山下達郎の00年前後のツアー・メンバーが、そっくりそのままバンドになったNELSON SUPER PROJECT (ネルソン・スーパー・プロジェクト) の最初のアルバムが、先月末にアナログ2枚組で復刻された。02年の自主制作オリジナルCD、08年にボーナス・トラック+DVDの2枚組で出たデラックス・エディション、それぞれ手元にあるけれど、もちろんアナログはお初。果たしてちゃんと聴いたのは何年ぶりだろう。記憶の中のサウンドは少々古臭くなっていたけれど、実際に聴けば全然そんなコトはなく、アナログの音も瑞々しく臨場感タップリ。やっぱりコレがバンド、ナマ音の醍醐味だよなぁ〜。
ペイジスの78年 デビュー・アルバム『PAGES(ファースト・ペイジス)』が、オランダの Music on Vinyl で来月アナログ・リイシュー。ココんちは、日本と並ぶAOR大国であるオランダらしく、9月にこのぺイジスとボズ・スキャッグス『SILK DEGREES』、10月にエリック・タッグ『RENDEZVOUS』を、それぞれカラー・ヴァイナルでアナログ復刻させるそうだから、気合が入ってます。でもボスとエリック・タッグは日本が先に出しているから、やっぱり日本の方がAOR大国かな でもやっぱり日本じゃ、なかなかぺイジスには行き着かないので、そこはヨーロッパの特殊事情かと(ホントに北欧でのペイジス人気がスゴイ…)。
8月3日開催【CITY POP ON VINYL 2024】でアナログ再発される、沢チエ『23 (Twenty-Three Years Old)』。いま巷で話題のリンダ・キャリエール『LINDA CARRIERE』が、細野晴臣の77年のお宝発掘音源なのに対し、コチラは74年、キャラメル・ママがティン・パン・アレーにすり替わっていった頃のレア・アルバム。初CD化は2015年に筆者企画で実現しているが、リンダ・キャリエールに負けず劣らずの豪華メンバー作だったので、早々に売り切れてしまった。それが今回、和モノAtoZ企画により、アナログ復刻。今回 自分は直接的には絡んでいないのだが、10年前のヨシミか、チエさんのインタビュー動画撮影に質問役として駆り出された。
20日はアナログ・レコードの世界的祭典:RECORD STORE DAY。ずっと盛り上がってきたアナログ・ブームも、そろそろ曲がり角に差し掛かっていると感じているけど、それでも盤は出続ける。自分のところにも、RSD対象品、RSD対象外だけど近いタイミングで発売、という作品がゴチャッと届いている。ありがたや。
スウェーデンのスティーリー・ダン・フォロワー2人組:スムース・リユニオンの08年ワン&オンリー・フル・アルバム『CLEANING UP THE BUSINESS』のアナログ盤が、間もなく発売。この時期はオーレ・ブールド、ピーター・フリーステット、ステイト・カウズらがスウェーデンやノルウェーから続々登場し始めた頃で、北欧AORは新しいムーヴメントとして脚光を浴びつつあった。このスムース・リユニオンも、その盛り上げ役のひとつだった。
この週末に執筆中のネタに関連して、久々にこのアルバムをレコード棚から引っ張り出し…。シャークの呼び名の下、今も現役でライヴなどを行なっている日本屈指のピュアなR&Bシンガーの草分けの一人、円道一成の84年作『RUN TO LIVE, LIVE TO RUN』、未だCD化されない幻の一作。山下達郎が2曲楽曲提供/アレンジし、自分のバンドを率いて渾身のギター・カッティングを聴かせているのに、どうして?と思わせられる逸品だ。
先週5日から開催している『CITY POP on VINYL 2023』。各ショップで在庫がなくなる前に、めぼしいアイテムをまとめてご紹介。前から書いているように、個人的にはオリジナルのヴァイナルを持っていたら再発は買わない、 CDがオリジナルならそれで済ませる、という主義なのだが、今年は何故か各方面からの頂きモノが多く。アナログ盤の見本盤なんてホントに数が少ないはずなのに、これは感謝に堪えません
前回ポストに引き続き、【CITY POP on VINYL 2023】のリリース・アイテムから。自分が直接制作に関わっているPAPER MOON PROJECT『CITY POP AVENUE』を除くと、実は一番楽しみにしているのがコレ。高橋拓也の2ndアルバム『FANTASTIC LOVE IN WONDERLAND』。未CD化なのに、何と先にアナログが復刻されてしまいます…