
60年代に活躍した英国の女性ポップ・シンガー:ダスティ・スプリングフィールドの幻のアルバム『LONGING』(74年録音) が、ようやく日の目を見た。収録曲の一部はゼロ年代初頭に組まれた編集盤『BEAUTIFUL SOUL:The ABC / Dunhill Collection』で紹介されたが、発売予定だったオリジナルのフォーマットでリリースされるのはコレが初めて。ダスティといえば、69年にアトランティックから発表した『DUSTY IN MEMPHIS』がブルー・アイド・ソウル大傑作として知られる。が、評判の高さにセールスが追いつかず、失意の彼女は苦境の70年代を送ることになった。そういう節目に作られ、そしてお蔵入りしてしまったアルバムなのだ。
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