっていて、ビートルズ・マニアの間ではそこそこ知られた存在だったモノだ。

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■ D / DARYL HALL

daryl hall

トッド・ラングレンとのダブル・ビルでやって来た昨年11月の来日公演の記憶も新しいダリル・ホールのニュー・アルバムが到着。一昨年に『BEFORE AFTER』というデキの良い編集盤があったが、純粋な新録作としては、『LAUGHING DOWN CRYING』以来13年ぶり。唐突にリリースされたと思ったら、アートワークもタイトルも まったくもって愛想ナシ。それでも今のUSの音楽市場を考えたら、CDを出してくれるだけイイのか…と。

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大好評! デイン・ドナヒュー新作『 L.A. RAIBOW』 アナログ2月発売dane donohue_new

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 カナザワ監修シリーズ
 from P-VINE Records


◆リリース一覧はココから◆

marco taggiasco_missing pages
マルコ・タジアスコ
/ ザ・ミッシング・ペイジス
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aspen creek
アスペン・クリーク
/ トゥモロウ・テイク・ユー・ホーム
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gig 3
GIG(グッドラム=イニス=ガイチ)
/ ザ・ハート・リメンバーズ
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Tower Records

baker bros_024
ザ・ベイカー・ブラザーズ
/ ザ・ネクスト・ラスト・パーティー
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ジョエル・サラクラ / ソフト・フォーカス
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mighty soulmates 2
ザ・マイティ・ソウルメイツ Vol.2
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vladimir cetkar 024
ヴラディミール・チェトカー / レット・アス・ビー
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Article Serch
ラジオ レギュラー出演中
city pop collection banner
ネット局が増えました。
岩手IBC 木曜16:30-16:50
福井FBC 金曜12:10-12:40
秋田ABS 土曜16:30~16:50
熊本RKK 日曜22:30- 23:00
radiko Premiumで何処からも
カナザワ奇数月に出演中
Liner Notes
hiromi iwasaki_wish
岩崎宏美 / WISH
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Tower Records

hiromi iwasaki_wagamama
岩崎宏美 / わがまま
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Tower Records

louis lake 2
ルイス・レイク
/ イントゥー・ザ・レンズ
Tower Records

jeff larson_adobe home
ジェフ・ラーソン / アドビ・ホーム
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Tower Records

goodbye april_heartdust
GOOD BYE APRIL / HEARTDUST
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amazon(特典なし)
Tower Records

geyster 024
ガイスター / イット・オンリー・テイクス・ワン・マン(国内仕様盤)
Tower Records

thierry condor best
ティエリー・コンドール / エッセンシャル・コレクション・アンド・モア(国内仕様盤)
Tower Records

toshiya igarashi
五十嵐寿也 / LADY DANGER (タワー限定)
Tower Records

bread & Butter_singles
ブレッド&バター / ザ・シングルズ
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Tower Records

レギュラー執筆中
●ギターマガジンWEB にコラム連載中。
『シティ・ポップ・ギター偉人伝』第5回
松下誠の職人ギター・プレイを楽しむ10枚|連載『シティ・ポップ・ギター偉人伝2024-0621-syokunin-guitarist-makoto-matsushita-0001

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