Light Mellow on the web 〜 turntable diary 〜

音楽ライター:金澤寿和の音盤雑感記
This is Music Journalist : Toshi Kanazawa's Blog. Sorry for Japanese only.

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棚からpick!

■ TERENCE BOYLAN

terence boylan

先日発売されたデイン・ドナヒュー、46年ぶりのカムバック作『L.A.RAINBOW』、お陰様で大好評を呼んでいる。そりゃあ40年経ってあれだけ変わってなけりゃ、誰だって驚くよね。賢明な当ブログのお客様は、きっと誰もがそれまでワン&オンリー作だった78年『DANE DONOHUE』をお聴きになられたと思うけど、今日はそこからもう一歩深く突っ込んで、テレンス・ボイラン。そう、『DANE DONOHUE』のプロデューサーだった御仁である。

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■ IT'S BETTER TO TRAVEL / SWING OUT SISTER

swing out sister

書きモノに連動して、スウィング・アウト・シスターの87年 デビュー・アルバム。最初に彼らを聴いたのは、その前年にリリースされた12インチの<Surrender>だったと思うが、その後も<Breakout>、<Twilight World>と強力なのが連発されて、クラクラしたっけ。だからこのアルバムが出るまで、随分待たされたような感覚がある。

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■ あまぐも / ちあきなおみ

naomi chiaki

この6月、デビュー55周年を迎えたちょうどその日に、昭和歌謡の名歌手:ちあきなおみの ほぼ全楽曲300曲以上が、レコード会社3社の連携で一挙にサブスク解禁された。92年から完全引退状態にいるものの、復帰待望説は止まず、最近もまた再評価機運が高まっているようで、名前を聞く機会がずいぶん増えていた。それを受けてのサブスク解禁だ。昨年末に急死した八代亜紀、アレザ・フランクリンを歌い始めた島津亜矢など、最近は演歌のフィールドを飛び出す女性歌手が目立つが、ちあきなおみはその先駆けの一人。若い音楽ファンはコロッケの物真似と、♪いつものように幕が開き〜♪ の<喝采>ぐらいしか知らないと思うけれど…。

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■ ...TOO / CAROLE BAYER SAGER

carole bayer sager_too

名作詞家にして、一時はバート・バカラックの奥方でもあったキャロル・ベイヤー・セイガーの、78年2nd。本来ならば『TWO』にするところを『...TOO』。オシャレだね。さすが、女流作詞家だね。キャロルといえば、バカラックとの蜜月期に作った甘〜い3作目『SOMETIMES LATE AT NIGHT(真夜中に口づけ)』(83年)が代表作とされるけど、楽曲単位ではこの『...TOO』もなかなか。

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■ AEROSMITH

aerosmith

エアロスミス、とうとうライヴ活動停止、ですか スティーヴン、やっぱり喉は元通りにはならなかったのね… フェアウェル・ツアーなのだから、最後までやり遂げさせてやりたかったけれど、御ん年76歳を考えれば、よくぞココまで、と言うべきか。そう考えると、ミック・ジャガーとかポール・マッカートニーってホントすげェな でもスティーヴンは、声を絞り出すようなヴォーカル・スタイルだから、仕方ないよな。今までどうもご苦労様でした。

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■ UNISON / CELINE DION

celine dion

パリ五輪開幕。最近はスポーツ観戦なんてほとんどせず、新聞やニュースで結果を知る程度なので、オリンピックにも大して興味はないのだが、開会式はエンターテメントとしてチョッと観たいと、TVのダイジェストで。雨に祟られたとはいえ、船上パレードとか気球を使った聖火台など、アイディアが斬新。それでいて新しいハコモノは作らず、既存の競技場や施設を再利用しているのが素晴らしい。そこが東京五輪との大きな違い。結局ハコモノを作らないと、利権が大きく回せないというコトなんだろう。国際色の豊かさは五輪の理念から言って当たり前のコトだけれど、聖火ランナーに昔の著名オリンピアンを国籍問わず並べたところなど、フランス人の文化的水準の高さ、寛容力の大きさを感じる。

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■ UPFRONT / DAVID SANBORN

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5月に亡くなったデヴィッド・サンボーンの追悼特集にちなんで、代表作レビューを某音専誌に寄稿。そこでいろいろサンボーンの旧作を聴き直した。以前から書いてきたように、自分は84年のジャパン・ツアー(with マーカス・ミラー、ハイラム・ブロック、ドン・クロルニック、バディ・ウィリアムス)の衝撃が強すぎて、サンボーンを聴こうとすると、半ば反射的に80年代のアルバムに手が伸びてしまう。でも今回、ちょっと見直したのがこの92年作『UPFRONT』だった。

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■ STONE MASON / HARVEY MASON

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レギュラーで執筆しているALFA MUSIC公式note【アルファミュージック考現学】に寄稿している『ALFA+アルファ〜リアル・クロスオーヴァー進化論』第11回が更新。先月ネタにしたベナード・アイギナー『LITTLE DREAMER』と共に、日本のアルファ制作による洋楽モノの未CD化として、是非とも復刻をお願いしたいアルバムだ。

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■ MADONNA

madonna

某音専誌の執筆がらみで、80年代中盤のアルバムをアレコレ聴き倒している。その中で特にガッツリと系統立てて聴き直しているのがマドンナ。89年作『LIKE A PRAYER』あたりまではリアルタイムでシッカリ聴き込んでいたし、ナイル・ロジャースがプロデュースした『LIKE A VIRGIN』、パトリック・レオナード制作『TRUE BLUE』はかなり愛聴していた。<Like A Virgin>はトム・ケリー&ビリー・ステインバーグ、<Papa Don't Preach>はブライアン・エリオット、<La Isla Bonita>はパトリック・レオナードとブルース・ガイチ、マドンナの共作と、結構なAOR周辺人脈が参加していたしね。

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■ LITTLE DREAMER / BENARD IGHNER

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レギュラーで執筆しているALFA MUSIC公式note【アルファミュージック考現学】に寄稿している『ALFA+アルファ〜リアル・クロスオーヴァー進化論』第10回が更新。いまアルファと言えば、流線形 改め RYUSENKEIの新作『ILLUSION』と、幻のリンダ・キャリエール未発表アルバムの蔵出しに尽きるが、そのままにして欲しくないのがコレ、ベナード・アイグナーの78年作『LITTLE DREAMER』。

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■ BODY HEAT / QUINCY JONES

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5月も下旬だというのに、まだニュー・アルバムとかをジックリ聴いている時間が取れないので、今回も執筆絡みで、クインシー・ジョーンズの74年作『BODY HEAT』。ふと気づけば、リリースからちょうど50年目なのネ。今となってはあまり表に出てこない人だから、若い世代だと、かろうじてマイケル・ジャクソンのプロデューサーとして知っているかどうか、そんなレヴェルの認知度かもしれない。けれど改めて振り返ってみれば、80〜90年代に取り沙汰された “プロデューサーの時代” というのは、このクインシー・ジョーンズから始まったような気がする。

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■ あのころ / 古澤良次郎とリー・オスカー

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数日前にアップしたレコード・コレクターズ6月号【フュージョン・ベスト100 邦楽編】のポスト、普通の記事の10倍近い方が読みにいらしてて、いやぁ〜驚くばかり。前号の洋楽編もそうだったけれど、ホント、フュージョンはどうしちゃったの?って感じ。まぁ、世代や考え方や立場でフュージョン観が違うのは決して悪いことではなく、80年代後半からの画一的な “フュージョンはゴミじゃ!” 論から脱したコトは素直に喜ばしいと思う。ただ、周囲を見ようとしない保守的原理主義のヒトって、いつでも何処にもいるもので、アーティストと聴き手の距離が近ければ近いほど熱量が上がって、ひたすら盲目的になる傾向がある。ファン心理を持つことは結構だと思うし、コダワリを失くさないのは重要なコトでもあるけど、度が過ぎて石頭になれば嫌がられるだけ。そこの線引きは忘れないでほしいな。

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■ TALES FROM THE MAGIC SUN / LOUIS LAKE

louis lake

行きたいライヴやご招待にもロクに対応できず、絶賛締切消化中。フランスのAORユニット:ナイトシフトの16年ぶりのニュー・アルバムが出るので、そのライナー執筆準備で久々にコレ、ルイス・レイクが16年にリリースしたワン&オンリー作を聴き直している。ルイス・レイクはナイトシフトの片割れ、ジェローム・ブーレの実質的ソロ・プロジェクト。ナイトシフトの相方は、言わずと知れた(?)ガイスターことガエル・ベンヤミン。今回のナイトシフト新作は、23年6月にジェローム・ブーレが逝ってしまったため、ガエルがトリビュートの意を込めて、手元に残っていたデモ音源からジェロームのヴォーカルやギターを抜き出し、それをアルバムに仕上げたモノなのである。

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■ DREAMBOAT ANNIE / HEART

heart

和モノの書きモノをしていて、何故かココに。ハートも久々にツアーに出ているらしく、最近よくSNSに登場してくるので、何となくタイムリー。一般的には80年代後半、『HEART』 『BAD ANIMALS』『BRIGADE』あたりが一番人気だと思うが、日本デビューとなった<Barracuda>入りの『LITTLE QUEEN』(77年)のファンも多そう。個人的には、そこだったらむしろ最初期のこのアルバム『DREAMBOAT ANNIE』(76年)や、移籍のゴタゴタで3作目として出た『MAGAZINE』(録音時の2作目)の方に愛着がある。

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■ STIMULUS / 鳴瀬喜博

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ゴールデン・ウィーク最終日。でも自分にとっては、グレイト・ワーキング週間だな。毎年何処に出かけるでもなく、ダラダラ仕事をしてるけど、今年の忙しさはハンパなくて、ここ数年で一番。少し前まで余裕こいてて、AOR本が進められそうだな、なんて思ってらトンでもなくて、月半ばまで締切ラッシュ。いえいえ、とっても有り難いんコトなんですけど。

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■ VOICES / DARYL HALL & JOHN OATES

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ホール&オーツのコンビ解消がネットで話題になっている。最後に揃ってのスタジオ・レコーディングが06年のクリスマス・アルバム、ホール&オーツとして世に出した最後の共作曲が04年のカヴァー・アルバムに新曲として収められた<Let Love Take Control>だったと思うので、もう20年も一緒に捜索してなかったコトになるが、ライヴ・ツアーだけは続けていて、2015年にCD / 映像でリリースされた『LIVE IN DUBLIN』が最後になる。ダリルの発言では「25年間、クリエイティヴな関係ではなかった」としているので、デュオとしてはとうの昔の終わっていたワケだが、自分がロックを聴きだした頃から馴染みのあったコンビだけに、一抹の寂しさは拭い切れない。ジョンには取材やライヴ時のバックステージでも会っているし。

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■ A TASTE OF PARADAISE / 鳥山雄司

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執筆がらみで鳥山雄司ワークス三昧。今月中旬に発売になるレコードコレクターズ誌の特集【フュージョン・ベスト100 邦楽編】にも登場しそうな鳥山さんだけど、今回はそれとは別。イヤまぁ、自分の中では連動している部分もあるんだけど…。もともとソロ・デビュー時から聴いていたフュージョン・ギタリストで、年齢も1歳しか違わない。ラーセン・フェイトン・バンドと共演した2作目『SILVER SHOES』(82年)なんて、当時はかなり聴き倒したなぁ〜。

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■ 竜王 - DRAGON KING - / 喜多嶋修

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流線形改め RYUSENKEIの新作リリースや、長年お蔵入りしていた幻のリンダ・キャリエールのアルバム・リリース決定と、話題の多い新生アルファ・ミュージック。公式noteに寄稿する形で関わって早2年になるが、こういうふうに盛り上がってくるとは。先週行われたコンベンションも多くの関係者が集まり、大いに盛り上がっておりました。…てなトコロで、『ALFA+アルファ〜リアル・クロスオーヴァー進化論』、更新のお知らせ。第9回目のテーマは、ちょっと渋くて喜多嶋修を。

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■ WINELIGHT / GROVER WASHINGTON JR,

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午後から都心のド真ん中で、甥っ子の結婚披露宴に出席。挨拶もスピーチもなく、ただ座ってコース料理を食していただけだけど、ああいうフォーマルな宴席は、ただ居るだけで疲れます… 仕事は山積みながら、夜はすっかりメゲてしまったので、気分だけはコレでゆったり。ピアノの生演奏が入っていたけど、今ドキは<Just The Two Of Us>なんて小洒落た曲もレパートリーに入っているのね。

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■ MAURICE WHITE

maurice white

筆者監修【Light Mellow Searches】から5月にモーリス・ホワイトの未発表デモ音源集をCD化するので、その解説を書くため、生前に遺したこの唯一のソロ・アルバムを久し振りに。リリースは85年。フィリップ・ベイリーがフィル・コリンズと組んで<Easy Lover>を大ヒットさせ、その後を追いかけるようにこのアルバムがリリースだされたと記憶する。モーリスにしてみれば、部下からの意趣返しというより、自分が切り捨てたホーン入りの生のバンド・サウンドで、オリジナル期最後のアース・ウインド&ファイアーよりも成功してしまったから、面目を保つ意味でも失敗は許されなかったのだろう。

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大好評! デイン・ドナヒュー新作『 L.A. RAIBOW』 アナログ2月発売dane donohue_new

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 カナザワ監修シリーズ
 from P-VINE Records


◆リリース一覧はココから◆

marco taggiasco_missing pages
マルコ・タジアスコ
/ ザ・ミッシング・ペイジス
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Tower Records

aspen creek
アスペン・クリーク
/ トゥモロウ・テイク・ユー・ホーム
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Tower Records

gig 3
GIG(グッドラム=イニス=ガイチ)
/ ザ・ハート・リメンバーズ
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Tower Records

baker bros_024
ザ・ベイカー・ブラザーズ
/ ザ・ネクスト・ラスト・パーティー
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Tower Records

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ジョエル・サラクラ / ソフト・フォーカス
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Tower Records

mighty soulmates 2
ザ・マイティ・ソウルメイツ Vol.2
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Tower Records

vladimir cetkar 024
ヴラディミール・チェトカー / レット・アス・ビー
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Tower Records

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Article Serch
ラジオ レギュラー出演中
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ネット局が増えました。
岩手IBC 木曜16:30-16:50
福井FBC 金曜12:10-12:40
秋田ABS 土曜16:30~16:50
熊本RKK 日曜22:30- 23:00
radiko Premiumで何処からも
カナザワ奇数月に出演中
Liner Notes
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岩崎宏美 / WISH
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Tower Records

hiromi iwasaki_wagamama
岩崎宏美 / わがまま
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Tower Records

louis lake 2
ルイス・レイク
/ イントゥー・ザ・レンズ
Tower Records

jeff larson_adobe home
ジェフ・ラーソン / アドビ・ホーム
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Tower Records

goodbye april_heartdust
GOOD BYE APRIL / HEARTDUST
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amazon(特典なし)
Tower Records

geyster 024
ガイスター / イット・オンリー・テイクス・ワン・マン(国内仕様盤)
Tower Records

thierry condor best
ティエリー・コンドール / エッセンシャル・コレクション・アンド・モア(国内仕様盤)
Tower Records

toshiya igarashi
五十嵐寿也 / LADY DANGER (タワー限定)
Tower Records

bread & Butter_singles
ブレッド&バター / ザ・シングルズ
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Tower Records

レギュラー執筆中
●ギターマガジンWEB にコラム連載中。
『シティ・ポップ・ギター偉人伝』第5回
松下誠の職人ギター・プレイを楽しむ10枚|連載『シティ・ポップ・ギター偉人伝2024-0621-syokunin-guitarist-makoto-matsushita-0001

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