Light Mellow on the web 〜 turntable diary 〜

音楽ライター:金澤寿和の音盤雑感記
This is Music Journalist : Toshi Kanazawa's Blog. Sorry for Japanese only.

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Reisssue

■ SAPO

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いつの間にか紙ジャケ再発されていました。サンタナを筆頭とするサンフランシスコのラテン・ロック界隈で、70年代に活動していた幻のグループ、SAPOの唯一のアルバム。その周辺では、サンタナの兄弟バンドであるマロ、エスコヴェート兄弟が主導したアステカ、そしてお隣L.A.からはエル・チカーノ、ティエラといった同類バンドが登場し、ウエストコーストのラテン・ロック・シーンは大きく盛りがっていったのだ。

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■ SEXTET / CARLA BLEY

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ブルーノートとECMそれぞれの特集を組んで、いつになくジャズ専門誌のような様相を呈しているレコードコレクターズ誌最新11月号。その中でオッ!を自分の目を引いたのは、ジャズ・ピアニスト/作編曲家カーラ・ブレイの1周忌追悼リリースの告知記事(特集ではなく)だ。日本ではあまり注目されないままの旅立ちだったけれど、多くの作品が手に入れにくくなっている今、カーラの功績を知るにはちょうど良い機会だと思う。(訃報ポストはこちらから)

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■ RAB NOAKES

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スコットランド出身のフォーク系シンガー・ソングライター:ラブ・ノークスが80年にリリースした第6作『RAB NOAKES』が、 紙ジャケ仕様のCDとして復刻された。『AOR Light Mellow Premium 02』掲載作品。元々はフォーク系で、70年のデビューはデッカから。その後ジェリー・ラファティやジョー・イーガンと近しくなって、スティーラーズ・ホイールを結成。しかしすぐに方向性の違いが表面化し、デビュー前には脱退している。そして再びソロ活動に戻り、A&M、ワーナー、リンゴ・スターのレーベル:Ring-Oなどを経てMCA入り。このアルバムのリリースに至るのだ。

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■ LADY DANGER / 五十嵐寿也

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これはなかなかビックリな初CD化。後にCMソングやアニメ、特撮作品、ゲーム音楽などを制作・歌唱し、『仮面ライダーBLACK』(87年) や『超人ロック ロードレオン』(89年) の主題歌・挿入歌を担当して、その筋で知られるようになった五十嵐寿也が、シンガー・ソングライターとして発表した83年唯一作『LADY DANGER』の復刻だ。

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■ VAN HALEN 〜 Sammy Hager Era Paper Sleeve Reissues

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気がつけば10月。この夏は異常に暑かったのと同時に妙に忙しく、バタバタしているうちに秋を迎えてしまった感じ。今年もあと3ヶ月、やるべきコトをシッカリやって参りましょう。最近トンとご無沙汰だった紙ジャケCD蒐集癖も、久々に顔を出してしまったコトであるし。大人買いしたのは、ご覧の通り、ヴァン・ヘイレンのサミー・ヘイガー期・紙ジャケット・コレクション4作品である。

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■ WITHOUT WALLS / MICHAEL SEMBELLO

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これはAOR的には、なかなかのビッグ・ニュース。<Maniac>の大ヒットで知られるマイケル・センベロの86年2nd『WITHOUT WALLS』(A&M) が、3週間ほど前にこっそりCD再発されている。復刻させたのはオランダの再発レーベル:Music on CD。自分もこれまでA&Mの権利を持つユニバーサルで再発プロジェクトに参加する度にリクエストを出してきたが、今まで許諾が下りた試しがなく、あぁヤラレちゃったな、という感じ…。日本ではリリース直後にA&Mの配給契約が変わったため、短期間で2度CDが出たが、それ以降、基本的にリイシューされたことはない。しかも日本以外では未CD化で、ヨーロッパではブートCDが出回ったほど。オフィシャル再発はもちろん世界初で、オリジナルから38年ぶりのリイシューになる。

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■ FREE & EASY / PHIL UPCHURCH

phil upchurch_free&easy

このところ連日の締切続き。とってもありがたいコトではあるけれど、書く対象が毎日コロコロ変わるので、頭の切り替えが難しい。AORを1本書き終えました、さぁ、次はシティポップを1本と、すぐに取り掛かれるワケじゃない。短いレビューなら問題なくても、それなりにヴォリューミーな書きモノなら下調べが必要だし、大まかな起承転結も考える。十八番のAORモノなら深く考えずに書くことができても、モノによっては構想をまとめるだけで時間を要すコトだってある。そんな時、気分の切り替えにちょうどいいのが、この手のフュージョン。資料を整理したり、構想を練ったりする時のBGMに適しているのだ。

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■ LIGHT ACE +3 ・ FLY BY SUNSET / ケン田村

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8月上旬にリリースされた、ソニー・ミュージックの高音質CD再発シリーズ【ALDELIGHT CITY POP COLLECTION】第3弾。南佳孝とハイ・ファイ・セットの名盤が並ぶ中に、自分の解説が再利用された2作、ケン田村の『LIGHT ACE』と『FLY BY SUNSET』がラインアップされている。事前に聞いてなかったので驚いたけれど、2015年の前回はソニー・ミュージック・ショップとタワー・レコード限定発売だったので、こうして一般流通するのは喜ばしいコト。これもシティポップ・ブームの恩恵ですわね。

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■ NEO GEO / 坂本龍一

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坂本龍一の87年作品『NEO GEO』が、映像付きのアナログ・デラックス・ボックスで再発された。さすがに自分はソコまで追っ掛けてないが、思い出したように09年の紙ジャケ限定CDを引っ張り出し…(今回は単体のCD/LPも同時発売)。恐ろしく久し振りに聴いたけど、発売当時に聴いた感想が急に生々しく蘇ってきた。37年前のアルバムというコトで、記憶の中ではちょっこし古臭い音になっていたのだが、改めて聴いても驚くほどエッジィで、そのエナジー感覚はまったく衰えていなかった。

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■ YOU'RE ONLY LONELY / JD SOUTHER

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いろいろ締切関係が多い中、改めて “AORとは何ぞや?” と考えている。ちょうど某AOR専門誌が次号でジャーニー特集をブチ上げるそうで、一部で賛否両論喧々諤々。ま、賢明なる日本のAORファンは、誰もジャーニーをAORだとは思っていないだろうけど、スティーヴ・ペリー色が濃い『RASED ON RADIO』ならば拡大解釈でギリOK、とか、これは分かるな。でもそれに比べると、やっぱりTOTOの音楽性の広さ、柔軟性、センスの良さ、演奏スキルの高さというのは特別。ダテにセッション・ミュージシャンやってねぇヨ、ってことだよな。

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■ ALICE CLARK

alice clark

リンダ・ロンシュタット『CRY LIKE A RAINSTROM』からのアリス・クラーク名盤。ジミー・ウェッブの楽曲で、レイ・チャールズや、ダイアナ・ロス離脱後のシュープリームスも歌っていた<I Keep It Hid>繋がりで。メチャクチャ久し振りに聴きました。アシッド・ジャズやフリー・ソウル方面で人気のキラー・チューン<Don't You Care>で語られちゃう面はあるものの、アルバム全体捨て曲ナシ。ソウル・ジャズ〜ジャズ・ファンクの面白盤が数多くラインナップされているレーベル:mainstreamにあって、発掘当初はリリース年も判然としないほどの謎盤とされたけれど、今では72年録音ということで落ち着いたようだ。

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■ SYNCHRONICITY - Super Deluxe Edition / THE POLICE

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ポリスが83年に発表した5作目にして金字塔的作品『SYNCHRONICITY(シンクロニシティー)』を、40周年記念の Super Deluxe Edition6CD BOXで。ポチるかどうか迷ったけれど、輸入盤ならかなりリーズナブルなので、それで行ったれ!と。64ページの豪華ブックレット、スリップケースに入ったアートプリント4枚などはどちらも同じだし。そもそも国内流通盤もディスクを国内プレスのSMH-CDに入れ替えているだけで、外回りは輸入盤を流用しているようだし、日本語ライナーや対訳さえ我慢すれば輸入盤で充分。購入先をよく検討すれば、日本盤の半額近くでゲットできる。

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■ PLUM HAPPY / DAVID T. WALKER

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ブルー・ミッチェルのポストでデヴィッド・T.ウォーカー参加と書いていて、そういえば、と思い出したのがコレ。デヴィッド・T. が70年にリリースしたソロ3作目、『PLUM HAPPY』の紙ジャケ再発。韓国Big Pink制作による輸入盤国内仕様盤。デヴィッド・T.聴こう、なんて思った時は、大抵この後のオード盤3作のどれかに手を出すので、聴くのはかなり久し振りだ。

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■ STRATOSONIC NUANCES / BLUE MITCHELL

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ソニー・ジャズが復刻を進めている【We Want Jazz】シリーズの第4期から、ソウル・ジャズ系トランペット奏者ブルー・ミッチェルの75年作『STRATOSONIC NUANCES(ストラトソニック・ニュアンス)』をゲット。この4期は “70〜90年代モダン・ジャズ名盤”がテーマになっているのだけど、その括りでガッド・ギャングなんてちょっと謎。でもこのブルー・ミッチェルは、今回初CD化だからね。

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■ L.A.LULLABY・I'M IN LOVE / 鈴木義之

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シティポップ・ブームの恩恵か、少し前にこんなアルバムまでが復刻されている。シンガー・ソングライターの鈴木義之が、81/82年に残した2枚のアルバム、『L.A.LULLABY』と『I'M IN LOVE』がそれだ。タイトル通りL.A.録音の前者は、TOTOのリズム隊であるジェフ・ポーカロ&デヴィッド・ハンゲイトが全面参加。後者は来日公演中だったラーセン−フェイトン・バンドを捕まえてスタジオ入りさせた作品である。

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■ MUSCLES / THE PRESIDENT

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熱心なAORフリークに知られるオランダのユニット、ザ・プレジデントの85年2ndが、韓国Big Pinkで初リイシュー(紙ジャケ仕様)。その国内仕様盤が出た。リアルタイムでオランダ盤CDが出ていたけれど、当然レア。日本ではCDどころかLPもスルーされたが、ザリガニ・ジャケでAORファンに広く愛されたデビュー盤からドラスティックに路線を変えてしまったので、あまり惜しまれるコトもなかったような…。自国で実績のあるミュージシャンが組んだユニットなので、シッカリと作り込んではあるのだけれど、ハヤリを追っているうちに、自分たちが帰るべき場所を失くしてしまったか。イヤ当人たちはそんなこと微塵も考えていないと思うけど。

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■ TEASER / TOMMY BOLIN

tommy bolin

トミー・ボーリンの75年ソロ・デビュー作『TEASER』が、ボーナス・トラック2曲+ボーナス・ディスク付きの紙ジャケット仕様・高音質盤で復刻。以前のCDは持っているけど、条件反射的に思わずポチってしまった。発売当時の邦題は『炎のギタリスト』。ディープ・パープル加入で一躍脚光を浴びた直後のソロ作で、パープル・ファンにアピールする狙いだったのは明白だ。けれど実際はメチャクチャ多彩でバラエティに富んだ内容。パープルのハード・ロック・イメージで聴くと、かなり戸惑うコトになる。

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■ BRAND NEW DAY / BLOOD SWEAT & TEARS

bst_brand new day

9月末に公開されるブラッド・スウェット&ティアーズのこのドキュメンタリー映画に絡んで、いま大きな原稿と格闘中。情報集めでいろいろ検索していて、この77年作『BRAND NEW DAY』がいつの間にか初CD化されていたのを知った。彼らのオリジナル・アルバムで唯一の未CD化。久しぶりに声が出た。
「ウォ〜、これ、CD出てたんかよォォォオ〜

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■ TIME TO FLY / DAVID POMERANZ

david pomeranz_time to fly

少し前に輸入盤国内仕様で初CD化(紙ジャケ仕様)されていた、デヴィッド・ポメランツの2nd『TIME TO FLY』をご紹介。オリジナルは米Deccaで71年リリース。日本では『明日への翔き(はばたき)』の邦題で、翌年初頭に発売された模様。手元にあるアナログは帯ナシの国内盤と輸入盤だけれど、当時は結構期待されていたのか、ゲートフォールドの見開きジャケでちょっと豪華。しかも日本盤には艶消しのマットコーティングが為されていて、珍しいA4サイズくらいの解説が、歌詞を掲載してある見開き部分にペラッと貼り付けてある。それこそAOR全盛期にはあり得ないような豪華な作りで、プリAOR感が満載だ。もっともCDはそこまで再現されているワケじゃないが…。

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■ THE ALBUMS 1983 - 93 / JOHN MILES

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英国人ロック・シンガーで、アラン・パーソンズやルパート・ホームズがプロデューサーとして関わったことで知られるジョン・マイルスのキャリア終盤の3作が、クラムシェル・ボックスにパッケージされた紙ジャケット仕様で再発。エルトン・ジョンやクリス・レアのプロデュースで名高いガス・ダッジョンが手掛けたAOR寄りの83年作『PLAY ON』が、ようやく初CD化された。なのでそこを中心にご紹介。出したのは英Cherry Red傘下の再発レーベル:Lemon Recordings。

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『シティ・ポップ・ギター偉人伝』第5回
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